中等度難聴ママ、きこえることがあたりまえの社会で奮闘中! ②新生児の育児

中等度難聴ライターのナツです!

これまでとはテーマをガラッと変えて、育児について連載中です。

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【登場人物】

私(ナツ)
生まれつき感音性中等度難聴(両耳約50dB)。
補聴器は家ではつけないが、家族以外の人と話す必要のある外出時はつける。
日本語対応手話が少しできる。

:聴こえる

:聴こえる

今回は、いよいよ始まった新生児期の赤ちゃんとの暮らしの中で、私(母)が中等度難聴であることでどんなエピソードがあったかをシェアします!

新生児とは、生後28日未満の赤ちゃんのこと。
生後28日移行、1歳未満までを「乳児」と呼ぶ!

目次

家では補聴器をつけていなかったのに……

出産後、授乳やおむつ替え、沐浴の仕方などを
助産師さんから手取り足取り教えてもらいました。

「げっぷの音がきこえない」と相談すると、
「赤ちゃんを膝に座らせる方法なら、げっぷの振動が手に伝わってわかりやすいよ」
とアドバイスをいただきました。
なるほど、これなら赤ちゃんの顔も見えていい!

※手書きにて失礼します

赤ちゃんのお世話のほかに、諸々の説明をきいたり診察を受けることもあったので
入院中は必然的に、起きている時間は補聴器をつけていました。

私は普段、家では補聴器をつけていません。
必ずつける場面は仕事、通院、友人と食事、映画館など……。
だから、こんなに長い時間補聴器をつけ続けているなんて、滅多にないことでした。

さて、プロ(助産師さん)つきっきりの環境で赤ちゃんのお世話ができるのは、たったの5日間。しかも私の産院は、母子別室でした。
つまり3時間おきに授乳する時間だけしか、赤ちゃんと会っていなかったのです。

退院した途端、全てが初心者の私と夫だけでの24時間体制育児が始まりました。

退院日の夜、赤ちゃんをベビーベッドに寝かせ「えっ、私も寝ていいの? ずっと見ていなくていいの?」と本気で思いました。
泣きやまないと「どうすればいいんだ」とオロオロし、モロー反射という原始反射を見るだけで「この子大丈夫⁉」とビビっていました。
へその緒はまだ取れぬのか、沐浴が下手で湿疹ができちゃったのかな、ミルクを飲み切ってくれない……

何もかもが、不安材料でした。

赤ちゃんの大きな泣き声は補聴器をつけずともきこえたのですが、

「この小さな命を守る全責任が私にかかっているのだ」という不安、そして
「あっという間に過ぎ去ってしまうであろう新生児期の赤ちゃんの尊い声をききたい!」という思いから

と、それまで家では補聴器をつけていなかったのに
朝から晩までつけるようになりました。

当時の個人的な育児記録を読み返すと

「クゥーと猫のような寝息」
「エッエッという泣き声」
「うんちを出すとき、いい音がする」

と書き残していたので、そんな音声がきこえていたようです。

補聴器を家でつけたくない理由は、特にないのです。

ただ、18歳で補聴器をつけ始めたときに
一日中装用することを習慣化させることができませんでした。

補聴器をつけていれば会話がすごくスムーズにきき取れるというわけでもないし
人の声のみならず雑音も増幅されて耳に入ってくるので、長時間つけていると耳が疲れてしまいます。

だから人と会う直前に補聴器をつけ、
用事が終わった途端に補聴器を外して帰路についていました。

そんな長年の習慣が、赤ちゃんの誕生によりすっかり変わってしまうのですから面白いですよね。

家で補聴器をつけるようになって気づいたこと

テレビ

家で補聴器をつけ始めると、
あたりまえですが、テレビの音が大きくきこえるようになりました。
(内容がきき取れるかは別の問題なので、字幕表示は必須)

これは私の個人的な考えなのですが
トーク番組は話の内容がテロップや字幕で読めれば楽しめるので、きこえなくても構いません。

アニメやドラマも、音声がきこえたほうが臨場感や没入感があると思いますが
まあ別に内容がわかればいいやと、字幕を読みながら観ています。

ただ音楽番組は、歌詞を読むだけではなく少しでも音楽もききたいので
いつもテレビの音量を30(※ウチのテレビの場合)くらいに上げていました。

しかし補聴器をつけると、音量8くらいでもわりときこえるではないですか……!
(何度も言いますが、きき取れるかは別の問題)

30って……難聴ではない人にとっては、爆音だったのでは……?

「私が音楽番組を観るとき、うるさくなかった?」と夫にきいてみると
「うん、とってもうるさかった」と言われました。今までごめん。

夫の声

家で補聴器をつけていることが当たり前になると、その落差で今度は外したときに
夫の声がきき取りにくくなりきき返すことが増えたと感じました。

ただでさえ出産直後のメンタルが不安定になっていた時期、一番の話し相手だった夫の声がきき取れないことにとても落ち込みました。

当の夫は、「私がきこえないことやきき返すことが増えた」とは感じなかったそうなので
感じ方の問題なのかもしれませんが……。

難聴の私は起きるのに、夫は起きない(笑)

なんせ新米母でしたので、「3時間おきに授乳」と教えられた私は、きっちり3時間おきに授乳しなければ! と躍起になりました。

夜中、赤ちゃんの泣き声に気がつかなかったら大変なので、3時間おきにスマホのアラームをセットしていました。

就寝中は補聴器をつけていませんでしたが、
そのアラーム音や、赤ちゃんの泣き声がすると身体が反応し、がばっっっ! と飛び起きました。

一方、難聴ではない夫はすやすやと寝ています……なぜ。

2、3か月もすると、また家では補聴器をつけなくなってしまいました。

続く。

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この記事を書いた人

生まれつき感音性中等度難聴(両耳約50dB)で
18歳から補聴器をつけ始めた。
山登りとコーヒーと本と書くことが好き。
ろう学校教員、学校図書館司書を経てライターに。
夫と息子と3人家族(難聴は私だけ)。

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