こんにちは!
まだまだ暑い日が続いていますが、夏休みももうすぐ終わりを迎えようとしています。
皆さん、きっと宿題に追われているのではないでしょうか?
夏の楽しい思い出を振り返りつつ、最後の追い込みを頑張っている方も多いことでしょう。
小学生の兄弟がいる我が家もなんとか宿題は全て終わらせてホッとしているところです。
まだまだ暑く、9月も真夏並みの気温が続きそうですね。
気が早いかもしれませんが、秋といえば・・・「読書の秋」ですね!
秋の気配を感じると自然と本を手に取りたくなるものです。
みなさん子供向けの手話に関する絵本はご存知ですか?
手話に関する本って本屋さんでもなかなか見かけませんが、実は、そんな絵本が存在するんです!
数は少ないですが、手話の魅力や重要性を伝えるために、こうした絵本がどれだけ貴重かをご紹介したいと思います。
ゆびもじえほん
全国手話通訳問題研究会が発行した絵本です。手話や指文字をテーマにした絵本で、指文字を楽しく学ぶことができます。
この絵本の特徴として、指文字がイラストと共に紹介されているため、視覚的にわかりやすく、子どもたちも楽しく手話を学ぶことができます。
↑ろう児(2歳)が「ゆびもじえほん」を親子で楽しむ様子です。
乳幼児はまだ身体が小さく、発達途中であるため、特に指や手の細かい動きを正確に動かせることはまだ難しいです。
そのため、手話や指文字を正確に表現するのはすごく難しいです。例えばこの写真は「む」の指文字を読んでるところですが、「む」の指文字って小さい子には難しいんですよ。だから写真の通りの手になっちゃうんです!
例えば手話で「お父さん(親指)」「お母さん(小指)」と表現するのは小さい子にはまだ難しく人差し指を頬にぽんぽんとする動作になってしまいます!そこがまたすごく可愛くて可愛くて、私もろうの子供たちが小さい時に動画をたくさん撮った覚えがあります。(撮るべきですよ!笑)
表現が完璧でなくても、その一生懸命な姿が何よりも可愛く、親としては心に残る瞬間です。
親が温かく見守りながら、子供たちと一緒に楽しむことで、学びがより豊かなものになるはずです。
親の感想
・50音全部入っているのが良い◎
・他の50音の絵本は分厚いのが多いが、この絵本は1ページに5音が入っているため、コンパクトな絵本◎
・50音がストーリーになっており、読みやすい◎
・ただ、指文字が少し小さいで見づらくて惜しいポイント
子供の反応や子供の様子
・気になる指文字を指して親に「なに?」と振り向いてくるので子供の関心の高さを感じる
・2歳半の息子ができそうな指文字を見せてあげると真似してくれる
ゆびのすうじへーんしん
こちらの本はろう者の写真家としても知られている齋藤陽道さんが描いた絵本です。
斎藤陽道さんの公式WEBサイト▶︎https://www.saitoharumichi.com/
個人的にろう当事者が描いた絵本の存在は嬉しいものです。
ろう児のロールモデルにもなりますし、手話に関する絵本はろう者が書いたものがもっと増えると嬉しいです。
↑ろう児(2歳)が一人で絵本を楽しむ様子です。座り方がとっても可愛い!
親の感想
・小さな子どもが見やすいサイズ◎
・指がリアルなイラストになっているので、分かりやすい◎
・子どもが喜ぶ最後のオチが良い!親子とスキンシップの1つになる◎
・イラストが可愛い!子どもがイルカや恐竜など何者になれるということが
・タイトルの「へーんしん」になるほど〜!と納得!◎
・聞こえる子にも楽しく読めるので、保育園にも紹介した
子供の反応や子供の様子
・2歳息子なりの可愛い手話を表現してくる
・どの絵本よりこの本を読むとイキイキして笑顔になる
・最後に色々な手話が紹介しているページがあるが半分以上覚えるようになって、自ら指して手話を表現してくる
しゅわしゅわ村シリーズ
しゅわしゅわ村というシリーズ絵本は全部で4冊あります。
絵を見て楽しみながら、自然に手話ができる画期的な手話の絵本です。手話だけでなく指文字の解説もついていて五十音の指文字表まであります。
このシリーズは一冊買ってしまうと全て揃えたくなります!笑
本屋ではあまり見かけないので買う時は楽天ブックスをお勧めします。
親の感想
・動物のイラストが多くイラストも優しい雰囲気なので子供ウケが良い
・あまりにも可愛すぎて全シリーズ全て購入!笑
・文章も長くなくシンプルなので2、3歳児でもわかりやすい
・大人も読んでほっこりする絵本
子供の反応や子供の様子
・絵本を見ながら手話を真似ていた
・知ってる手話があると嬉しそうだった
・おじいちゃんの歯から落ちてしまった入れ歯の絵が面白くてずっと笑っていた
・小さいながらも兄弟2人で一緒に手話をしながら絵本を読んでいたので微笑ましかった
見る・分かる・楽しむ カラフルな手
現在は非売品ですが、キコニワライターのスノマナさんが過去に出した手話の絵本です。
この絵本を買えた私はラッキーだと思ってます!これは今までに見たことのないタイプの手話の絵本でした。
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/illust_ma01na23/?igsh=MTgzcTF1MTd3Zm5zcw%3D%3D
インスタグラムで絵本の中身の雰囲気がわかると思います。
今は販売されていないですが、気になる方はぜひリクエストしていただけると再販の可能性が出てくるかもしれません!
親の感想
・色もイラストも優しくて見やすい
・イラストは、手話と絵が重なるように表現されていて、何の手話なのか一目で分かる(理解できる)
・手話学習者(初めての方)には良さそう
・タイトルの通り、カラフルな絵本で最後のページまで飽きない
子供の反応や子供の様子
・やっぱり手話と絵が一体化してるので何の手話かすぐ分かる様子だった
・最後のページまでめくって見ていた
・可愛いねーとコメントしていた
手話で絵本の読み聞かせをするときのポイント
自身のろう児子育て経験を通して思ったことですが、手話で絵本を読み聞かせする時は子供と向かい合うことをおすすめします。向かい合うことで手話の表現がより見やすくなり、子供も視覚的に手話を理解しやすくなります。
また、向かい合うことで、お互いの顔がはっきり見えるのでコミュニケーションもしやすくなり親子の絆も深まるでしょう。参考情報のリンクをいくつか挙げますので参考にしてみてはいかがでしょうか。
参考情報▶︎『本を読むときのルール15項目 日本手話』
参考情報▶︎ろう者による絵本読み聞かせ動画
↑本記事と少し関係ないかもしれないですが手話で読む時はこんな感じになります。
インターネットで調べると手話に関する絵本は他にもありますが、手話を当たり前に日常的に使っている私たちにとって、このような手話に関する絵本はまだまだ少ないのでとても貴重に思えるのです。
残念ながら、手話に特化した絵本はまだまだ数が少なく、本屋でも見つけるのが難しいです。そのため、手話に関連する絵本が出版されることはとても貴重であり、私たちにとって大きな意味を持っています。
こうした絵本がもっと普及し、手話を学ぶ子供たちやその家族にとって身近な存在になることを願っています。