Kataです。皆様ご無沙汰しています。明けましておめでとうございます。皆様お元気でしょうか。
このメディアで唯一聴者なワタシ。毎日のように聞こえない・聞こえづらい人と関わる聴者だからこそ!な聴者の目線でお話していきたいと思います。
今回のテーマは「なぜ聴覚障害のある人を多く雇用しているのか」についてです。
なぜ聴覚障害のある人を多く雇用しているのか
当事者の目線が欲しい
そもそも私は株式会社方角という会社の代表取締役をやっています。最初はデザインの会社として立ち上げたのですが、とあるきっかけで聴覚障害に関係する仕事を多くやるようになりました。
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私は今のところ聴覚に何らかの障害は無いので、聴覚障害の仕事は私たちの視点ではできないのです。いくらヘッドホンで耳を聞こえづらくしてもそれで日々を過ごしているわけではないので、100%を知ることはできません。なので、聴覚障害を扱う仕事に当事者を入れたいと思い、雇用するようになりました。
今では結構な数のメンバーがうちに入ってくれたので、手話を習うときに疑問に思ったことや聴覚障害に関することなどを気軽にメンバーに聞いたりしています。
自分とちょっと違う人生を生きている人と同じ目標に向かうのは結構楽しい
生まれつき耳が聞こえない人、耳が聞こえづらい人、途中から耳が聞こえなくなった人、聞こえる人。耳の聞こえと一言で言っても、全員が同じではないはずです。少しずつ違うグラデーションの中にいます。
「聞こえない・聞こえづらい人が自分らしく生きられる社会構造を作る」これが、私たち株式会社方角のミッションです。
歩んできた人生が違っても「聞こえない・聞こえづらい人が自分らしく生きられる社会構造を作る」という目標に向かって一緒に歩いているわけです。これは結構楽しいです。
メンバーによって、手話を第一言語とする人、日本語を第一言語とする人、日本語が第一言語であるけれど手話も使える人、さまざまです。そうやって違うコミュニケーションをしてきた人たちが、同じ組織で同じように働いています。これは我ながら、ロマンを感じます。
そして、違う人生という前提だからこそ、何かに同じように感動したり、同じものを美味しいと言ったりすることが何より愛おしい瞬間となります。私たち株式会社方角は比較的、メンバー同士が尊重し合う文化が醸成されているような気がします。
多様な時代のロールモデルになりたい
私はマーベルスタジオの映画が好きなのですが、数年前から聴覚障害のある役が出るようになりました。今年1月からディズニープラスで配信されている最新作では、ろう者が主人公です。マーベルの映画では、聴覚障害のことについて触れることはあまりありません。聞こえる人と同じように活躍しています。
社会はマーベルの映画のようになるべきだと思っています。障害を特別なものとして支援して助けて・・・という時代ではなく、障害のある人も、ない人も、同じように生きていける環境を作ることが大切なのではないかと思っています。
株式会社方角は、そのロールモデルになりたいのです。(少し大きいことを言いすぎている自覚はあります)
聞こえに関係なく、当たり前のように自分のやりたい仕事を叶えられる。そんな環境を社内から作り、社外に発信していきたいと思っています。株式会社方角を真似できるような施策をたくさん実行に移したいと思っています。私たちの施策を真似してくれる会社が増えると嬉しいです。
楽しくやってます!
今日は「なぜ聴覚障害のある人を多く雇用しているのか」についてお話しました!ここまでお読みくださった皆様、ありがとうございました!