【ミチシル・インタビューvol.1】湘南Sunny接骨院とは、「整える」の先にある、太陽のような時間を届けたい人

とある村に、かの有名な柔道整復師が住んでいました。彼の名前は島野裕史さん【以下:島野さん】です。

島野さんは「施術して欲しい」という思いで訪ねる人に対し、常に「ありがとう」の気持ちを忘れず、一人ひとり丁寧に向き合うことが評判でした。

村にはいつも長い行列ができていました。

そして、島野さんは誰とでも話せる不思議な力を持っていました。

それは「手話」です。

ある日、耳が聞こえない旅人が疲れ果てて、村に辿り着きました。目に入ったのは長い行列。

「なぜ小さな村なのに、こんなに行列が。」と不思議に思いながら、

残った体力を振り絞って、最後尾まで頑張って歩きました。

旅人は手話で「なぜこんなに行列ができるのですか」と尋ねましたが、周りのほとんどの人は手話がわかりませんでした。

諦めかけたその時、背中をポンポンと優しく叩く人がいました。振り返ると、そこには島野さんの姿がありました。

「どうかしましたか」と手話で語りかけてくれました。

驚いた旅人は、

「なんと手話ができるのですね、どうしてこんなに行列ができるのですか」と手話で尋ねました。

島野さんは微笑み、「柔道整復師をやっています。手話もできます。ところであなたは旅人ですか。足が痛そうですね。施術しましょうか」と答えました。

旅人は本当は「なぜ手話ができるのか」を聞きたかったのですが、足があまりにも痛くて思わず「お願いします!」と頭を下げました。

手話で説明を受けながら施術を受ける旅人は、心から感動しました。

「旅を続けてよかった。諦めていたら島野さんに出会えなかった。本当に感謝しかない。」

施術を受けた旅人は、「この村に手話ができる柔道整復師がいる」と広めることが私の使命だと考えるようになりました。

━ここまでがミチシルによる物語の世界。

ここからはリアルな世界です。

ミチシルのインタビューをどうぞ!!

目次

今回のインタビューは…湘南Sunny接骨院さんです。

名前:島野 裕史(しまの ひろふみ)

年齢:36歳

職業:柔道整復師

ミチシルインタビュー

1.耳が聞こえない両親に育てられた“コーダ”として

本日はよろしくお願いいたします。
まず、自己紹介をお願いします。

私は耳が聞こえない両親のもとに生まれた聴者です。いわゆる「コーダ」です。父親の仕事の都合で、相模(座間)、横須賀、横浜市金沢区の流れで転居していました。実家は金沢区にあります。
結婚を機に、今の湘南市に引っ越ししました。
現在は3人の子供を子育てしながら、湘南Sunny接骨院を運営しています。
実は奥さんも個人経営なので、比較的時間を作れる私が、学校が休みの時は昼ごはんを作ってあげることが多いですね。

夫婦とも個人経営かつ、子育てをしていて大変ですね…

そうですね、家が近いので、それほど大変ではありません。

ご実家の家族について教えてください。

2歳下の弟も含めて、4人家族です。
もちろんコーダですが、手話もできます。
両親とのコミュニケーションに問題はありませんでした。

両親が耳が聞こえないと分かった時はどのように感じましたか。

正直覚えてはいないのですが、物心ついた時は手話で会話することが
日常茶飯事でした。

手話を覚えるのに苦労はありませんでしたか。

全くありませんでした。両親は発音がそこまで得意ではなかったので、
先に覚えたのは手話でした。

2.“手話が届く接骨院”を作りたい

柔道整復師を目指したきっかけを教えてください。

高校の時にサッカーをやっていましたが、3年間の半分くらい怪我であまりプレーができていなかったんです。その時に、専属のトレーナーが献身的にサポートしてくれました。その姿に憧れて、トレーナーになりたいと思いました。

スポーツトレーナー専門学校に2年間通学し、資格を取得したのですが、
トレーナーだけの生活は正直厳しかったです。
それで、専門学校に通っていた時に知った柔道整復師の資格を取得しようと、再び3年間、専門学校に通い始めました。

最初はトレーナーの仕事から始められたのですね。
今のお店を立ち上げた理由を教えてください。

2つあります。横浜市にある接骨院で働いていましたが、当時は自分のお店ではなかったので、全員に対して同じメニューを施術する経営者と、一人ひとりに丁寧に施術をしたい私との考え方にズレがありました。
もう一つは、手話が使える接骨院が少ないことで来ることをためらっていた耳が聞こえない方が気軽に利用できる接骨院を作りたいと思ったからです。

今のお店は湘南にありますが、ここに決めた理由はありますか。

たまたま、家の近くに空いていたからです(笑)
自宅から3分にあるので、子供の様子を見ることができるのも決め手でした。
ただ、駅から離れているのですが、それでも来てくれる方がいるので、とても嬉しいです。

「湘南Sunny接骨院」の名前の由来を教えてください。

お客様が太陽のように温かい気持ちで利用できる場を作りたいという思いから、「Sunny」と名付けました。

手話ができる接骨院をオープンしてから、変わったことはありますか。

大きな変わりはないのですが、私が手話を使えることに驚いた方がたくさんいました。

手話をやりながらでの施術に難しさはありますか。

特にないのですが、顔を見て説明する必要があるので、少し時間がかかるくらいです。

手話を使うことに難しさはありますか。

自分の手話は自分の両親に通じるオリジナル手話です。それを他の方に使うと、通じない時がありました。でも、お客様の手話を見て覚えながら仕事をやっているので、今は知らない手話はほぼありません。

店の外観

3.仕事について

仕事のスケジュールを教えてください。

朝9時から夜の8時まで対応しています。大体15〜20組くらいのお客様にそれぞれの症状に合わせて、施術を行なっています。

仕事の内容を教えてください。

骨折、脱臼、捻挫の保険治療を中心に、小さなお子さんから高齢者まで幅広い世代に保険治療を行っています。その中で多いのは筋挫傷です。
それ以外では肩こりや腰痛で悩んでいる方が一番多いです。
たまに、自律神経の痛みで寝れない方もいます。

悩みから原因を究明するのは結構難しいイメージがあるのですが、何かコツはあるのですか。

相手の話をゆっくり傾聴することが大事だと思います。ほとんどは生活に問題があることが多いので、お客様がどんな生活を送っているのか丁寧に聞くようにしています。

座右の銘を教えてください。

島野さんに施術してもらいたい」という思いで、来てくれているので、「ありがとう」という気持ちを忘れないことです。

最後に柔道整復師を目指している方にアドバイスはありますか。

相手の顔を見て、丁寧に傾聴する」「相手が分かりやすいように、ゆっくり話す」の2つが大事なので、それを忘れなければ大丈夫です。

本日はお忙しい中ありがとうございました。
島野さんからのインタビューでした。

店内の様子

4.島野さんからのメッセージ

あとがき

インタビューが終わったあと、私も島野さんに施術を受けました。

実は私、過去に肩の手術を受けたことがあり、その時に理学療法士の方にリハビリをしていただきました。

しかし、手話でのやり取りが難しく、コミュニケーションに時間がかかった経験があります。

だからこそ、島野さんがいる接骨院のように、手話で伝え合える環境があるのは本当にありがたいと思いました。

説明から提案まで手話で話してくださる━

それは「理解してもらえる安心感」そのものです

また、島野さんは一人ひとりに対して丁寧に向き合う方です。

気になる方はぜひ尋ねてみてください。もちろん、駐車場も完備されておりますので、遠路からでも安心して通えます。

2台駐車できます。隣の車は私です。

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この記事を書いた人

やぁ!ハイテクな都会から群馬に引っ越してきた、ミチシルです。
「これこれ!こういう情報が知りたかったんだよね」と思ってもらえる記事を、幅広い世代に向けて、群馬からコツコツ発信しています。
実は、ろう(聴覚障害)の長男と、聴者の次男、2人のパパでもあります。
毎日が発見だらけの子育てと、自然いっぱいのアウトドアライフを満喫中です!

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