皆さん、こんにちは!
暖かい日が続き、春の訪れを感じる今日この頃。ただ、その一方で花粉シーズンの到来も…。目がかゆくなったり、鼻がムズムズしたりしますが、しっかり対策して、陽気な春を楽しみたいと思います!
さて、今週の週間ニュースは6つご紹介します!
映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』、 忍足亜希子さんが熱演で受賞!
第98回キネマ旬報ベスト・テンで、俳優の忍足亜希子さんが助演女優賞を受賞しました。ろう者俳優の受賞は史上初です。忍足さんは白い着物で登壇し、手話の拍手で迎えられました。映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』は、ろう者の両親を持つ主人公の家族の物語で、忍足さんは母親役を熱演しました。


おめでとうございます!ろう者俳優としての素晴らしい演技とこれまでの歩みが評価され、とても嬉しいです。忍足さん主演の映画『アイ・ラブ・ユー』を観て以来、ずっと応援してきたので、受賞されたと知ったときは喜びでいっぱいでした!
NHK、“おかあさんといっしょ”に手話通訳付きで放送!
“おかあさんといっしょ”夏のスペシャルステージ2024の様子を、手話付きで放送されます!会場では手話通訳が配置され、歌の振り付けにエンタメ性の高い手話を導入されました。当事者から大きな反響を呼んだステージを、3月2日(日)16時〜1時間の特別番組で届けます!





会場でも手話通訳者が配置され、さらにその様子をテレビで手話通訳付きで放送とのこと、楽しみですね!
大阪府、子どもから大人まで楽しめる講演会『くぼてんきさんと学ぶ地域で備える防災のはなし』開催
2025年3月9日(日)14時から、八尾市にある「みせるばやお」(リノアス8階)で気象予報士・くぼてんきさんの防災講演会が開催されます。手話通訳・要約筆記付きで”地域でできる備えについて”学べます。また、12時からは手話交流会もあります。参加費は無料ですが、入館料は必要になります(年間入館料200円要)。





オープニングとして12時から手話交流会も開催されるそうなので、手話で話したい方や、ろう者・聞こえづらい方など、さまざまな方と交流できますね!定員は150名で、当日参加も可能ですが、予約優先とのこと。事前に確認のうえ申し込み、ぜひ足を運んでみてくださいね。
東京都、「黙るな 動け 呼吸しろ」記者懇談会のニュース動画版
2月6日に行われた「黙るな 動け 呼吸しろ」記者懇談会の様子をニュース動画で紹介しています。デフリンピックに向け、ろう者と聴者の共通理解を深める舞台が11月29日に東京文化会館で上演予定です。





動画では、「ろう者の街」について考えるワークショップの様子を一部紹介しています。文化の違いを互いに受け入れることで、どのような舞台が生まれるのか、とても楽しみですね。前々回の週間デフニュースも紹介されているので、あわせてご覧ください。


長野県、県立美術館で鑑賞した作品の感想を筆談で交流
2月22日に長野市にある県立美術館で、聴覚障害の有無に関係なく一緒にアートを鑑賞し、筆談による交流の催しが開催されました。この催しには「耳の聞こえない鑑賞案内人」小笠原新也さんが協力、参加者は作品の感想を紙に書いて共有し、手話や音声による会話なしでも交流を楽しみました。





アート鑑賞では、感じたことを筆談することで、その人ならではの視点を知ることができそうですね。そして改めて作品を見直すと、新たな視点が生まれそうで、ワクワクしますね!私も体感してみたいです。
福岡県、音声だけでなく手話も文字に変換するソフトの体験会を実施
ソフトバンクは、手話を使うろう者と聴者が円滑に会話できるAIソフト「SureTalk」を開発中です。福岡聴覚特別支援学校で体験会が開かれ、子どもたちが手話を文字に変換する機能を実践しました。デフリンピック開催を機に、手話理解の促進が期待されています。





手話と音声を文字に変換することで、双方のコミュニケーションがより円滑で便利になりますね。まだ認識されにくい手話もあり、データを増やす必要があるとのこと。今後の展開が楽しみですね!
2月20日(木)18時から行われた第98回キネマ旬報ベスト・テン表彰式で、“助演女優賞”を受賞した忍足亜希子さんのスピーチが、以下のYouTubeに掲載されています。
手話で話す姿から、一つ一つの言葉(手話)の重みが伝わり、心に響きました。


また、司会の方が受賞者を紹介する際、ろう者俳優を迎えるときは手話で拍手をお願いしますと呼びかけていたのも印象的でした。ぜひあわせてご視聴ください。


ご存じの方もいるかもしれませんが、映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』は、聞こえない親を持つ聞こえる子ども“コーダ”の一人が、成長する中で葛藤しながらも、聞こえない親との関係を深めていく物語です。
私の子どももコーダですが、映画を観た感想を聞くと、「私とは違う人生で驚いた。時代背景も関係すると思うけど、コーダといっても本当にさまざまで、一人のコーダの生き方を知ることができて良かった」と話していました。
今では、手話はもちろん、“コーダ”という言葉も徐々に普及し、偏見も減りつつあります。それは、ろう者やコーダが懸命に発信し続けてきたからこそ、理解が広がってきたのだと思います。
映画を見逃した方は、以下の記事にあるとおり、WOWOWチャンネルで放送予定です。また、Amazonプライムでもレンタルまたは購入して観ることができます!


それでは、素敵な週末をお過ごしください