コーダの子どもを育てている中での私なりの工夫

コーダの子どもの子育て

こんにちは!Akkoです。

まず初めに、私のことを簡単に紹介します。

生まれつき耳が全く聞こえません。両親、兄2人、祖母、私も含めて家族6人、私以外、全員聞こえます。19歳までのコミュニケーション方法は口話でした。大学で色んなろう者と手話に出会い、そこから私の価値観が180度変わりました。入学当初は手話が分からなかったけれど、毎日ろう者と会うたびに手話を少しずつ身につけ、夏には会話できるレベルまで達しました。この時、情報が見える安心感、居心地の良さを体感し、私の言語は手話なのだと実感しました。

そして、現在、聞こえない夫と一緒に聞こえる小学生の子ども2人を育てています。

趣味は読書、キャンプ(旅行)です。

本記事の「コーダの子どもを育ててる中での私なりの工夫」を紹介します。

目次

コーダとは?

まず、「コーダ」という言葉はご存知でしょうか?

ご存知ない方もいらっしゃると思いますので、それも含めて説明します。

コーダ:CODA,Children of Deaf Adults 両親、またはどちらかの親が聞こえない、聞こえにくい親をもつ聞こえる子どものことです。

昨年、話題になったNHKドラマ「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」が放送されましたが、ご存知でしょうか?俳優の草彅剛さんが演じた主人公はコーダです。両親が聞こえません。

また、2年前にも話題になった映画「コーダ 愛のうた」で、歌手を目指す主人公もコーダです。

そして、私の子どもも同じくコーダです。

音のマナーの工夫

特にこれといった特別感もなく、他の子とは変わりなく育てていますが、音に関しては、私は聞こえないことが当たり前に育ってきたので、音という概念はそもそもなく、聞こえる自分の親を通じて、教わってきました。例えば、音のマナーで食事の咀嚼音、足音、ドアを開け閉めの音などです。自分の子は聞こえるので、聞こえる世界で生きていくのならば、音のマナーも最低限は必要だと思い、年齢に応じて親からの教えを基に自分なりに工夫してきました。

  • ドアの場合は、見て分かるような強い閉め方をしていたら、最後まで手を離さずゆっくり閉める
  • ドア以外の音の振動を体感したら、「音が大きかったんじゃない?」と子どもに確認して、大きかったなら小さくしようねと一緒に音の確認
  • 咀嚼音は聞こえないので、口が開いてないか確認

2人の子どもとのコミュニケーション

現在、子どもの年齢は、上の子は12歳、下の子は9歳です。

初めての子育ては、聞こえる聞こえない関係なく、並大抵ではなく、本当に大変ですよね。慣れないお世話で寝不足、大きくなっていくたびに何でも口に入れたり、ハイハイを始めたり、歩き始めたりするともうますます目が離せない、そんなドタバタの日々でした。今思い返すと貴重な時間だったなぁと思います。今は赤ちゃんの匂いや抱っこ、手遊びなど色々できなくなったと思うと寂しいです。

子どもとのコミュニケーションは、上の子は音声と手話でやり取りしたため、指文字、日本語に合わせて手話を表出しています。下の子は手話を主に使っていましたが、上の子とよくコミュニケーションを取るので、手話が追いつかなくなり、音声でのお話が増えました。しかし、2人は私の手話を読み取れ、さらに私と夫との会話も読み取り、仲間に入りますので、なるべくお金の話とか大切な話は見えないように、または2人がいないときに話し合うようにしています。

子どもたちのほうから、教えてくれることもある

上の子が5歳くらいのときから、音や声を代わりに聞き、教えてくれます。例えば、家の中だとインターホンの音、やかんの音、冷蔵庫が開けっぱなしの音、パパが帰ってきた時の足音、他におかしいと思う音が聞こえたら教えてくれます。下の子も同様で、これは私たち夫婦が教えたわけではなく、自然に教えてくれます。それは子どもが気がついた時になので、いつもではありませんが、今も変わらず続いています。

レストランやお店では、店員さんに後ろから話しかけられたり、マスクで気づかなかったりしたときに教えてくれます。今は上の子が通訳してくれて、とても助かっています。通訳に関してはもちろん本人がしたかったり、お願いして快く受け入れていたらのことなので、そうでない場合は筆談などで対応しています。無理のないように私たちは気をつけています。

子どもとの共有

子どもとの間に話題になっていること、感情や気持ちを共有することがあると思います。例えば、絵本で物語の情景、感情や気持ちを一緒に共有したり、お話をしたりすることがありますよね。また、テレビ番組ではほとんど字幕が付いているので、アニメを一緒に見たり、バラエティ番組で一緒に笑ったり、感想を話し合ったりできます。

共有が難しいというのは前と比べて少なくなりましたが、まだ残っていると言えば、映画館です。例えば日本のアニメで、字幕が付く期間は限られていて、予定があって行けない、字幕のないアニメで子どもは楽しめられますが、親としては内容が分からない、憶測でこうだろうとか色々考えながら観ます。最終的に私が気になった場面を質問し、物語の点と点が結びつき、やっと共有するという流れです。

YouTubeも同じで、面白いから親に見てもらいたいというのがあると思います。字幕のないコンテンツがあると、子どもは字幕自動生成をオンにして見せてくれますが、正確ではないので、何を言いたいのか分からないこともあります。全てのコンテンツに字幕付いてくれると嬉しいという切実な願いです。

他にも、下の子は去年の夏に野球のスポーツ少年団、野球教室に入り、夫との関わりが増えました。監督が下の子に直接指導、みんなと一緒に話し合うところが時々見られますが、リアルタイムで得ることが難しく、帰ってから下の子に「監督から何を言われた?」「どんなお話をした?」から始まって、夫が内容を理解してから、「どう直していく?」「どう思った?」などやっと本題に入るという方法です。

共有しなければならないということではないのですが、子ども自身が感じたことはどんなことだろうと気になるので、私と夫は共有したいと思っています。

子育てというのは本当に十人十色で、私は子育て方法をベテランの親に聞いたり調べたりと模索しながら、ここまでやってきました。これからも子どもの成長に応じて悩みも新たに出てくるだろうと思いますが、今しかできないことを楽しみたいと思っています。

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この記事を書いた人

Akkoのアバター Akko 編集長

こんにちは!Webメディア「キコニワ」の編集長・Akkoです。
ろう者、2児のきこえる子どものママをしています。
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