聞こえなくても、独立できる!ろうのエステティシャン

Deafセラピストのまとんです!

美容業界には、美容師、ネイリスト、エステティシャン、マッサージなど様々な職種があります。以前の聾学校(現在は聴覚支援学校)に、理容科の専攻科があり、ろうの理容師はいますが、独立してサロンを経営しているろう者は全国でもなかなかいないと思います。

古都の京都で、エステサロンを経営しているろうのエステティシャン、優希さんにインタビューしました!

まとん

エステティシャンになろうと志したきっかけを教えてください。

優希さん

5歳の頃からメイクが大好きで、母の目を盗んでコスメをこっそり使って、メイクをしていました。ニキビ肌で悩んでおり、メイクでニキビを隠すのがすごく得意でした。以前に働いていたエステ会社で行われたメイクコンテストで賞を頂いたくらい、メイクが大好きでした。肌を奇麗にしたいというよりも、メイクでどれだけ上手にニキビを隠し、映えることができるか?ということに力を入れていました。

美容業界が「キラキラと輝いている」イメージだったので、自分もキラキラした世界に入りたくて、美容業界だったら、どんな仕事でもいいと思っていました。私の母の知り合いがエステ会社に務めており、そのご縁でエステの勉強を始め、資格を取りました。19歳でエステ会社の経営するサロンで働き始めました。

まとん

独立し、エステサロンをオープンしようと思ったきっかけを教えてください。

優希さん

エステ会社のサロンで働いていましたが、そのエステ会社の商品を使っても、長年の悩みのニキビ肌がなかなか改善せず奇麗にはなりませんでした。自分の肌がニキビだらけなのに、お客さんに心からお勧めすることができず、子どもを産んだ後に退職しました。子どもを産んでから、メイクで隠し通してきたニキビ肌を改善したくて、エステサロンに通い始めました。施術内容が良くても、カウンセリングなどでコミュニケーションがうまく取れなくて、あちこちのエステサロンを転々としていました。違う職業の事務員として働いていた頃に、自宅の近くにあるエステサロンに行ってみたところ、そのエステティシャンの人柄がすごく良くて、施術内容も自分に合っており、心から安心して通えるようになりました。そのサロンに通い続け、自分もエステの仕事が大好きだし、サロンを開いてエステがしたい!と思うようになりました。そして、そのエステティシャンからの後押しもあり、サロンをオープンしようと決意しました。今でもとてもお世話になっています!

お姫様気分になれるような可愛いサロンです!

まとん

エステサロンをオープンするにあたって、不安はありましたか?

優希さん

不安はもちろんありましたよ。でも、“耳が聞こえない”ことをマイナスに思ったことは全く無くて、“なんとかなる”精神で今まで生きてきました。地域の学校で育ち、ろう者との関わりがあまりなかったため、聞こえる友人の会話の中で「分かったふり」をしてきたことも数えきれないくらいありました。でも、独立するなら「分かったふり」なんてもってのほか。幸いなことに、今の時代には、デジタル化がすごく進んでいて優秀なアプリもたくさんあるので、音声変換アプリなど使えるものはすべて駆使して勉強して、2022年にサロンをオープンしました。

カーボキシー(高濃度炭酸ガスパック)の施術です

まとん

エステサロンをオープンして、大変だったことはありますか?

優希さん

もともと小学3年生まで耳が聞こえていたので、問題なく喋ることができていました。小学4年生で聴力が徐々に落ちていき、補聴器を付けましたが、自分が耳が聞こえないことを受け入れられなくて、補聴器を道端にポイっと捨てました(笑)手話を使うのもすごく恥ずかしかったし、友達はみんな聴者で、手話を使う必要性を感じることもなく、そのまま大人になりました。

サロンをオープンするにあたって、「手話ができます」と、人生で初めて自分から耳が聞こえないことを公言しました。Instagramを見て来店してくれたろうのお客様に、「これで手話ができるとよく載せたね」と言われたり、手話動画を載せたら、アンチコメントが来たりと、エステ内容よりも、手話のことで非難されることに心を痛めました。

その中で、通ってくださっているお客様に、手話BARに連れて行ってもらう機会がありました。そこで初めて色んなろう者に出会い、手話を使っておしゃべりするのがこんなにも楽しいんだと気づきました。手話を使うのが恥ずかしいという考えはいつの間にかなくなっていました。お客様には本当に感謝しています。

まとん

エステサロンをオープンして、どんな心情の変化がありましたか?

優希さん

最初は、通ってくださるお客様を奇麗にしたい。また、ろうのお客様に、美に関する情報をたくさん知ってもらいたいと思っていましたが、逆にお客様を通じて気づかせてもらえたことが多く、成長させてもらっています。

あと、息子の存在も大きいです。息子も私と同じように、徐々に聴力が落ちていき、補聴器が合わず、最終的に人工内耳をつけました。その息子が通っている野球チームのコーチから言われた、「耳が聞こえる聞こえない関係なく、ひとりの人間として見ている」という言葉にハッとしました。
耳が聞こえないからって、最初からやろうとせずにあきらめる人をたくさん見てきました。耳が聞こえないことに囚われすぎないで、「まずはやってみる」気持ちを持ってほしいと思います。エステを通じて、「耳が聞こえなくても、独立できる」ことを伝えていきたいと思っています。

オーガニックパック ハイドロジェリーマスク

まとん

優希さんのサロンではどんなエステをやっているのか教えて下さい。

優希さん

プラチナクレイピール、カーボキシー、ラミピールを取り扱っており、お客様のお肌の悩みに合わせて施術をします。
プラチナクレイピールは、無理に剥離させるピーリングとは違い、肌に負担なく、余分な老廃物を排出させることができ、さらに自らの免疫力を上げて『細胞を再生』させていきます。
カーボキシーは、炭酸ガス(CO2)を皮下組織に注入して肌をケアします。毛穴が悩みの人にオススメです。
ラミピールは剥離しない、ダウンタイム無し、内側から肌を育てる肌育ピーリングです。エイジングサインが気になる大人にこそ受けて欲しいピーリングです。
施術中に、デコルテやカッサを使った頭皮マッサージもします。
ぜひ受けに来て下さいね!

カーボキシーの後に巻く小顔術バンデージ

優希さんありがとうございました!

私もセラピストとして独立しているので、優希さんの想いにとても共感しました。

優希さんのサロンに通わせていただいてますが、とにかく優希さんの手があったかくてフワフワしていて気持ちいいです!また、悩みに合わせてしっかりカウンセリングして、ホームケアのアドバイスもしてくれます。そして何より、手話で会話ができるので、コミュニケーションがスムーズにできて、心からリラックスできました。

奇麗になりたい方や、お肌に悩みがある方は、ぜひ優希さんのエステを受けてみてくださいね!

Shepri beauty Salon

Instagram:https://www.instagram.com/shepri_salon/

公式HP:https://shepri-kyoto.com/

京都市営地下鉄東西線 京都市役所駅から徒歩6分

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この記事を書いた人

Deafセラピストのまとんです!
大阪で「脳洗浄」というリラクゼーションのお仕事をしながら、
きこえる3人の子育て真っ最中です。
きこえないけど、自分で活動している人たちを紹介していきたいです!

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