業務中のストレス対策、なにをしてますか?

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業務中のストレス対策、なにをしていますか?

はじめまして、こんにちは。さかしたです。私は中等度難聴ですが、中途障害で30歳を過ぎた頃から補聴器を使っています。仕事は障害者雇用の分野で、事業所と障害のある方、双方の支援を行っています。
聞こえづらさって本当に千差万別で、自分の聞こえづらさや困りごとを人に伝えるのって難しいですよね。私は補聴器を使うようになって10数年経ちますが、未だにうまく伝えられない場面があります。同じように職場で困っていることを伝えられず、ストレスを感じながら働いている方も多いと思うので、今回は職場でできるストレスへのケアについてご紹介したいと思います。

そもそもストレスって?

外部からの刺激で起こる、こころや体の反応のことをストレスといいます。仕事で間違いをしてしまった、職場に苦手な人がいるなどはもちろん、就職した、昇進したなど一般的に「おめでたい」といわれることも、ストレスの原因になることがあります。

ストレスの話をすると、「私はストレスに弱くて・・・」と気にされる方がいますが、人によって何がストレスになるかは様々ですので、「自分はストレスに弱い」と悩む必要はありません。私にとってストレスになることでもAさんは平気なこともありますし、逆に私はストレスに感じないことがAさんにとってストレスになることもあるものです。

ただ、ストレスは悪い面ばかりではないです。例えば資格取得のプレッシャーがストレスになったとしても、勉強することで成長できるという面もあります。うまくいかなかったとしても、次に活かすこともできます。

「ストレスが全くない環境」を作ることは非常に難しく、「ストレスがあっても振り回されず、自分らしくいられる」ということが大事なのだと思います。

ストレスがあるときどうしたら良いの?

厚生労働省は「労働者の心の健康の保持増進のための指針」のなかで、メンタルヘルスケアのための4つのケアを示しています。

1.セルフケア:労働者が自らのストレスに気付き予防対処する

2. ラインケア:管理監督者が心の健康に関して職場環境等の改善や労働者に対する相談対応を行う

3. 事業場内ケア:事業場内の産業医等の産業保健スタッフ等が心の健康づくり対策を提言・推進し、労働者、管理監督者等を支援する

4. 事業場外ケア:事業場外の機関及び専門家を活用し、その支援を受ける

(出典:こころの耳

この中で、ひとつ目の「セルフケア」は、労働者である私たち自身がストレスに気付き、予防対処することです。ラインケアなど他のケアについても別の機会にお話しできたらと思いますが、今回はこのセルフケアの予防対処について3つご紹介したいと思います。

職場でできるストレスへのケア

プライベートではストレスへのケアを行っていても、忙しい職場内ではなかなかその時間が取れないという方もいらっしゃると思いますが、暑い時期は汗をかくせいで補聴器の調子が悪い、聞こえにくいなど気を使うことも増えると思います。自分らしく働くために、取り入れやすいものをぜひ継続して行ってみてください。

深呼吸

特に道具を使わず、その場ですぐに行うことができます。

① 足の裏を床に付け、椅子に座っている場合はお尻の座骨が座面に当たるように座ります。

 無理のない範囲で背筋を伸ばして、体に空気が入るようにします。

② 首や肩、背中の力を抜きます。目を閉じた方が落ち着く方は閉じてください。

③ 息をふーっと吐きます。息を吐ききったら、今度はゆっくり息を吸います。

 息を吐ききると自然に次の息が吸えるので、吐くことを意識して呼吸を行います。

④ 5回ほど深呼吸を繰り返し、手足がポカポカしてきた、あくびが出たなど体の変化を感じてください。

耳まわりのマッサージ

人の話を聞こうと頑張るほど、耳・首・肩の辺りは特に力が入りやすいと思います。

マッサージで疲れをとりましょう。

① ギュッと奥歯を食いしばらず、口を少し開けます。

② 耳の少し上から鎖骨まで、ゆっくりと指を使って押していきます。耳を挟んで顔側・頭側の両方を“気持ち良いな~”と思うくらいの強さで3往復以上押しましょう。

③ 次に耳を広げていきます。耳の上から下に向かって順番に広げていきますが、こちらもゆっくり3往復以上してください。

左右の耳で硬さが違うなど、自分の体の状態を感じてください。

席を離れ水分をとる

会議や電話が続いて頭痛が出た・・・。

そんな強い疲労・ストレスを感じる時は、自分の席から離れてみましょう。

① 自分の席を離れ、給湯室や自動販売機で、その時の自分が元気になれそうな飲み物を探しましょう。

② 深呼吸や耳まわりのマッサージをしながら、ゆっくり飲み物を味わいます。

 「聞こえなかった・・・」「私はダメだ・・・」などの考えが浮かんでくるかもしれませんが、浮かんでいる

 ことに気付いたら、飲み物に意識を戻して自分を労わります。

深呼吸については、「こころの耳」などを参考にしています。私はヨガの先生から教えてもらいましたが、耳まわりの緊張をほぐす方法について、こころの耳の”首や肩が重い時のヨガ”も参考になるかと思います。席を離れて水分をとるについては、「ストレスを感じたらやるべきこと:イラストガイド」などを参考にしています。

ストレスを対処する方法をたくさん持っていると、自分の状態に合わせて適切なものが選べるので、ここに書いた3つ以外に普段自分が行っているものを見直して、新しく追加できるものがないか、ぜひ考えてみてください。

次回以降も「仕事」をキーワードに、情報を発信できればと思います。どうぞよろしくお願いします。

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この記事を書いた人

補聴器を使いながら、障害者雇用の分野で事業所と障害のある方、双方の支援を行っています。悩むこともありますが、ペットの猫と遊ぶ時間が息抜きです。どうぞよろしくお願いします。

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