皆さん、こんにちは!
聴覚障害者のための情報保障のツールがたくさんあるのをご存知でしょうか?
仕事において、コミュニケーションや情報は欠かせないのですが、聴覚障害者は得られるべき情報が入手できない、コミュニケーションを取っても、必要な部分だけ提供、または簡潔に済まされ、孤立しやすいこともあります。
ここでは情報保障、コミュニケーション支援としてどのようなツールがあるのかを紹介します。
筆談
メモ帳やノートとペン
通常のやり方で社員とのコミュニケーションでよく使われます。
ブギーボード
専用のペンで書いた後、ボタンを押せば削除でき、繰り返し使えます。
筆談アプリ
「筆談パット」や「こえとら」などスマホに直接書けます。
「こえとら」は書くだけではなく、音声を文字に変換する機能も入っており、聴覚障害者だけではなく、聴者にとっても便利なので入れておきたいアプリです。
ブギーボードは自治体の窓口や病院に置いてあることが多いです。
地方の職場ではメモとペンでコミュニケーションをとることが相対的に多いのではないかと思います。
音声文字変換アプリ
YYProbe
リアルタイムで会話を可視化し、公平に情報を得ることができます。
他に、文字起こしというアプリもあり、文字だけではなく、周囲の音も可視化してくれるアプリです。例えば、会話などやり取りしている時に、音楽が流れていたら「🎵」などのマークが出てきたりします。
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UDトーク
リアルタイムで会話を可視化するのはもちろん、他にも翻訳機能も備わっており、聴覚障害者だけではなく、外国人も対応しており、さらに多言語で幅広いコミュニケーションができます。(一部対応していない言語もあります)
認知度が高く、導入している法人も全国的に多くあり、あの人気ドラマの「サイレント」にも使われておりました!
近年では技術が発達し、音声認識率が高くなり、誤変換も見られなくなりました。
使用者は聴覚障害者のみならず、様々な場所、例えば会見やインタビュー、会議などでも導入する法人が増えています。
聴覚障害者にとって大きな助けとなるコミュニケーションツールのひとつです。
テキストチャット
Slack
国内外問わず、法人でよく使われており、グループに分かれ、必要な情報や意見交換などが行われています。
ChatWork
日本発のチャットツールなので、日本中心の法人で主に使われております。
ビジネスでも円滑なコミュニケーションが取れるよう、弊社ではフルリモートが多いため、よく使われています。他にもLINE WORKSというビジネス用のLINE、Microsoft Teamsもあります。
音声文字変換アプリと同じように、聴覚障害者にとって助けになるコミュニケーションツールでもあり、コミュニケーションを可視化することで、情報格差がなくなり、安心して取り組めます。
コミュニケーション支援機器
コミューン
マイクとスピーカーがあり、音声対話する時に使われます。
ロジャーペン
名前の通り、ペン型で聞きたい音だけ拾う、高機能のマイクです。
病院や公共施設の窓口ではコロナなどの感染防止のため、アクリル板を設置している所が見られます。電灯などの光からの反射により、口の形が読み取りにくい、マスクだと声がこもってなかなか聞き取りにくい方を対象に使われています。
人によって聞こえは様々ですが、音量も調整でき、雑音や周囲の音を極力減らし、言葉の明瞭度が高いマイクの機能が備わっており、軽度難聴〜高度難聴者にとって聞こえやすくなるだろうと思います。また、聴力が100db以上で補聴器や人工内耳装用の重度難聴者は一つの方法として、音声文字変換アプリと一緒に活用するとさらに理解が深まるでしょう。
電話リレーサービス
聴者からの着信も可能になり、聴覚障害者の電話普及率が高くなり、法人利用として増えてきている電話リレーサービスです。
自治体や法人団体など登録する団体も増え、聴覚障害者もお客様に電話するなどの業務にも携わっています。
また、手話通訳者には守秘義務という規定があり、セキュリティの面でも安心して利用できますね。
電話リレーサービスは24時間365日利用でき、緊急通報もできます。また、手話か文字か選ぶことができるので、全ての聴覚障害者に対応し、利便性が高くなりました。
遠隔手話通訳サービス
自治体の障害福祉課や窓口、病院など、地域生活コミュニケーション支援として活用することも多いです。
企業内でコミュニケーションとして使われるのは少ないですが、社員の聴覚障害者が社員同士やお客様とやり取りをするために導入しているケースもあります。
自分の住んでいる地域で提供していることが多くありますので、情報の共有ができたり、地域の手話を使用できたりなどろう者の生活に密着したコミュニケーションが取れるだろうと思います。
まとめ
近年、技術が発達し、様々なコミュニケーションツールが多く出てきました。
聴覚障害者のためのツールもあれば、ビジネスのためのツールでもあります。例えば、会議の議事録(音声から文字へ)、情報共有の可視化、テキストチャットのように業務の生産性を上げるために導入するなど利便性も高くなりつつあります。
東京や大阪などの大都会は聴覚障害者にも理解があり、すでに導入している企業も多くありますが、地方では理解が足りてないというところが現状です。
また、聴覚障害といっても、聞こえが人によって異なっており、コミュニケーションツールとして合う合わないもあります。企業への理解を求めつつ、仕事でも活かせられるように、また聴覚障害者の生産性が上がるように以上の紹介をいたしました。
自分に合ったコミュニケーションツールを見つけ、ぜひ活用してくださいね!