ろう・難聴版 職業ガイドブック_001 カメラマン

高校卒業後、4年制の専門学校でプログラミングを学び、いざ就職を考えたときになにか新しいものを創造していくような分野に興味を持っていました。

自分が興味あることはなんでもやってみたいと思うタイプなんです。

人とコミュニケーションをとることが好きなので、 それができる働き方を考えたときに、自分のやりたいことを仕事にしたいと考えていました。そして、趣味だったカメラを本格的に学び、仕事にしようと決めました。

携帯電話のカメラであれば高校時代からで、20歳の成人祝いに親がカメラをプレゼントしてくれたんです。人物を撮るのが好きで、人の笑顔を撮るのが楽しいです。

撮った写真を見せ、とても嬉しそうな顔をしていただけたときと、 リピーターになってもらった時がとても嬉しいですね。

そうですね。そうだ、お客さまのなかに、飲み友達になった人もいます(笑)

ずーっと考えていたんですがないんですよね（笑）

お客さまが１時間遅れて来たことがありましたね。撮影時間は決まっているので、残された時間でいかに 撮影できるか時間との勝負だったときがありました。そういった意味でも、臨機応変に対応できる柔軟さが カメラマンにとっては欠かせないスキルですね。

お客さまは聴者が多いので、口話で進めています。ろう者・難聴者といっても、きこえの程度は様々なので、一度会ってコミュニケーションをとったうえで、 自身のきこえ方を説明しています。

「聞きとりにくいことがあるので、聞き直すことがあるかもしれません」や 「後ろから話しかけられるよりは前に来てもらえば会話がスムーズです」というように簡単に説明することで 理解してもらうようにしています。

いえ！当日です。会ってから説明しています。そして、１回だけの説明に終わらせず、何度か繰り返し説明しています。 というのも、これまでろう者・難聴者に会ったことがないという方がほとんどで、１回の説明では 完全に理解するのは難しいと思うので、何度か説明することで、理解してもらうことが大事じゃないかなぁ。

小学生時代は暴れん坊でした（笑）
運動が好きで、今でもそうですが負けず嫌いな性格だったかな。

小学校はサッカー、中学校ではテニス。高校でバスケをしていて今でもバスケは続けています。

高校時代のバスケのことが一番印象に残っているかな。 １学年８クラスの学校で、大きな高校でした。クラスは違えど、お昼は机をくっつけて弁当を食べたり、 夏休みの午前練習が終わったあと、体育館から部室までの間にある水道にホースを繋げて汗を流したり。

はい。2018年にU21デフバスケットボール世界選手権に日本代表として参加しました。

たくさん友達をつくって、一緒に遊びに行ったりすることかな！ そこから、人との関わり方について学べる貴重な時間になると思います。

そうですね。それから高校生であれば、バイトをして社会経験を積んでおくと社会に出たときに絶対役に立つ！

ドラッグストアや居酒屋、ジムのインストラクター、一般企業のバイトなどをしてきました。

“やりたいことあるんやったら、やったらええやん！”ですね。

できるかどうかはやってみないと分からない。一歩踏み出してできるかどうかはあとで考えたら いいんじゃないかな。
学生のうちはお金がないと思うから、親に相談してみたりするのも大切なのかなと。

やりたいことあるんやったら、やったらええやん！！