みなさん、こんにちは!キコニワライターのつりざおです。前回、人工内耳の右耳装用手術の体験談を記事にしましたが、今回はその後のストーリーです。
「手術して、実際どう変わったの?」というギモンに応えるべく、術後半年が経った今の聞こえの変化や、やってみて気づいた意外な発見をまとめました。
人工内耳を検討している方や、絶賛リハビリ中の方の参考になれば嬉しいです!
※本記事ではあくまで筆者自身の体験を基にした「聞こえ」について書いています。そのため主観的な要素が含まれます。
手術直後~半年の聞こえ方、どう変わった?
【手術直後〜1ヵ月】右耳からの音に慣れない!
この時期は右耳の聞こえに全く慣れず、一番しんどかった時期でした。
右耳から聞こえる音全てが「ボワボワボワ」としか聞き取れず、雑音が大きく響く感覚でした。普段聞き取っていた左耳の音と同じくらいの音量で右耳から音が入ってきたため、同じ生活を過ごしていてもヘトヘトに。
1ヵ月ほど経つとだんだん慣れ、ストレスを感じることも減りました。これまで約20年間片耳で聞き取っていたにも関わらず、わずか1ヵ月程度で右耳からの音に慣れてしまう人間の脳ってすごいですね!
【2ヵ月目〜半年】右耳からの音の輪郭がわかる
右耳の聞こえにも慣れてきた頃から、リハビリで言葉の聞き取りテストが始まりました。テストの内容は右耳の人工内耳だけ装用し、先生が口元を隠して話した単語を繰り返します。
・当時の正答率:25単語中20%前後で、一般的な術後経過と同じ程度
・聞こえ方の感覚:「音の感じはわかるけど、意味までは認識しにくい」
「何文字話しているか」や「どんなイントネーションか」は徐々に分かってきたのですが、言葉としては認識できない状態です。
先生のアドバイスで、NHKやさしいことばニュースなどを活用し、簡単な文章を右耳だけで聞き取るリハビリを始めました。朝の身支度の間など、スキマ時間を使って右耳で聞き取る時間を設けていました。
【現在(半年~)】右耳の聞こえが当たり前に
術後半年になって一番の変化は“右耳の聞こえが無自覚になった”ことです。右耳の人工内耳が外れているとすぐに違和感に気が付くようになり、両耳で聞く状態が、私の今のスタンダードになりました。
聞き取りテストの正答率も僅かではありますが変化がありました!
・右耳のみ:正答率は20~30%程度
・口の動きあり:70%程度
成長が見られたポイントとして、「すばやく」を「しばらく」と音の響きとして近い単語を答えるようになり、少しずつ音を言葉として認識できるようになりました。
今もまだ右耳だけで100%理解するのは難しいですが、左耳からの聞こえや視覚情報と合わさることで、以前よりずっと聞き取れるようになりました。
やって良かった・意外だったことTOP3
手術を受ける前にはわからなかった「手術を受けて予想外のこと」をシェアします。
①雑音下の聞き取りは、まだ苦手・・・。
片耳だけの時からの悩みだった、ガヤガヤした場所で音を聞き取ることは今も苦手です。予期しない場面で呼びかけられた際(病院の待合室で名前を呼ばれる場面や、後ろから呼ばれるときなど)は気が付かないときもあります。
病院の先生曰く、聞き取りの精度が上がれば改善されるそうなので、伸びしろだと思って頑張ります!
②右耳だけ人工内耳をつけて話すと、話し方が変わる!?
右耳だけ人工内耳をつけて家族と会話をしたとき、「今喋っているイントネーションが普段の話し方と違う」と指摘されたんです。
自分では普段とまったく同じ感じで話しているつもりでも、右耳だけ装用すると若干違和感のある話し方になっているそうです。
このエピソードから、言葉を話すということは聞き取りとセットで行っているのだと気付きました。「話す」ということは、自分が発した音を脳が聞き取り、その都度フィードバックを得て話し方を微調整していることとセットなんだ・・・と実感しました。つまり「より良く聞こえること」が「より良く話せること」に繋がっているんですね。
③音の立体感が味わえて、音楽がより楽しめるようになった
右耳の人工内耳をつけて同じ音楽を聴いた時、「あれ、この音楽ってこんな音だったっけ!?」と新鮮に感じました。
今までは平面的な聞こえだったのに対し、両耳装用になることでボーカルだけでなくメロディーの些細な変化に気が付けるようになりました。元から音楽を聴くことは好きでしたが、さらに音楽を楽しめるようになり嬉しかったです♪
さいごに
手術を受けてから聞こえるようになるまで、1年程度かかると言われています。
今もまだ右耳で完璧に聞き取ることはできていませんが、現時点で手術を受けてよかったと思っていますし、これからどこまで聞こえるようになるか楽しみです!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!


