ホッツさんの頭の中。ー第2弾③ー

は~い~!あっつい夏が過ぎて寒さがドンドン本格的になり、クリスマスや年末年始と慌ただしくなってきましたね~。我が家も慌ただしい毎日で目が回りつつあります。

さて、ホッツさんの頭の中の時間ですよ~!こんにちは~!

手話マルシェについての記事はこちら▼

前回の記事をまだ見ていない人はこちら▼

今回の記事は、前々回の手話マルシェ🄬の続きですよ~大変お待たせしました…!!

かねてより手話マルシェ🄬の主催者の森本さんが伝えたいことや大事にしていることなどについてお伺いしました。

目次

~自己紹介~

皆様、こんにちは。

まずは私の自己紹介をします。

手話が公用語の手話マルシェ🄬代表 森本 友里子です。

三重県在住

両親とも耳が聞こえず、私はCODAです。

手話通訳士でもあります。手話マルシェ🄬以外にも

 アソボックス

12/15 (日)10:00~14:00 奈良県にある二上山のふもとで手話で森あそびイベントがあるそうです!詳細はアソボックス公式アカウントを~

 X(旧Twitter)

  Youtube

など多岐にわたる活動をしています。宜しくお願いします。

手話マルシェ🄬を立ち上げた経緯(きっかけ)、そして手話マルシェ🄬を通して自分が伝えたいことを教えてください

手話マルシェは、手話の世界を体験してもらうために「声なし。筆談身振り・手話だけ」という世界観を大事にしている。それは千葉の某テーマパークや大阪の某テーマパークなど、そこの世界観を守るためのルールがあるのと同じ。どの人もそこの世界観を大事にして楽しんでいる。それと同じで、手話マルシェ🄬も、聞こえない・声を使わない・手話を使う、ろうの世界を体験してもらいたいと思っている。

コミュニケーションが通じることを楽しんでほしい。手話ができないのはダメ…手話をきちんとやらなければならない!という思い込みをなくしてほしかった。うまい下手とか関係なく、気持ちを伝える方法を考えることなど、いろいろなやり方があることを経験してほしい。

聴者は、聴覚障害者は「かわいそう」「大変」「サポートしなければならない」という価値観にとらわれず、ろう者も人間であり、対話もできる。

また、「聞こえる方がいい」「話せるほうがいい」という考え方=オーディズムが根強い。オーディズムについて説明してもなかなか理解が深まらない。何度も説明するよりも、実際に声にこだわらないで手話やジェスチャーでも通じる体験を手話マルシェ🄬で知ってほしいと思った。

補足説明:オーディズム…聴能主義(Audism)、聞こえないことにネガティブなイメージをもち、それに対する差別行為や抑圧を指すこと。(今後、オーディズムに関する記事執筆も検討しております。ご期待ください~)

その結果、いい影響があった。

聴者の場合、手話がまったくできない。初めての人も多い。「手話ができない・・・」で不安に感じていたが、実際には「ろう者が逆に優しく教えてくれる」「筆談も通じる!」「通じた!楽しい!」という声を多くいただいている。

手話マルシェ🄬に参加すると、聴者と聴覚障害者の人数が逆転し、聴者が逆にマイノリティになるため「普段の聴覚障害者は、聴者同士の会話がわからない寂しさ・会話に入りづらい」という体験ができることで、それによって「マイノリティの気持ちの理解・どうしたら一人ぼっちにさせることがないようにできるか・・・」を考えることができるようになったと話す出店者が多くいた。

しかしそれでもやはり「気づける人」「気づけない人」との違いがあり、その特徴が

①    コミュニケーションすることが好き

②人が好き

③話すことが好き

④同じ日本人でありながら異なる文化と言語を持つ人同士の出会いだということを知っている

⑤違いや変化に柔軟に対応していける

⑥海外旅行経験ある

⑦接客経験あり

という人ほど、手話の世界にドンドン入っていくことができる人であり、それは聴者も聴覚障害当事者も共通している特徴であった

また手話サークルなどで手話を勉強している人ほど、手話の上手い、下手、正しい表現を学ぶことに一生懸命になり、一番大事なコミュニケーションの楽しさや「目の前の人はどんな人だろう?どんな会話方法がスムーズだろう」と「対話する相手の存在」に気づきにくく、実際にろう者と話してみても壁を感じてしまったまま仲良くなれない傾向がある。

逆に、聴覚障害者側も「発音や日本語文章、聞き取り」に一生懸命になり、コミュニケーションの楽しさに気づきにくいまま育っていく人も多い。恥ずかしながら私自身も心無いことを言われたり差別されたりした経験がたくさんあり、それで聴者が苦手であるが、全ての「聴者」とひとくくりにするのではなく、目の前の人と対話をするという意識を常に気を付けている。

そういったお互いの「コミュニケーションの楽しさ」を知らないままというミスマッチがあり聴覚障害者理解が進みにくい一因となっていること

それらをキッカケに手話マルシェ🄬を立ち上げ「声なし、手話筆談・ジェスチャーを」というルールを作った。

今後の目標

もっと交流を深めていけるようにワークショップや体験型イベントを増やしていきたい。手話マルシェ🄬を全国展開したい。という目標がある。

しかし一番の課題は、全国各地の手話マルシェ🄬ができる場所探し・人材集め・企画・会計などの主な企画運営ができる現地の実行委員及びスタッフが欲しい。一緒に手話マルシェ🄬を本気でやりたい!という声があればいつでもHPの問い合わせで受け付けます。今までも何度か手話マルシェ🄬三重県外の打診や相談もあるが、実行に至っていないことが悔しいと感じています。ぜひ全国展開できるよう手話マルシェ🄬を一緒に運営できる方を絶賛募集中です!

問い合わせ先:お問い合わせ – 手話が公用語のマルシェ

ホッツさんの感想

私も手話マルシェ🄬のコンセプトや森本さんの考えに大変共感し、今後も末永く応援していきたいと思っております!一人でも多くの手話を大事にしあえる仲間を増やしていきたいです。またろう者聴者CODAそれぞれ立場が違っていても、目の前の人と積極的にコミュニケーションを交わし続けることの大事さを改めて感じました。

以上、ホッツさんと森本さんでした~!

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この記事を書いた人

遊びに来た人が必ず「図書館みたい」と口にするほど本を読むのが大好きな我が家。ついに本が溢れすぎて本を本棚にしまうという概念がどこかへ行きました。一番欲しい人材=整理収納が上手い人。しかし読書という趣味が今回のキコニワライターに繋がっている、と常にポジティブシンキングの私。

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