週間デフニュース2025/05/9号

5月2週目の聴覚障害にまつわる週間デフニュース

こんにちは!

新年度が始まってから初めての連休でしたね。最終日は雨でしたが、それ以外は天候にも恵まれました。連休明けは仕事や学校生活で疲れがたまりやすい時期ですが、無理せず、リフレッシュしながらご自愛ください🍵

さて、今週の週間ニュースは7つご紹介します!

目次

神奈川県聴覚障害者福祉センターは、聞こえない・聞こえにくい乳幼児と家族の交流の場「家族教室」を開催しています。育児や将来への不安を抱える保護者が情報交換や相談を通して、安心感を得られる場であり、子ども同士の交流や先輩の親による体験談の共有も大きな魅力。2022年からスタートし、人気のある教室です。

ろうの子どもがいる親のほとんどは、聞こえる立場であるため、日々の関わりや将来への不安に戸惑うことも多いと思います。そんな中で同じ立場の親たちとつながり、悩みを分かち合える場があることは、とても心強いと思います。親が安心して話せる場所があることは、子どもにとっても安心につながりますね!
神奈川県聴覚障害者福祉センター 家族教室

河合健監督によるオリジナル・コメディ映画『みんな、おしゃべり!』が、2025年11月に公開されます。多様な背景を持つ出演者が集い、日本手話とクルド語を題材に、CODAで手話で話す人と日本語が話せるクルド人が家族同士の対立に通訳としてつなぐ中で、言語とコミュニケーションのズレやすれ違いなど、リアルにユーモラスに描いています。現在、クラウドファンディングも実施中です。

タイトルやポスターから、コミカルで面白そうな雰囲気が伝わってきます!あらすじを読むと、ますます観たくなります。11月といえば、“デフリンピック”に“手話のまち”と、楽しみが盛りだくさんですね!

【イベント情報】意思疎通の壁を越える『世界に字幕を添える展』

文字起こしを開発するYYSystemは、原宿「ハラカド」で、見る人の視点を広げる字幕の可能性に触れられるイベント『世界に字幕を添える展』を、5月12日(月)〜18日(日)に開催します。誰もがコミュニケーションを楽しむため、意思疎通の壁を可視化し、多様な立場から気づきを得られるでしょう。そうした気づきが、世界を少しずつ変えていくことを目指しています。

ファッションの街でこのようなイベントが開催されるとは、楽しみが増しますね!どのお店にも字幕が付いていて、常に持ち歩いている筆談用のメモとペンがなくても楽しめるのは、とても嬉しいことです。ご興味のある方やお近くの方は、ぜひ足を運んでみてください。

長い歴史を持つ歌舞伎をもっと楽しもう!字幕アプリで広がる鑑賞の世界へ

6月の歌舞伎鑑賞教室では、聴覚障害者も楽しめるよう、無料の字幕アプリを導入しました。これまではポータブル字幕機を有料で貸し出し、実施日も2日程度に限られていましたが、今回はスマートフォンで手軽に利用でき、対象日も平日を含む7日間に拡大。より多くの方が歌舞伎の魅力を触れられます。

6月15日(日)〜21日(土)まで字幕アプリが提供されます。これまでに107回開催されており、多くの方が楽しんでこられたのだろうと思いました。字幕で歌舞伎の世界をより一層深く味わえるのは楽しみですね!ご興味のある方やお近くの方は、ぜひ観にいってみてくださいね!

【イベント情報】和太鼓で伝えたい想いー「天手鼓舞」30周年公演

広島市にある聴覚障害のある人たちの和太鼓グループ「天手鼓舞(てんてこまい)」が、結成30周年記念公演を5月18日(日)13時半から開催します。音が聞こえなくても、アイコンタクトや体に響く振動を頼りに息を合わせて演奏します。「がんばれば何でもできる」と伝えたい想いを胸に、11曲を披露します。

11曲を披露するとのこと、見応えたっぷりですね!「天手鼓舞」とは別のグループになりますが、ろう者の和太鼓演奏を見たことがあり、体に響いて迫力があることがよくわかります。また、キレのある動きに引き込まれる印象を受けました!

【イベント情報】ろうの写真家・齋藤陽道さんを捉えたドキュメンタリーが6月に上映

ろうの写真家・齋藤陽道を描いたドキュメンタリー『うたのはじまり』絵字幕版が、東京都の下高井戸シネマにて6月15日19時〜から、河合宏樹監督の特集上映「記録映像の可能性」内で上映されます。上映後にはトークイベントも予定されています。

河合宏樹監督による作品が、6月14日〜20日まで日替わりで上映されるそうです。その中のひとつとして、2020年公開されたドキュメンタリー映画『うたのはじまり』が上映されます!嬉しいですね。まだ観ていない方やご興味のある方、お近くにお住まいの方は、ぜひ足を運んでみてくださいね。
下高井戸シネマ・上映スケジュール

【5/14放送】NHK『推します!デフアスリート』でデフ競技と選手の魅力を紹介!

11月に日本で初めて開催されるデフリンピックに向け、NHK「#ろうなん」番組『推します!デフアスリート』が5月14日(水)20時から放送されます。岡部大(ハナコ)がデフアスリートたちと、競技の魅力や楽しさ、プライベートについても語り合います。テニスやビーチバレーなど4競技を紹介し、デフリンピックを楽しく知る内容です。

デフアスリートたちの頑張る姿からプライベートまで垣間見られそうな内容ですね。私も放送を見るのが楽しみです!ほかに、5月7日に放送された『#ろうなん 東京デフリンピック 100倍楽しむコツ』が見逃し配信で観ることができます。私も見ましたが、見応えたっぷりです!ぜひご覧くださいね。

編集後記

神奈川県が取り組んでいる『家族教室』の記事を読んで、ふと私の親のことを思い出しました。

私の親は聞こえますが、聞こえない私が生まれたときには「大丈夫だろうか?」「しっかり育てられるだろうか?」と不安があったそうです。

しかし、育てていくうちに「聞こえないけれど、上の子(私は末っ子です)とあまり変わらない」と感じるようになり、「なんとかなる」「困ったことがあればそのとき考えればいい」と、子育てを楽しむようになったと聞いています。

もちろん、ろう学校で出会った同じ立場の親たちとの交流も、前向きに考えるきっかけになったそうで、「あの時間と場所は、自分にとってとても大切だった」と話していたことを覚えています。

聞こえる親だけでなく、聞こえない親もいますし、聞こえる子ども(CODA )を育てている聞こえない親もいます。それぞれの立場で、自分が安心できる場所と出会えることを願っています。

それでは、素敵な週末をお過ごしください

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5月2週目の聴覚障害にまつわる週間デフニュース

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この記事を書いた人

CODAの2人を育てる母として日々奮闘中。
読書とキャンプが大好きで、心地よいロケーションで本を読む時間が私の最高の癒しです。
週間デフニュースを中心に、さまざまな情報を発信しています。
よろしくお願いいたします。

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