皆さん、こんにちは!
私の子どもが通う学校では、インフルエンザによる学級閉鎖が続いています。子どもは元気いっぱいですが、加湿器は欠かせない毎日です。皆さんも体調にはお気をつけくださいね。
さて、今週はデフニュースを3つご紹介します!
14歳のデフダンサー、踊るのが楽しい!自分らしい世界観を
MAHOさんは、生まれつき耳が聞こえないダンサーとして活躍しています。6歳のときに出会った“デフダンサー”を通じて、ダンスを始めました。練習を積み重ね、東京パラリンピックの開閉会式にも参加しました。彼女は、目で情報を得ており、ダンスでのレクチャーも細かいところを目でしっかり捉え、表現しています。文章の記事と動画の記事があります。あわせてご覧ください!
MAHOさんのダンスは、細部までキレがあって本当にかっこいいですよね!私も小学生の頃にバレエやダンス教室に通っていたので、「踊ることが楽しい」と話すMAHOさんの気持ちに共感しました。これからも彼女の輝く活躍が楽しみですね!
佐賀県、井崎哲也さんが中学校の生徒たちに手話という言語の理解を広める
佐賀県にある江北町は、手話のある町を目指して2025年の春に「手話言語条例」が施行します。その一環として中学校で手話体験ワークショップが行われ、協力したのは、江北町出身でろう者、演劇で活躍する俳優・井崎哲也さんです。井崎さんは給食の時間に「おいしい」の手話などを教え、生徒たちは手話の関心を深めました。
よく使われる言葉を手話でどう表現するのか、給食を通じて理解が深まったことは、手話ユーザーとして嬉しいです!覚えた「おいしい」の手話を、ぜひ日常生活で使ってみてくださいね。
フリーランスで活躍している手話通訳者・保科隼希さんが語る社会への想いとは?
保科隼希さんは、祖父母がろう者で幼少期の経験や大学での手話学習を経て、スポーツやエンタメ分野で活躍しているフリーランスの手話通訳士です。保科さんは、手話通訳に対して自分が大切にしていることや「手話は聞こえない人のためだけでなく、聞こえる人との橋渡しでもある」と日常的に手話通訳がいる社会などの想いを語っています。
「手話通訳を設備として”当たり前に必要なもの”という感覚になってほしい」という言葉に、とても共感しました。このような社会が実現すれば、手話ユーザーの行動範囲がさらに広がると思います。私は手話通訳者派遣を依頼する利用者として活用しながら、手話通訳者への理解を広める活動もしています。
私は中学生と小学生の聞こえる子どもが2人います。三者面談や懇談会がある際には、必ず手話通訳者派遣を依頼しています。教育関連やPTA講演会などのイベントでは、まず情報保障があるかどうかを確認し、その次に内容を確認するという流れでした。しかし、その流れでは状況がなかなか変わらないと感じ、面白そうだと思ったイベントや講演会があれば、派遣コーディネーターと情報を共有し、積極的に問い合わせを行うようになりました。その際に手話通訳者派遣制度があることを伝え、理解を深めてもらうよう努めています。これまでも県主催のセミナーや大学主催の講座など、興味のあるものには積極的に参加してきました。
最初は担当者が戸惑うこともありますが、手話通訳者派遣制度について説明すると、「こうした活用方法もあるのか」と初めて知る方が多いです。その結果、手話通訳者への理解が深まり、手話ユーザーが参加できる機会が自然と増えていきます。聞こえる方は、自動ドアを通るように簡単に講演などに参加できますが、手話ユーザーには参加までにいくつかのドアがあり、自らそのドアを開けなければ情報の格差が生じてしまいます。そうならないよう、手話通訳を“当たり前に必要なもの”として社会に浸透させることを目指し、これからも活動を続けていきたいと思っています。
なお、手話通訳者派遣制度は地域によって異なります。また、以下の記事では冠婚葬祭における手話通訳者派遣や制度について詳しく記載されていますので、あわせてご覧ください!
では、良い週末をお過ごしください