週間デフニュース2024/12/06号

12月1週目の聴覚障害にまつわる週間デフニュース

皆さん、こんにちは!

師走に入り、カレンダーも最後の1枚となりましたね。年末をゆっくり過ごせるよう、時間があるときは子どもたちも一緒に整理整頓や片付けを始めています。皆さんはいかがでしょうか?

さて、今週はデフニュースを3つご紹介します!

目次

愛媛県で開催、手話弁士として活躍する砂田アトムさんが登場

愛媛県手話通訳問題研究会の40周年記念イベントとして、12月15日に開催される映画上映会で四国初の手話弁士として砂田アトムさんが登場します。手話弁士とは、映画の台詞、あらゆる音の情報を観客に手話で伝える解説者です。字幕では伝えきれない微妙なニュアンスを全身で表現し、映画の世界をより深く楽しめます。

「手話弁士」という言葉は知っていましたが、実際に見たことはまだありません。俳優としても活躍する砂田アトムさんが、リアリティあふれる表現で観客を引き込んでくれると思うと、ワクワクしますね!お近くにお住まいの方は、ぜひ足を運んでみてください!

能登半島地震発生からまもなく1年、聴覚障害者の現状は?

2024年1月に起きた能登半島地震によって被災された聴覚障害者の現在の暮らしはどうしているのでしょうか。全国で初めて聴覚障害者向けの仮設住宅を建設し、どのような暮らしをしているのか、支援における課題は何なのか、デフリンピックの応援アンバサダーとして活躍されている長濱ねるさんが現地で取材し、改めて支援の重要性を伝えました。

聴覚障害者向けの仮設住宅があることで、情報保障や意思疎通ができるだけでなく、安心感も生まれると思います。映像では再会の場面が印象的でした。一人一人が大切に暮らしてきた地で築いてきた絆が、災害後もこうしてつながっていることを感じました。私たちも、起こりうる災害に備えて、できることをしっかりと確認していきましょう!

聴覚障害者とのコミュニケーションをどう工夫する?

12月3日は『国際障害者デー』、12月3日〜9日までの『障害者週間』に伴い、視覚・聴覚障害者の暮らしに関する調査が実施されました。調査結果から、善意の手助けでも「障害があるからできないだろう」という思い込みが当事者を傷つけることが明らかになりました。その思い込みを取り除くためにはどうすればよいのか考えさせられる内容です。

社会には本当に多種多様な人々がいるので、無意識の思い込みに気づかせることは難しいことだと思います。でも私は、聞こえないというありのままの自分を受け入れて、「聞こえないとは?」や「手話とは?」を発信し続けていきたいと考えています。

編集後記

聞こえる・聞こえないに関わらず、他者による先入観や思い込みは誰にでもあると思います。例えば、「学校の先生は何でも知っている」「読書が好きな人は哲学書も好む」といったように、自分の環境を基に無意識に周囲の考えを取り込み、思い込みが作られます。そして私たちは知らず知らずのうちに、他者から見た自分を思い込みで形成され、傷つけられることもあり、本当に難しいことだと思います。

聞こえない人のコミュニケーションについての記事がありますので、あわせて読んでくださると嬉しいです。

「聞こえない」と言うと、多くの人は戸惑います。これは思い込みではなく、単に経験が少ないからです。私がメモ帳やスマホで伝えると、相手は安心し、その方法で次回も対応してくれることがあります。しかし、時には通用しない人もいます。例えば、某電化製品店で筆談で質問したのに、マスクを外さず話し続ける店員に出会ったことがあります。また、聞こえる友人や家族に自分のことを話す「第三者返答」をされることもよくあります。相手は悪意がなくても、なぜそのような行動を取るのか不思議に思います。通用しないなら仕方ないと割り切っていますが、皆さんはそのような経験はありますか?

では、とても寒いので、暖かくして良い週末をお過ごしください

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12月1週目の聴覚障害にまつわる週間デフニュース

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この記事を書いた人

読書とキャンプが大好きで、心地よいロケーションで本を読む時間が私の最高の癒しです。
CODAの2人を育てる母として日々奮闘中。
週間デフニュースを中心に、さまざまな情報を発信しています。
よろしくお願いいたします。

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