皆さん、こんにちは！
パリオリンピック、早速盛り上がってますね〜！開会式はこれまでにない斬新な演出があり、各国の選手は船やボードに乗ってセーヌ川を渡り、会場までパフォーマンスも見応えがあり、パフォーマーや各国の選手、歴史人物、建物などの紹介について、ろう通訳が付いたおかげで楽しみました！
さて、今週はデフニュース3つご紹介します
島根県、誰でも読める絵本「りんごの棚」を設置
8月4日(日)に雲南市立大東図書館で「おはなし会＆体験会」が開催され、その中で「りんごの棚」の本を紹介します。この取り組みは、障害の有無に関わらず誰もが楽しめる読書を提供するもので、手話の本も含まれています。この会では、島根県立大松江キャンパスの学生が選んだ本の読み聞かせや、本を手に取って読んだり、点字を作成する体験も行われます。
皆さんは「りんごの棚」という言葉を知っていますか？「りんごの棚」とはスウェーデンの図書館で始まった取り組みで、障害の有無に関わらず誰もが楽しめる本を集めたものです。大きな活字の本、触って楽しむ絵本、手話の絵本など様々な絵本を知ることができ、楽しみも増えますね！展示は8月31日までで、参加無料、事前申し込みが必要ですが当日参加も可能だそうです。近くのお住まいの方、ご興味のある方、事前にご確認をしてから行ってみてくださいね！
茨城県、聾学校の高校生が女子砲丸投げ選手としてインターハイへ初出場！
7/28~8/1に福岡・博多の森陸上競技場で開催された全国高校総体(インターハイ)に、茨城県立水戸聾学校の高等部・境橋真優さんが、女子砲丸投げの選手として出場しました。先天性感音難聴を持つ境橋さんは、高校1年生の時に砲丸投げを始め、6月の北関東地区予選で11メートル97センチを記録し、インターハイへの切符を手にしました。彼女は、「デフリンピック」への出場も視野に入れており、同じ立場の人々を勇気づけたいと意気込んでいます。
「耳が聞こえないこと、自分が置かれた環境、設備、それぞれを理由にしないで、色々なことにチャレンジしてほしい」という彼女の力強いメッセージが印象的です。投擲距離を遠くに伸ばすにはどうしたら良いのか、効率的な練習を積み重ねはもちろん、彼女の計り知れない努力からインターハイへ初出場を果たしたことに大変感銘を受けました。今後の活躍を心から応援しています！
「親がろう」と誰かに伝えても生きやすい社会へ、コーダの高校生の思い
聞こえない両親を持つ高校生の梨奈さん(仮名)は、両親との会話は基本的に手話であるものの、自分が話した内容について伝わっているかどうか、もしかすると分からないままにしてしまっているのではないかと感じることがあると話しています。親が障害者でもあり、変な目で見られるのがイヤと人に言うこともなかったと言います。高校生になってから、自分で設定したテーマを探求する授業で、彼女はろう学校と交流会を企画したことで大きな一歩を踏み出したが、それでも特別な目で見られたくないという気持ちもありながら向き合っていく内容となっています。
コーダの子どもと親との関わり方は人それぞれで、悩みも様々ですよね。梨奈さんは梨奈さんなりに葛藤を抱えながら自分自身、親への思い、社会への思いを素直に話しております。また、彼女自身が感じる生きづらさも知ることができる記事なので、大変心に響きました。そして、私は聞こえない親として、子どもと向き合いたいと強く感じました。
コーダの高校生の思いを語っている記事を読み、「自分が話した内容が伝わっているのか分からない」、「分からないままにしているのではないか」という不安だったり、「伝わらないなら、もういっか」という諦めだったり、コミュニケーションがなかなか難しい場面に私も自分の子どもが話したいこと、伝えたいことを100%理解できているのかと思い返すとそうでもないことに気づきました。親として向き合う姿勢は常に示していきたいと改めて考えさせられました。
コーダにまつわる情報を3つ紹介します！
▶︎中高生のコーダ向けワークショップ、講演会などの情報が入っています。
▶︎コーダにまつわる本や映画、ドラマなどの情報、コーダへのインタビューなどのコーダたちの想いや気持ちが綴られているサイトもあります。
▶︎聞こえる子どもを育てている聞こえない、聞こえづらい親を支援しているサイトです。交流会や講演会などのイベントも開催しています。LINEオープンチャット「コーダを育てる親の会～こだおや～」で情報交換したり、月に1〜2回のコーダ子育てオープンカフェ(オンライン)も実施しています。
ご興味のある方、ぜひご参考、または参加してみてくださいね！
では、良い週末をお過ごしください
