皆さん、こんにちは!編集長のAkkoです。
今、バレーボールネーションズリーグがテレビでやっていて、先日はドイツに勝ちましたね〜!今日は世界ランキング1位のポーランドと試合で、どんなプレーを展開してくれるのかドキドキワクワクです!
バレーボールと言えば、6月21日(金)からデフバレーボール世界選手権が沖縄で開催されます!
皆さんは観に行きますか?私は土日に予定が入っており泣く泣く行けないのですが、友達は休みを取って応援しに行くと言ってました〜!友達からのお話を聞くのが楽しみです
さて、今週もデフニュースを紹介します。
兵庫県神戸市、水族館に手話や字幕付きの動画”シュワQ”が導入
2023年に閉園した「神戸市立須磨海浜水族園」が『神戸須磨シーワールド』に新しく生まれ変わり、2024年6月1日(土)にオープンされました。
その際に情報バリアフリーとして、OHK (岡山放送)の発案により手話や字幕付きの動画にアクセスできるQRコード”シュワQ”が導入されました。この水族館は「つながり」をコンセプトとし、「川から海へのつながり」という表現もあり、そして水族館に訪れるすべての人が情報に「つながる」ようにしたという記事になっています。
「つながり」は人と川や海の自然をつなぎ、館内における情報もアクセスしやすいように人と水族館をつなぐという素敵コンセプトだなと思いました。このようなつながりが次から次へと広がっていくことは幸せにもつながりますね。また、隣接しているホテルも新しくオープンされ、宿泊部屋でおそらくユニバーサルツインのみだと思いますが、聴覚障害者に配慮した光で知らせるフラッシュランプが取り付けられているそうです。旅行がてらに行ってみたいなと思いました。皆さんもご興味があればぜひ行ってみてくださいね!
東京都内、日本科学未来館で手話通訳・字幕付きイベントが行われる
2024年6月29日(土)13時半〜【「AI×わたし」で世界が変わる? xDiversityの挑戦】をテーマに、わたしたち一人ひとり違いを大切にしながら、AIにかけ合わせた先にどんな世界に広がっていくのだろうか?という、xDiversityに所属する研究者4人によって、多様な人が一緒に“できないこと”の壁を取り払い、 “できること”をより拡張するための方法をこれまでの研究や開発のことや未来についてなどのトークイベントが行われます。
xDiversity (クロスダイバーシティ)に所属する研究者は、発話した言葉が透明なパネルに文字が表示される「See-Through Captions」(シースルーキャプションズ)を開発した方々でもあり、AIによって多様な人々と一緒に問題解決できるよう研究をしており、このトークイベントから何が生まれるのだろうと思うとワクワクしますね!手話通訳・字幕があるそうなので、科学にご興味のある方、ぜひ行ってみてくださいね!また、ワークショップ「AIをつくってみよう! 君だけの音で動かすおもちゃ」も実施するそうなので、それも併せて参加してみてくださいね!
静岡県、デフバスケットボール選手が中学校でデフバスケの魅力を伝える
5月31日に、静岡県富士市にある中学校で、デフバスケットボール日本代表候補・丸山香織選手と若松優津選手が『聴覚障害者について』、『デフバスケの魅力』講演を行いました。デフバスケのルールと聴者のバスケのルールにどんな違いがあるのか、障害者や聴覚障害者について、手話についてなどお話されました。動画もありますので、併せて読んでください。
動画の最後のほうに「障害者という前に同じ人として支え合うことが大事だ」「同じ人として学んだ手話を使いながら、特別扱いをしない」と中学生の感想コメントが印象に残りました。デフバスケを通して、聴覚障害者や手話、デフスポーツについて学美、視野が広がったのではと思います。また、聴覚障害者とはなかなか会わないので、より良い機会になったのではと思いました。このような取り組みが全国の学校でもぜひ広まるといいなと思いました。
NHK、♯ろうなん『聴覚障害者の就労支援』聴覚障害に特化した大阪の就労支援センターから伝えたいこと
聴覚障害者の就職状況について、離職率が高いと言われています。その理由の一つとして最も多いのが「聴者とのコミュニケーション」です。それについての打開策の情報がない故に、選択肢も少ないことから孤独感が深まり、「この場に自分がいていいのか」など離職につながってしまいます。それを防ぐためにロールプレイでろう者の『考え方』『生活様式』『文化』があることを聴者に伝えるようにしています。また、ろう者のアイデンティティーを守りながら、聴者の文化を尊重し、柔軟に対応していくことが大切とお話されています。
聴者とのコミュニケーションでなかなかうまくいかないと、自分の存在意義が感じられずに辞めてしまうこともありますよね。ロールプレイから両者との文化の違いを知り、互いに尊重しながら、思いを言葉にして伝えることも大切だと改めて思いました。また、自分が聞こえないことによって、どんな配慮が必要か、自身で説明することも大切だと再認識しました。6月5日(水)に放送されましたが、見逃した方はNHKプラスでも見られますのでぜひご覧ください。
聞こえないきょうだいがいる弁護士、”思いをオープンに言葉に”
聴覚障害のある弟を持つ弁護士・藤木和子さんの生い立ち、きょうだいに対する想いや活動についてのインタビュー記事です。
「しっかりしたお姉ちゃんがいるから安心だね」などの悪意のない言葉をかけられ、知らず知らずのうちに「聞こえる私より聞こえない弟のほうが大変」「でも私のほうができることが多くなるとそれはそれで不公平じゃないか」など葛藤しながら、恩師や「全国きょうだいの会」との出会いで自分自身に変化とともに成長していくという心に響く内容となっています。
”思いをオープンに言葉に”がすごく印象的でした。色んな方がいらっしゃると思いますが、それぞれが聞こえないきょうだいがいることで我慢を強いられる、その分頑張らなきゃいけない、支えないといけないという見えない呪縛にとらわれ、葛藤しながらそれでも頑張るという方もいるだろうと思います。聞こえないきょうだいを持つ人の視点から学ぶことも多くあると思います。ぜひ読んでほしいと思う記事のひとつです。
今回は5件の記事を紹介しました!
聞こえないきょうだいがいる藤木和子さんの活動をぜひ皆さんにご紹介をしたいと思います。
「聞こえないきょうだいをもつSODAソーダの会」について、ご存知でしょうか?その代表・運営活動もしているそうです。
SODAとは
“Sibling Of Deaf Adults/Children” (シブリング・オブ・デフ・アダルト/チルドレン)
シブリングは英語で兄弟ブラザー&姉妹シスター
上下・男女のない「きょうだい」の意味です。
https://soda-siblings.jimdofree.com/sodaって
SODAという聞こえないきょうだいを持つ当事者が感じたことや思いをそこで共有し、次世代へ伝えていく活動をしているそうです。
SODAの会のホームページにある記事「SODAあるある」を読んで、私のきょうだいに少し重ねました。もちろん記事にもありますように、人それぞれなので、私から見たきょうだいに対して感じたことなので、ご了承ください。
私には4つ5つ離れた聞こえる兄が2人いて、コミュニケーションは特に深く考えることはなく、自然に私と他の人との対応が違っていることがよく見られました。私には口の形など分かりやすくホームサイン(※)も使ってコミュニケーションを取っていました。兄2人は妹が障害であることをあまり意識してなかった気がします。私が小学低学年では、兄の友達と一緒に遊びに行くこともよくあり、その友達も兄と同様、私に分かりやすくお話をしてくれました。どうしても分からない時は兄を通して伝えることもありました。今では会えば、買い物とかでレジの人に、例えば「スプーンとフォークどうしますか?」のように兄がどうする?と代わりに説明してくれます。兄もおそらく無意識にやっていると思います。
ほかには、両親は聞こえない私を頑張って育てている傍らで、寂しい思いも多くあったかと思います。まだまだ知らないこともあるだろうと思うので、帰省する際に、兄の気持ちや思いを聞いてみたいなと思いました。
※家族や身内の人だけが通じる身振りのこと。
よく使っていたと言えば、「父」片手をグーにして親指を立てる。「母」手のひらを頬に2回ポンポンする。手話だと「おいしい」になりますが、自然に兄は「母」という意味で使っていました。
聞こえるきょうだいを持つ皆さんはいかがですか?
では、良い週末をお過ごしくださいね