週間デフニュース2024/04/26号

週間デフニュース_4月19日

皆さんこんにちは!編集長のAkkoです。

新年度が始まってから、はや1ヶ月経ちました!皆さんは新生活に慣れてきましたか?

そして、明日から待ちに待った3連休、またはGWが始まりますね〜!!旅行、帰省、お家でのんびりと過ごすなどなど、皆さんはどのように過ごしますか?私は子どもが野球スポーツ少年団(スポ少)に入団したので、試合三昧、それ以外はお家でのんびり過ごし、断捨離でもしようかなと思っています!

さて、今週のデフニュースを紹介します!

目次

愛知県内のニュース、聞こえないロックバンド”BRIGHT EYES super-duper”

「耳が聞こえなくても音楽を演奏してみたい」と始めたバンド・”BRIGHT EYES super-duper”が活動して35年を迎えました。音楽活動を始めたきっかけ、バンドメンバーで唯一の聴者との出会い、ロックバンド名”BRIGHT EYES super-duper”の由来など、見応えのある記事となっています。

初めてこの記事を見たとき、”BRIGHT EYES super-duper”ロックバンド、どこかで見たことあるな…と奥底にある記憶を引っ張り出したら、思い出しました。私が高校生の時に名古屋で全国ろう学生の集まりで分科会の「音楽」に参加していたときにゲストとして来てくださり、ドラムの体験でドラム担当の成田佳総さんにご指導いただきました!そのリズム感が今も体に染みついており、テレビなどでドラムを見るたびにリズム感が似ているとつい手が動きます。そのロックバンドが今でも続いており、嬉しいと共に本当に感慨深い気持ちになりました。

東京都内のニュース、「手話通訳士」が人気の職業になってほしいという願い

異色の手話通訳士・橋本一郎さんは、手話通訳士、ラーメン店「麺屋 義」の店員、大学の特任准教授、手話パフォーマーという様々な場面で活躍をしています。橋本さんは手話通訳といえば、”ボランティア”というイメージを変えて、素敵な職業であることを伝えたいと話しています。

印象に残ったのは、幅広い活動をしている手話通訳士の橋本さんがそれぞれの場所で全力で楽しみながら、手話通訳というイメージを覆すよう活動していることです。人気の職業ランキングに「手話通訳士」が入ると、担い手も増えていきますよね。私も橋本さんに見習って、手話が素敵な職業であることを全力で伝えていきたいなと思いました。

舞台『未来少年コナン』観劇サポートあり!

かの有名なジブリのアニメ監督・宮崎駿が初監督で手がけたアニメ「未来少年コナン」が5月に舞台化し、そこに聴覚障害向けの観劇サポートが実施されるようです!公演日時、人数が決まっており、以下のサイトで確認してから申し込んでください。

ジブリファンには大変嬉しい情報ですね。本日から申込スタートのようです!しかし、人数が介助者も含めて10人と少なく、残念ですが、受付には手話通訳者が待機しているので、安心できますね。

東京都内のイベント、デフリンピック『音のない世界と “つながる”』スペシャルトークショー開催!

2024年5月9日(木)19時〜20時に東京都立中央図書館 4階「多目的ホール」で『音のない世界と”つながる”』スペシャルトークショーが開催されます!開催日・5月9日でなんと東京2025デフリンピック開催まであと555日、そしてそれにちなんで55名限定でトークショーをやるそうです。登壇者はデフバレーボール・中田美緒選手、コーダの五十嵐大さん、陸上界のレジェント・朝原宣治さんです。また、トーク内容はデフリンピックはもちろん、コミュニケーションやろう文化など、登壇者3名のあらゆる視点からお話しされます。

スペシャルトークショーを行う日が東京2025デフリンピックまであと555日、ラッキーセブンラッキーセブンならぬラッキーファイブですね!内容を見てみると、コミュニケーションやろう文化など、それぞれの立場からお話されるというのは聞こえない人だけではなく、聴者、手話学習者にとっても意義のある内容ではないかと思いました!ご申込の受付は始まっており、多数の場合は抽選になるようです。ご興味のある方、ぜひ申し込んでみてくださいね。

沖縄県内のニュース、当事者役を当事者として演じた俳優の大城桜子さんが生い立ちや想いを語る

映画『不死鳥の翼』に準主役、聞こえない役として出演した沖縄出身のろうの俳優・大城桜子さんの記事です。生まれてからこれまで、ろうとしてどう生きてきたか、ミスユニバース大会に出場や俳優を志すきっかけなどの生い立ちについて話されています。

ミスユニバース日本大会や世界大会にも挑戦し、さらに俳優を目指し、オーディションを落ち続けるなどの苦悩もありながら諦めずに、「ろう者のことを知ってほしい」という大城さんの今後に期待大ですね!

福岡県内のニュース、聴覚障害者も活用できる『コミ×カード』

漫画家の平本龍之介さんが、聴覚障害者がレジなどでスムーズに意思を伝えられるようにカードサイズの指さしボード、『コミ×カード』を作り、それを利用した聴覚障害者たちから反響があったようです!両面に「耳が聞こえません」と表示、13種類のイラストが描かれています。

「コミ×カード」とはキャッシュカードのサイズで買い物には欠かせない財布にも入れられ、さらにすぐ取り出せる実用性、利便性も兼ねていて、私も活用したいなと思いました。コロナ禍、レジで身振りで聞こえないと伝えると、店員さんは積極的に筆談をしてくれますが、筆談に慣れていない人は時間を要することもあり、タイミングが悪ければ行列ができてしまうこともありました。現在はコンビニのレジカウンターに指差しシートが導入される店舗が増えて、大変便利になりましたが、スーパーなどは導入がまだなので、「コミ×カード」があると助かるなと思いました。

『聞こえにくい』自身の経験から活かせられること、九州大学病院助教の野田哲平さんの想い

高度難聴の野田哲平さんは九州大学病院の助教を勤める方で、周囲の理解のなさから苦しんだ自身の幼少期の経験をもとに、難聴児支援の医療体制と環境の研究に取り組んでいます。 診療の手引きとして、2年後を目処に、難聴児を支える医療体制のあり方や聴覚障害児をとりまく医療環境の実態の研究に取り組んでいます。軽度〜中等度の場合は周囲の人もなかなか気づきにくい上に補聴器の使用率も低い、また、小児期は言語獲得する大事な時期でもあるので、障害の程度に合わせた支援が必要であるという内容です。

「若い人が補聴器を着けることが普通になり、聴覚の障害が障害ではなくなる社会につなげたい」という野田さんの言葉が印象的でした。聞こえの程度については、人によって異なるのですが、軽度〜中等度はなかなか気づかれにくく、「その支援が充分でない」と野田さんだからこそ分かったことだと感銘を受けました。今後の活躍を心から応援したいと思います。

編集後記

この記事の中で最も興味深かったのは、『難聴児を支える体制を作る』という記事です。軽度〜中等度の方の聞こえのレベルについて、騒がしい場所や聞くことに集中していないと聞き落としてしまう、そして最大の課題は気づかれにくいことで、適切な支援を受けていないと、発達段階においてその影響はかなり大きいということが分かりました。記事にもあったように小児期(0歳〜)言語獲得やコミュニケーション発達から、その後の勉強や仕事にも影響します。「聞いた言葉を頭で考えて補完する作業の連続」と野田さんの言葉に大変共感しました。私の教育環境は全て読唇だったので、理解するまで時間が多少かかりました。

そして、記事の最後のほうにありましたが、医療業界でも障害を理由に制約を受け、転職した医療従事者は約40%いることに大変驚きました。また、学会や研修で通訳者派遣を断られたケースもあったようです。どんな職種でも障害を理由に制約があるのは悲しいです。実際に私自身も障害を理由に制約を受けたことがあるので、根本的な解決をしないまま転職をしてしまいました。私のこれまでの経験で分かったことですが、合理的配慮を求めるだけでは、解決に至りません。双方が協働できる環境づくりに取り組むことも大切であり、組織にそれを求めても反応がなかった場合は転職を選ぶという一つの方法も良いと思いました。職場における協働環境が社会全体に拡がるよう願っています。

では、良い連休をお過ごしください

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週間デフニュース_4月19日

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この記事を書いた人

Akkoのアバター Akko 編集長

Webメディア「キコニワ」の編集長・Akkoです!
読書、旅行、そして旅しながらキャンプをするのが大好きな、きこえる子ども2人を子育て中の母です^^
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