週間デフニュース2024/03/29号

週間デフニュース3月

こんにちは!編集長のAkkoです。

先週末、スーパーの買い物するために外出したときに、ノジマやニトリの駐車場がすごく混雑しており、一部渋滞も発生していました。もしかしてそろそろ新生活が始まるというのもあって、電化製品や家具などの必要な諸々の買い出しをしているかなとドキドキワクワクな気分にもなり、また、ママ友の子どもも春から大学生で県外へ一人暮らしするそうで、「大学に合格したことはすごく嬉しいけど、離れるのは寂しい」とママ友の言葉を思い出し、同じ親としての複雑な気持ちにもなりました!

さて、今週のデフニュースは盛り沢山です!

目次

ろう者・難聴者も楽しめるコンテンツ、体験型ミステリーエンターテイメント『ミステリーホテル』

ホテルに1泊滞在しながら、自ら探偵になり事件を解決していく体験型ミステリーエンターテイメント『ミステリーホテル』は、ろう者・難聴者も楽しめられるように字幕など情報保障がついており、1月から販売しています!「障害者も楽しめられるコンテンツを提供したい」という構想の実現に20年かかったそうです。場所は和歌山にあるWakanoura Nature Resort EPICHARIS〈エピカリス〉というホテルで行われています。きこえる人も一緒に共有しながら楽しめるのはすごく嬉しいですよね!謎解きが好きな方、ぜひ行ってみてください

最新の補聴器は画期的!AIでひとりひとりのきこえを調整

加齢性難聴の方で、今まで聞こえていたのがだんだん聞き取りにくくなったり、コミュニケーションがうまくいかなかったりなどで家族間、仕事の関係から悩んでいることもありますよね。補聴器を装用することで自分自身も周囲の人もこれまでの心的負担が軽減するという記事です。

今の補聴器はAIでひとりひとりに合わせたきこえの調整ができる補聴器、お店に行かなくてもリモートで調整ができるワイヤレス補聴器など先を抜くような画期的で、私が思う補聴器は古いままなのでアップデートが必要だなと思いました。

京都府内のニュース、聞こえない方と避難訓練で必要な配慮とは

学校でも職場でも取り組んでいる避難訓練ですが、この記事は聞こえない方と市職員、防災に関わる方が集まり、避難所での取り組みにおいて、「困ったことは何か?」「必要な配慮は何か?」実践し、そこで意見交換を行なったという内容です。ダンボールを敷いてその上で寝る、ビブスを着て聞こえない方であると知らせるなどの配慮や改善がみんなで発見し、防災意識が高まり、今後活かせられるだろうと思います。その取り組みを全国はもちろん、私の住む地域にも取り組めたらいいなと思います。

ゲーム「スパイダーマン2」の制作にろう者も一緒に取り組んでいた

かの有名な映画「スパイダーマン」を楽しめるアトラクションゲームがあるのはご存知でしょうか?去年発売されたゲーム「スパイダーマン2」の制作で、ストーリーの中にASL(アメリカ手話)も取り入れるために、ろう者も一緒に仕事をしたと記事がありました。手話は間違ってないか、手話表出のレベル、セリフなどの伝え方などをろう者からの知見に基づいて取り組んだようです。日本にもゲームじゃなくても、「デフ・ヴォイス〜法廷の手話通訳士〜」のようにドラマなどのエンターティメントで、きこえない、手話に関わることはその当事者も一緒に作っていくことはより良い作品につながっていきますよね。

いつでもどこでも楽しく学べる手話学習サイト『サインアイオー』の開発者の想い

日本手話を学べる『サインアイオー』を開発したろう者・伊藤浩平さんの生い立ち、日本手話に対する想いが書かれています。「しかくタイムズ」という情報サイトがあるのはご存知でしょうか?開発や運営も携わっており、エンジニアとして大活躍している方です。記事にもありますが、生まれつきろう・難聴の子どもをもつ親のほとんどが聞こえます。乳幼児の言語獲得の大事な時期に目で見て、覚えた手話で話しかけてみませんか?『サインアイオー』のYouTubeにもありますので、ろう・難聴の子どもを育てている親、手話学習中の方、手話を学んでみたいなと思っている方、併せて読んでくださいね。

全国高校生読書体験記コンクールに、耳が聞こえない目が見えづらい高校生が入賞

第43回全国高校生読書体験記コンクールの全国高等学校長協会賞として受賞した、先天性難聴と視野が狭くなる「網膜色素変性病」をもつ高校3年生・福永心雪さんについての記事です。「本の中のライバルを見つけた」という言葉はズシンと心に響きました。そのストーリーに描く生き方に、自分に対する想いを広げてくれる本との出会いはすごく大切なことだと改めて思いました。2ページ目に受賞した作文がありますので、それもご覧ください!

デフテニスの選手でもあり、NHK記者でもある方のお話

2019年にトルコで行われた世界デフテニス選手権大会にで、日本の選手として初めて優勝した喜多美結選手の生い立ち、社会に対する想いを書かれています。デフテニスの選手だけではなく、NHK記者として現場に出向いて取材したり記事を書いたりしているようです。取材したCODAについての記事もあり、大変読み応えがあります。きこえないことで様々な壁にぶつかりながらもデフテニスを通して、これまで頑張ってきたこと、そして今後も応援していきたいですね!

人物紹介の記事がほとんどでしたが、きこえない方がこうして大活躍している記事を読むと、新しい発見だったり、共感だったりなど自分の人生に刺激をもたらせてくれます。デフテニス選手の喜多美結さんの記事に「きこえにくいのはわかるけど、私たちは何をしたらいいのかわからない」「理解してほしいと思いながらも、伝えてこなかった自分に気づかされた」という言葉は私の中学と高校時代と重なり、ドキッというか懐かしいなと思い出させてくれました。聞こえない私は地元の中高に通っていましたが、中学校では「伝わらなかったらどうしたらいいの?」、高校の時は「わかったフリはダメだよ」「わからないままにしないで」とはっきり言われた思い出があります。こうしてほしいけど、きちんと伝えてこなかった自分がいたということ、その自分がいることに気づき、どのように伝えていくか、この記事からも伝われたら嬉しいなと思っています!
暖かくなったと思ったら、全国各地で春の嵐、雪もあったりで、まだ寒いですね。体には気をつけて良い週末をお過ごしください!

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週間デフニュース3月

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この記事を書いた人

Akkoのアバター Akko 編集長

こんにちは!Webメディア「キコニワ」の編集長・Akkoです。
ろう者、2児のきこえる子どものママをしています。
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Webメディアには、きこえる人の人生観や世界観の記事はたくさんあるのですが、きこえない人や盲ろうの人が作り出す世界観の記事って少ないのですよね。「自分の人生を模索する」「ワクワクする」ような記事を届けたらいいなと思い、始めたのが『キコニワ』です。
きこえないライター、盲ろう者ライターを中心に、そして時々きこえるライターも、ライフスタイルやいろんな想い、おすすめの情報を発信しています!
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