皆さん、こんにちは!
コミュニケーションとは、情報伝達や意思疎通、お互いの気持ちや考えを伝え合うこと(※辞書から引用)であり、日常生活において欠かせないですよね。
例えば、挨拶、少しの雑談、買い物のときなど、あらゆる場面でのコミュニケーションがありますね。
耳が聞こえない、聞こえづらい方は自分なりに工夫して、読唇、ジェスチャーなどを用いて、聴者に伝えていると思います。
そこで、お互いが簡単に、伝えることができる、「指さしボード」があります。呼び方で「指さしボード」の他に「コミュニケーション支援ボード」「指さしコミュニケーションボード」「コミュニケーションボード」など色々ありますが、基本的に使い方は同じです!ここでは「指さしボード」を使用します。
どのようなものなのか、使用目的、用途など具体的に見ていきましょう。
コンビニなどのお店にもある
聞こえない、聞こえづらい方は、買い物の場面で、聴者とのコミュニケーションの障壁に直面しております。また、コロナ禍により、「マスク着用で喋っているのかどうか判断が難しい、または聞き取りにくい」ことがよくあります。
指さしボードを導入する前は、コンビニやスーパーで、レジ袋が必要かどうか聞かれることがありますよね。以前はレジ袋は無料で、自然と商品を袋に入れていましたが、2020年から有料化になり、聞かれることも多くなりました。私は持参した買い物袋が見えるようにカートにかけたり、手に持って見せるなど工夫をしていました。
また、コンビニではレジ袋以外に、「温めますか」とも聞かれますよね。お店の人はマスクをしているので、レジ袋かお弁当なのか分からないので、自ら先にお弁当を指さしてから、レンジの方を指さして、次に持参した買い物袋があれば見せる、なければ商品を指さして、「袋」とジェスチャーで伝えていました。相手によっては伝わることもあれば、伝わらないこともあり、その場合は伝わるまで繰り返しました。
ほとんどのコンビニのレジカウンターに指さしボードが貼られており、簡単に伝えることができ、安心して買い物がしやすくなりました。また、セブン-イレブンでは、”セブン-イレブンアプリ”に『指さし会話シート』があり、活用できます。
スーパーでは、指さしボードとは異なりますが、レジの横に【レジ袋購入カード】があると思いますが、皆さんの住んでいる地域はいかがでしょうか?
袋の大きさによって金額も変わりますので、「袋をください」と言っても、【大きめの袋(5円)】なのか、【小さめの袋(3円)】なのか、確認が必要になるのと、レジカウンターにコロナ感染防止で設置した透明のビニールシートによって、聞き取りづらさが生じ、何度も確認などで効率的ではない、また、混雑解消のため、袋のイラストや金額表示の【5円レジ袋購入カード】などを導入したというお話を聞いたことがあります。
聴覚に障害がある方向けに作られたのではないのですが、結果的に聴覚障害者もかなりの助けになっているかと思います。私もその中の1人です。
薬局にも、指さしボード、またはカードを取って渡す方法もあります。内容はお薬手帳の有無、ジェネリックでも良いか、困りごとがあるかなどです。私の地域では見たことありません。皆さんのお住まいの地域では見たことありますか?インターネットで調べると、文字だけでなくイラストも入っていて、大変分かりやすいです。
指さしボードは利便性が高いため、コンビニや薬局だけでなく、スーパーやデパートなどにも導入してほしいです!
また、交通面では、電車を利用する場合は筆談ボードとセットで、落とし物などの困りごとやお問い合わせ内容を想定した指さしボードを、車を利用する場合は道の駅やガソリンスタンドなどで活用できる指さしボードがあると、安心して困りごとの解決につなげたり、気軽に問い合わせができたりするのでは…と思います。
聞こえない人だけが使うもの?
聞こえない人だけでなく、日本語が分からない外国籍の方、海外旅行で来日した方も使用できます。イラストがあれば、見て理解できますので、海外の方も指さして活用しています。
また、接客の仕事をしている聴覚障害者や聴者も活用しているところがあり、円滑なコミュニケーションや柔軟な対応がしやすくなり、働きやすさにもつながっていると思います。
このように、指さしボードの活用は、障害の有無に関係なく、多様な人が安心して買い物できる社会の実現につながり、企業・従業員・利用者それぞれにとって良い利益をもたらしています。
まとめ
指さしボードは、手話、口頭だけでは伝えづらい情報を補い、コミュニケーションの幅を広げる有用な手段としてあります。手軽で簡単に使えるため、聞こえない、聞こえづらい人の日常生活や社会参加をサポートする重要なツールとして活用されています。
今後は、アプリなど技術の発展とともに指さしボードの可能性が広がり、さらなるサポートが実現されることを期待しています。
買い物だけではなく、職場でも活用できると思います。仕事内容などに合った指さしボード、例えば【お願い】【急ぎ】【質問】などを作り、デスクに貼っておくと、状況に応じて対応でき、コミュニケーションも円滑につながるのではと思います。人によって、合う合わないもありますので、試行錯誤しながら、取り組んでみてください。また、弊社も指さしボードのデザインの提供をしていますので、もしご興味がありましたら、お問い合わせください。