9月3週目の聴覚障害にまつわる週間デフニュース

こんにちは!

猛暑続きだったのが、やっと涼しくなり、秋らしくなってきました🌰こちらでは少し肌寒さも感じ、そろそろ衣替えですね。

さて、今週のデフニュースは7件に加え、1件のイベント情報をお届けします✨

注目記事は、漫画家・うさささんが手がけたデフフレンドリーの現場シートの記事です。工事内容や危険度が、子どもから大人まで誰もが見てわかるイラストで表現されています。ぜひ最後までご覧ください。

目次

株式会社タミヤホームはデフリンピックを契機に、耳の聞こえない漫画家・うさささんと協力し、工事現場の危険を視覚的に伝える現場シートを制作しました。一都三県で順次展開し、誰もが安心して通行できる社会づくりを目指しています。

私が特に印象に残ったのは、工事現場では「音」で工事中を知らせたり、誘導時に声で注意を呼びかけたりするのが一般的だという点です。これまで意識していなかったことでした。今回、漫画家のうさささんが分かりやすく、親しみやすいイラストで表現してくださり、とても心強い取り組みだと思いました。こうした工夫が全国にも広がってほしいです。

日本初開催のデフリンピック TOKYO MXが特別番組として放送へ

テレビ放送局・TOKYO MXは、11月23日と30日に特別番組として日本初開催の東京デフリンピックを放送します。開会式や日本人選手の活躍、卓球・バドミントン・バレー決勝を放送、試合音を可視化する「ミルオト」を初導入。報道番組でも特集を組み、大会の魅力を幅広く伝えます。

地上波で初めてデフリンピックが放送されるのは嬉しいですね!全国放送でないのは少し残念ですが、視聴だけでなく、会場に足を運んで応援するなど、盛り上げていきたいですね!

ローソンは「手話の日」を前に、デフリンピック会場周辺店舗の従業員ら約20人を対象に手話講座を初開催しました。日本ユニバーサルマナー協会の講師から挨拶などを学び、多様な来店客が安心して買い物できる環境づくりを目指します。

誰もが買い物しやすい店舗を目指して取り組む姿勢は素晴らしいと思います。コミュニケーションの可視化に加え、店内の通路に商品ケースが置かれていて車椅子やベビーカーが通りにくい場面も見られます。そうした点も含め、さらに買い物しやすい環境になることを願っています。

札幌高裁、“日本手話での授業”求めた訴えを棄却

札幌聾学校の元生徒2人が「日本手話で学べず教育を受ける権利を侵害された」として道に損害賠償を求めた控訴審で、札幌高裁は「日本手話で授業を受ける権利は憲法上保障されていない」とし、一審に続き訴えを退けました。

このニュースは非常に残念です。聾学校に唯一設けられていた日本手話クラスに、教育関係者の判断で日本語対応手話の先生を途中から配置。子どもたちが安心して学べる環境が失われたことは大きな問題であり、今後の教育のあり方に不安を感じます。

熊本聾学校、全国手話パフォーマンス甲子園で3連覇達成

14日、全国高校生手話パフォーマンス甲子園が鳥取で開催され、16校が決勝に出場しました。熊本聾学校は手話アンドロイドとのテンポの良いやり取りで観客を引き込み、優勝を果たし3連覇を達成しました。

優勝、そして3連覇達成おめでとうございます!お二人のインタビューなどの動画も掲載されていますので、ぜひご覧ください。

巨人×中日戦 卓球女子日本代表が始球式でデフリンピックの魅力を発信

巨人は、東京2025デフリンピック卓球女子日本代表の亀澤理穂選手が30日の中日戦でセレモニアルピッチを務めると発表。亀澤選手は金メダルを獲得し、知名度向上と聴覚障害理解促進に努めたいと話しています。

デフアスリートの亀澤選手が30日に始球式を務めるとのこと。自分ごとのように嬉しく、野球ファンにも見応えある場面になりそうです。デフリンピックでのご活躍を心から応援しています。

デフリンピック日本代表選手の記事をご紹介

【柔道】佐藤正樹選手が母校の山梨ろう学校に訪問し、後輩たちと交流を深める(動画あり)


編集後記

駅や買い物などのアクセシビリティ向上とともに、「手話の日」やデフリンピック開催をきっかけに、手話講座や音声認識機器を導入する企業や団体が増えてきました。

また、ありがたいことに、コンビニやスーパー、郵便局などで、手話はできなくても「ありがとう」の手話を表してくれる方が増えています。

コンビニでは指さしシートを活用しており、双方のコミュニケーションがスムーズになってきました。ただ、縦バージョンの指さしシートの上に商品が置かれてしまっている店舗もあり、残念に思います。それでも、実際に使っています。

今年の5月に開催された「世界に字幕を添える展」で来場者特典としていただいた指差しボードも、持ち運びやすくとても便利でした。

一方で、「デフリンピック」という大きな波に乗って一過性の取り組みで終わってしまうのでは、と懸念しています。また、特定の地域に集中することで、他地域との差がどんどん広がるのではないかともと感じます。

大切なのは、一時的な取り組みで終わらせず、継続的に広げていくこと。それが全国に広まり、当たり前の環境として根付くことを願っています。

それでは、良い週末をお過ごしください✨


【めめ菓子工房】開店1周年、茶話会やコラボ企画イベント開催

横浜市青葉区にある「めめ菓子工房」は、ろう者の店主が手話と筆談で接客するお菓子店で、10月に開店1周年を記念した茶話会やコラボ企画などのイベント「ありがとうキャンペーン」を開催します。

楽天市場およびAmazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。

9月3週目の聴覚障害にまつわる週間デフニュース

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この記事を書いた人

CODAの2人を育てる母として日々奮闘中。
読書とキャンプが大好きで、心地よいロケーションで本を読む時間が私の最高の癒しです。
週間デフニュースを中心に、さまざまな情報を発信しています。
よろしくお願いいたします。

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