人工内耳装用手術体験記〜検査から入院・手術まで〜

みなさん、こんにちは!キコニワライターのつりざおです。

大変長らくお待たせいたしました・・・!半年前ごろに、右耳の人工内耳装用を決定した旨の記事を共有しましたが、今回はその手術までの過程と入院の様子をシェアしたいと思います。人工内耳装用の手術を控えている方や、どんな感じなの?と気になっている方にとってこの記事が少しでもお役に立てましたら幸いです。

本記事は主に手術を決定してから退院までをまとめました。
手術後の聞こえの変化については、別記事にて共有したいと思います。公開まで楽しみにお待ちください!

手術を受ける前の筆者の情報としては、2歳のときに左耳の人工内耳装用手術を受け、右耳はずっと補聴器を装用しておりました。今回はその補聴器をつけていた右耳に人工内耳を埋め込む手術をしました。

手術を決意した理由については、以下の記事にまとめております!

目次

人工内耳手術までの準備

私が手術を決意してから、実際に手術を受けるまで半年かかりました。
2024年12月ごろに主治医の先生に手術を受けたい意向を相談し、2025年6月中旬に手術と1週間の入院をしました。
本来ならもう少し早く(4月ごろ)から手術の予約を入れることができたのですが、仕事やプライベートの予定からこの時期を希望しました。

人工内耳装用手術の場合は、手術前に検査を行ってから手術の可否を主治医の先生が判断します。
具体的に言うと、人工内耳を脳内に埋め込む際に器具がきちんと入るかどうかを確認します。
検査の際に内耳の形に異常があることが分かると、人工内耳がうまく入らないため、手術を受けることができないというケースもあるそうです。

私の場合は手術の意向を伝えた後、術前検査のために2回病院へ行きました。
1回目は2025年の2月ごろで、手術に向けた聴力検査と、手術の日程を相談しに行きました。
この時に先生と相談して6月ごろに手術を受けることに決めました。

2回目は2025年の4月ごろに、本格的な術前検査を受けに通院しました。この時は、心電図、血液検査、尿検査、MRI検査、CTスキャンといった一連の検査を受けました。その他にも、全身麻酔による手術となるため、麻酔科の先生から全身麻酔についての説明を受けました。
この結果、内耳に異常は見られないとのことで手術が正式に決定しました。

当時の私の心境としては、思ったよりトントン拍子に話が進んだな・・・と心の準備がそこまでできていなかったように感じます。自分で手術を受けると決意したはずなのに気がつけば手術日が近づいてきたなぁと、どこか他人事のように感じていました。

入院〜手術当日

検査を終え、いよいよ人工内耳手術の日を迎えました。私は手術前日の朝に入院しました。
1週間の入院予定だったため、休職ではなく会社の有給を消化しました。手術前日は看護師さん、薬剤師さん、麻酔科の先生、執刀医の先生からそれぞれ手術前の確認や説明を受けました。

手術当日

手術当日は13時から執刀予定で、朝から絶食でした。10時ごろから点滴を打ち始め、呼ばれるまでは映画などを見て過ごしていました。時間になると看護師さんに呼ばれ、自分の足で歩いて手術室のベッドまで移動しました。これまではあまり緊張しませんでしたが、この時が緊張のピークで、麻酔を入れてもらうときに看護師さんに手を握ってもらいました・・・。とても安心したのを覚えています。

手術が終わると、手術室で肩を叩いて起こされ、ベッドに乗せられたまま自分の病室へ戻りました。手術直後は酸素マスクと点滴をしていましたが、お見舞いに来てくれた親と世間話ができるくらいには元気でした。
全身麻酔の後遺症として、吐き気やめまい、気分が悪くなるなどの症状があるそうですが、私の場合はどれも軽症でした。若干気分が悪いかな・・・?といった程度で、看護師さんに吐き気止めと痛み止めの点滴を打ってもらえたことで、翌朝には回復していました。

手術後1日目

手術の翌朝から、ご飯が食べられるようになりました。執刀医の先生から「手術の際に味覚の神経を傷つけてしまったかもしれない」と言われましたが、確かに右側の舌が全く味を感じず、麻痺していることに気がつきました。その時は「1年〜2年で治る」と説明を受けましたが、術後1ヵ月経った現時点で、かなり回復してきました。

点滴をしていたおかげで、丸一日絶食でもふらつくことはなかったのですが、ご飯を食べることができて嬉しかったです。この日は頭に包帯が巻かれていたのですが、これが一番きつかった記憶があります。

私の場合はまぶたまで包帯があったせいで、目がうまく開かず、スマホの文字を見るのも一苦労でした。術後の疲れもあってか、音楽やラジオを聴く以外は、ほとんど寝ていました。
既に人工内耳を装用していた左耳には、包帯の上から人工内耳をつけていただいたおかげで、音声を聞くことは可能でした。

手術後2日目、3日目

手術後2日目の朝に、先生が傷口の様子を見てくださり、包帯を外してもらいました!よほどきつく巻かれていたのか、こめかみなどに内出血が少しありました。目がぱっちり開くようになり、とても嬉しかったです。
スマホや映画も見られるようになり、お見舞いに来てくれた家族や友人との会話を楽しめるほど元気になっていました。

手術後4日目

手術後4日目にしてやっと髪の毛を洗うことができました!梅雨という時期もあり、一刻も早く洗いたくてたまりませんでした。傷口を気にしながら洗うことには気を遣いましたが、術後2週間ほどで傷口のかさぶたも剥がれてきました。

手術後5日目〜退院まで

この頃には体調もかなり回復し、ひたすら映画を観たり院内図書館で本を借りて読んだりして過ごしていました。リモートワークで仕事もできなくはなかったのですが、せっかくの期間だしな・・・と思い、普段できないことを存分に楽しみました。

術後5日目には人工内耳を装用して音入れをしましたが、その時の様子はまた別記事にて共有したいと思います!

さいごに

今回は、人工内耳の入院前から入院の様子までをまとめてみました。周囲にも、同じように人工内耳の手術を受けたと思われる患者さんもいましたが、その中でも私はかなり元気なほうだったと自認しています。

手術後の傷も、痛み止めさえ飲めば大して気になりませんでしたが、強いて言うなら全身麻酔の後遺症が一番しんどかったです。無事に1週間後に仕事にも戻ることができ、想像していたよりも早く回復できました。

次回以降の記事では、新しい両耳での聞こえについて共有していきたいと思います!
この記事が手術を考えている人にとって少しでも参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

兵庫県の片田舎出身。
先天性の感音性難聴で両耳とも100dBを超えています。
2歳の時に左耳に人工内耳を装用。
大学卒業後、日系メーカーで勤務中。
目標は、世界中のユニバとディズニーを訪れることです。

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