こんにちは!
ひまわりがあちこちで咲きはじめましたね。我が家の庭では、高さ2メートルほどのひまわりが、大雨や強風にも負けず、たくましく咲いています🌻
さて、今週も6件のデフニュースに加え、4件のイベント情報をお届けします✨
注目記事は、ドイツ・ベルリンの小さなパン屋さんでの取り組みについて。外国のろう者を受け入れ、スタッフが手話を覚えたり、振動アラームを活用したりと工夫がされています。「彼と一緒に働きたい」と語るオーナーの言葉からは、一人の仲間として向き合う姿勢が伝わり、印象に残りました。
パンの香りとともに広がる手話 ベルリンの小さなパン店の挑戦
ドイツで減少傾向にあったパン職人の訓練生数が、2024年に増加に転じました。背景には、SNSによる広報や外国人の受け入れ、インクルーシブな職場づくりがあります。そうした中、ベルリンの小さなパン店「バックプファイフェ」では、チュニジア出身のろう者・ワエルさんが活躍。手話をはじめとした工夫を重ねながら、職人試験にも合格しました。今後の展開にも注目が集まります。


特に印象に残ったのは、「母国では多くの差別を経験し、手話への理解が広まっているヨーロッパを目指した」という一文です。彼がヨーロッパで働くという選択をしたことは、本当によかったと感じました。その後、人から人へとつながり、もちろん彼自身の努力もあって、職人として働けるようになったことに感動しました。ドイツを訪れる機会があれば、ぜひこのパン店に立ち寄ってみたいと思いました!
盲ろう者を知るという一歩 大学で広がる支援意識
東京盲ろう者友の会は、5大学で盲ろう者理解のための講演やワークショップなどを実施。学生や教職員など100名以上が参加し、支援の重要性や共生社会への意識が高まりました。若年層の通訳・介助者不足が深刻化する中、将来の担い手育成を目指し、今後も大学と連携した啓発活動を続けていく予定です。

今回の記事では東京都内での取り組みが紹介されていますが、通訳・介助者の高齢化は、聞こえる・聞こえないにかかわらず、全国的な課題でもあると感じます。このような活動はとても意義深く、今後さらに全国各地に広がっていってほしいと願っています。
読む、触れる、通じ合う──誰もが楽しめる絵本の世界
読書のバリアフリーに取り組むスギヤマカナヨさんは、手話や点字を取り入れた絵本も制作しています。『手話えほん』では、口の形など視覚的な情報も大切にし、ろう者にとって理解しやすい工夫が施されています。多様な子どもや大人が、ともに楽しめる絵本づくりを目指しています。


「“ろう者は目が見えるから本が読める”という誤解」は、よくある話ですね。読めても言葉の意味が入ってこないことがあり、私も学生時代に苦労しました。小さい頃にこんな絵本があったら…と心から思います。触って楽しめる絵本はまだ持っていないので、ぜひ手に取ってみたいです!
北海道から世界へ──デフリンピックで挑む2人のデフアスリート
2025年、日本で初めて開催されるデフリンピックに向けて、北海道から手塚清貴選手(バスケットボール)と木村亜美選手(卓球)が世界の舞台に挑みます。仲間や家族に支えられ、工夫を重ねて練習を続ける2人は、メダル獲得を目指すとともに、ろうの子どもたちや社会に希望を届けたいと語っています。


デフリンピックまで、いよいよ残りわずかとなりましたね。北海道から代表として出場されるとのこと、本当におめでとうございます!記事に加え、動画も公開されていますので、ぜひあわせてご覧ください。メダル獲得を目指して、応援しています!
“見える対話”が石垣島に 透明字幕ディスプレー『VUEVO』本格導入
ピクシーダストテクノロジーズは、石垣市内の観光施設に透明字幕ディスプレー「VUEVO(ビューボ)」を導入しました。国内の離島で、コミュニケーションツールとして本格活用されるのは今回が初めてです。リアルタイム翻訳により多言語対応を強化し、見える対話ができる環境の実現が期待されています。


外国人観光客はもちろん、ろう者も難聴者も安心して利用できますね。地元の人におすすめのスポットや飲食店を気楽に聞けるようになると思うと、旅の楽しみがさらに広がりますね!
音声情報をスマホに文字化 JR東日本「みえるアナウンス」8月から導入
ヤマハは、駅構内の放送内容をスマホにテキスト表示する「みえるアナウンス」を、JR東日本の12駅で8月1日から試行導入します。専用アプリ不要で、4言語対応。聴覚に障がいのある方や訪日客など多様な利用者に向けて、視覚的な情報提供による“見える”案内を実現します。

「みえるアナウンス」は東京を中心に導入されるとのことで、設置場所を確認したうえで、ぜひ利用してみたいと思いました。スマホでタッチ、またはQRコードを読み取るだけで文字情報が表示されるのは便利ですね!
私は、小さい頃から本を読むのが苦手でした。漫画のほうが表情やしぐさ、セリフが視覚的に伝わってくるので、好きでした。
絵本作家・スギヤマカナヨさんが話していた「生まれてから日本語を聞いたことがない子が、ものの名前や文章を理解するのは難しい」という言葉に、深く共感しました。私も幼い頃、日本語を自然に耳から取り入れることが難しく、母が「冷蔵庫」「ドア」「たたみ」などのひらがなカードを家の中にある冷蔵庫などに貼ってくれたことを思い出します。
言葉は読唇や筆談でひとつひとつ理解していったため、文字だけの本は、なかなか読み進められませんでした。
そんな中、小学高学年ごろから推理小説に興味を持ち、展開が想像しやすかったこともあって、そればかり読んでいました。
社会人になってからは、より幅広いジャンルの本も読めるようになりました。とはいえ、難しい内容の本は無理せず、別の本に切り替えることもよくあります。また、読みやすい本の中にも知らない言葉が出てくることがありますが、そんなときはメモをして、意味や使い方を調べるという、「無理なく、楽しく読む」ことを大切にしています。
それでは、良い三連休をお過ごしください✨
📢イベント情報
中途失聴難聴者のリアルを語る座談会「モヤモヤを話そう」
8月3日(日)10時〜、中途で聴こえにくくなった方々が抱える“モヤモヤ”を共有し合う座談会を開催。
展示がもっと楽しくなる!字幕と手話でめぐる未来館ツアー
8月3日(日) 11:00〜 / 14:00〜、日本科学未来館で「大人になるって?」をテーマに展示を楽しむツアーを開催。

デフリンピック100日前記念イベント、東京で開催!
2025年東京デフリンピック開催100日前を記念したイベント、8月7日(木)10時〜19時まで実施。

誰もが楽しめる、文化と多様性を感じる秋イベント
テーマは『居場所とわたし』で、10月20日(月)から10月23日(木)の4日間、重要文化財である自由学園明日館にて開催。
