皆さん、こんにちは！
日に日に秋が深まってきましたね。私の家の近くの大通りには銀杏の木がたくさん並んでおり、心地よい風とともに心も洗われます。皆さんはいかがでしょうか？
さて、今週もデフニュース4つをご紹介します！
ソニー・インタラクティブエンタテインメント、『VR空間での手話翻訳』に関する特許を出願
ソニー・インタラクティブエンタテインメントが「仮想空間における手話翻訳」に関する特許をWIPOに出願しました。この技術は、ユーザーの手話をテキスト化し、他のユーザーの言語に合わせた手話にアバターが翻訳する仕組みです。異なる地域の手話がゲーム内で使用可能になれば、聴覚障害者のプレイヤーに大きな影響を与えると期待されています。
手話とジェスチャーを判別する機能により、ゲームの没入感も保たれるよう工夫されているそうです。ゲーム好きの方にとって、世界中のさまざまな人々と楽しく繋がる可能性が広がりますね！
国立西洋美術館、常設展で手話による解説動画サービスを開始
国立西洋美術館は、誰もが気軽に作品鑑賞を楽しめるインクルーシブを目指しており、常設展示の作品解説を日本手話と日本語字幕付きで提供する動画のタブレット貸出サービスを開始しました。モネやロダンの作品など29点について、ろう者・難聴者向けに日本手話のみ、または日本手話と日本語字幕付きの解説動画を選べます。インフォメーションで無料貸出されていますが、台数に限りがあるため、場合によってはお待ちしていただくこともあります。詳細は以下の記事からご覧ください。
作品について手話で知ることで、新たな視点が広がりますよね！国立西洋美術館はYouTubeやInstagramなどのSNSでも情報発信を行っており、YouTubeでは館内の取り組みやアートの魅力を発信し、ほとんどの動画に字幕が付いています。また、Instagramでは手話通訳付きのイベントも時々開催されています。アートに興味のある方は、ぜひチェックしてみてくださいね！
学術通訳者としてつなぐ、対等な社会へ
ろう・難聴者、盲ろう者の通訳者として活躍している2人の思いを語っている記事です。全盲ろう者の福島智特任教授の専属指点字通訳者、手話通訳者がそれぞれ通訳になる経緯、大学などの学術においての通訳は事前の準備は欠かせない、正確に迅速に伝えるにはどうしたらいいのかなどの共通の課題があります。また、音声認識アプリなどのICTと人による通訳はどちらも必要であり、当事者が自分で選択していくことも大切とお話しています。
学術通訳者の活躍を垣間見られ、読み応えのある記事です！通訳者のやり方はそれぞれ異なりますが、目的や通訳者としてのあり方は共通していると改めて感じました。
NPO法人Silent Voice、オンライン学習支援などの継続のためクラファン開始
大阪にあるNPO法人Silent Voice「サークルオー」はろう・難聴の子どもたちの学習支援や交流をオンラインで行っており、事業継続のためクラウドファンディングを実施しています。近くに支援学校や対応できる放課後デイサービスがないため、学習に遅れをとる子どもたちを支援する取り組みです。二つ目の記事は、学習支援の現状、子どもたちや親の気持ちやこれまでの支援からどう変えていきたいか図もあわせて説明しており、より分かりやすいので、ぜひご覧ください。
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ろう・難聴の子どもに合わせた学習支援が近くにない場合でも、オンライン支援を活用することで、全国の子どもたちが一生懸命学び、時には楽しく過ごせる大切な場所となっています。これからもこの取り組みを応援したいと思います。
ろう・難聴の子どもたちの学習支援について、特別支援学校では手話が用いられているものの、音声でのやり取りを行う学校も増えつつあり、人間関係の構築も難しいということもあります。また、聞こえる子どもたちが通う地元の学校では、授業中の配慮があっても、質問がしにくかったり、雑音の中で友達の発言が聞き取りにくかったりすることがあり、勉強内容の理解が難しいという現状が残念ながら少なからずあります。さらに、身近にロールモデルがいないため、アイデンティティの確立も難しくなっています。
このように、ろう・難聴の子どもたちの学習支援は不可欠であり、支援が必要な子どもたちや悩んでいる親にも「サークルオー」という存在を広めてほしいと心から思います。
では、良い週末をお過ごしください〜
