週間デフニュース2024/09/06号

9月1週目の聴覚障害にまつわる週間デフニュース

皆さん、こんにちは!

9月に入ってもまだまだ残暑が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?9月1日は防災の日でしたね。ついこの間までは台風や大雨、土砂崩れなどがあり、防災の重要性を改めて考えさせられました。私は防災グッズの見直しで水の追加、女性ならではの必要なものも揃えました。

さて、今週はデフニュースを4つピックアップしました!

目次

東京都、観劇「光の中のアリス」の一部の上演に舞台手話通訳者付き!

「光の中のアリス」は、現実と虚構、そして私たちの生に対する問いかけをテーマにしており、物語が展開される中で「現実」とは何かを観客に問いかけます。松原俊太郎は、「現実」に対する疑問や、それにどう向き合うかという作品を通じて表現しています。上演日の中に舞台手話通訳も付く日もありますので、以下のサイトからご確認ください。

2024年11月1日(金)~ 2024年11月10日(日)の中で、舞台手話通訳者が付く日時は11/4(月・祝)14時〜と、11/6(水)19時〜という2日間でそれぞれ1回ずつ上演するそうです。演出には独特の美術や演出手法が用いられ、視覚的にも哲学的にも観客を引き込む要素が満載のようで、観劇ファンの方、ご興味のある方、ぜひご覧ください!発売日は一般発売の場合は9月28日からですが、友の会などの会員の方は26日に発売されるそうです。詳細については以下のサイトにありますので、ご確認くださいね。
世田谷パブリックシアター

ドイツ、手話と点字を入れたドルトムントのユニフォームを発表

ドイツにあるサッカークラブのボルシア・ドルトムントのアウェイユニフォームが新しく発表されました。ユニフォームには「ボルシアによる団結」というテーマで、英語で“United by Borussia”、ドイツ語で“Borussia verbindet”を、そして、手話も点字もそのようにレタリングされています。背面で首元のところには実際の点字が付いているそうです。また、あらゆる差別を断固反対するという表明もあり、斬新なユニフォームとなっています。

手話はドイツ手話なのか、どのようにレタリングされているか少々見づらかったのですが、実際に手を取ると分かるかもしれませんね!黄色と黒でまとめてシックな雰囲気に、手話も点字もかっこよく見えて誰でも着やすそうですねネットでも販売されているようなので、ご興味のある方はぜひ見てくださいね!ユニフォームとはそれぞれのチームの価値観や取り組みを表明するためのメッセージでもあるのだなと私は感じました。

福井県、盲ろう者の一人一人の支援に合わせたコミュニケーション方法

福井県鯖江市にある社会福祉法人『光道園』には、全国でも数少ない盲ろう者専門の施設「ライフトレーニングセンターさくら館」では、30人ほどの利用者が生活をしています。そこでは見えない、聞こえない人たちに寄り添い、それぞれの支援に合わせながら向き合う職員・豊住五十恵さんと髙村悠紀さんの思いと、この施設での取り組みについてお話されています。

福井県には盲ろう者がおよそ100〜120人住んでいると推定されているそうですが、この人数の多さに大変驚きました。しかし、盲ろう者通訳・介助制度の利用が少ないのが現状であること、その理由は制度の存在を知らない、気軽に外出できる環境にないとのことです。全国でも共通している課題だと思います。そして、職員さんのあらゆるコミュニケーションを使って盲ろう者に伝え、自己決定に繋げていることに大変感銘を受けました。

大阪府を拠点に、岩手県と行き来する難聴の医者のお話

全国でも数少ない難聴の医者・今川竜二さんは研修として、岩手県で地域治療を3年間学び、2024年春から大阪に拠点を移しました。岩手県での経験から特別な思いがあり、そこにある病院からの要望で、今も月に1回岩手県へ行き、診察を行なっています。記事には動画もあり、岩手県での今川さんの医師としての姿、プライベートでの姿もそれぞれ垣間見られます。ぜひご覧ください!

聴診器など音をどのように使っているだろうと想像しにくかったのですが、この動画を通して、分からなければもう一度聞き返したり、丁寧に説明をしたりなど自分なりに視覚的工夫をされており、それが患者さんの安心にもつながっていると感じました。医者を目指したい子どもたちにもぜひ読んでもらいたい記事です!

編集後記

職員の盲ろう者への支援の工夫、難聴の医者の患者さんに対する工夫、それぞれ形は違いますが、お互いが安心して意思疎通ができるように工夫することは大切だと思います。盲ろう者との意思疎通について、コミュニケーションはこれだけと一括りせずに伝えることをまず前提とし、そこからどう行動していくか寄り添いながら、盲ろう者自身が決めていくことが重要であること。多様な患者さんに自身の障害を説明した上で寄り添い、聴診器には音ではなくスマホで波形を確認、音声認識アプリを利用などその状況に合わせて丁寧に向き合っております。自らできることはないか、積極的に取り組むことも大切だと改めて思いました。

では、良い週末を〜

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9月1週目の聴覚障害にまつわる週間デフニュース

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この記事を書いた人

Akkoのアバター Akko 編集長

Webメディア「キコニワ」の編集長・Akkoです!
読書、旅行、そして旅しながらキャンプをするのが大好きな、きこえる子ども2人を子育て中の母です^^
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