こんにちは!編集長のAkkoです。
GW真っ最中ですが、楽しく過ごしていますか?そして、お仕事の方はいつもお疲れさまです!
私は子どもの野球スポ少の試合応援に行ってきて、勝ったので次の試合は明日です〜!その次は衣替え。まだまだ寒さも残っていて少し早いかなと思いましたが、私が住んでいるところはザ・盆地、すぐにムシムシの暑さがやってくるので、衣替えしました!その際に、子どもの服がサイズアウトしたか、または破れてないかどうか確認するなど整理整頓をしました。
さて、今週のデフニュースです!
デフラグビー『クワイエット タイフーン』、群馬県で大会出場と共に強化合宿
特定非営利活動法人日本聴覚障がい者ラグビーフットボール連盟が編成するデフラグビーのチーム名『クワイエット タイフーン』(静かなる台風)は、きこえのレベルは25db(デジベル)以上で試合中には補聴器など固いものを身につけることは禁じられています。ルールなどは通常のラグビーとはほぼ変わらないですが、レフェリーの掛け声やホイッスルはハンドサイン、タオルやフラッグを代用したようです。そんなデフラグビーは20日(土)〜21日(日)に群馬県で強化合宿を行うと共に「第48回群馬県7人制ラグビーフットボール大会」に出場し、3位という好成績をおさめました。次回は兵庫、埼玉、岐阜と各地で合宿を行い、そして南アフリカ遠征があるそうです!
デフラグビーのチーム名『クワイエット タイフーン』の言葉の響きがなんだかかっこいいですね!由来は結成後の初合宿が台風だったことがきっかけだそうです。コミュニケーションはアイコンタクトなど目で情報を得ており、また、スクラムの際の掛け声の場合はハンドサインに代用、ホイッスルの場合はタオルやフラッグを使用するなど、選手だけではなく観客も一緒に楽しめますね。次の目標は今年の7月末から南アフリカの遠征で成果を出すことで、それまでに全国各地で合宿を実施するそうです。公式ホームページもありますので近辺に住む方、ぜひ応援しましょう!ガンバレ!『クワイエット タイフーン』!
福井県にある甲子園常連の強豪高校野球部、難聴の高校生が入部
高校生・川原成翔選手は小学4年の時に失聴し、6年には補聴器装用が必要になりましたが、野球に対しては不利に感じたことはないと話しています。そして福井県にある強豪高校とは今年の3月に実施した春の甲子園にも出場した敦賀気比高校の野球部です。そんな彼のこれまでの実力に評価され入部しました。試合中には色々な音が入り混じるので、集中するために補聴器を外しています。コミュニケーションに関しては予測ができていれば聞き取れるそうですが、配慮も実施しながら甲子園を目指し、仲間と共に頑張っていくという記事です。
聞こえてた人が途中で聞こえなくなるということはこれまでの生活から一変することでもあり、苦労もたくさんあっただろうと思います。しかし彼なりに野球に全力で取り組み、行きたい高校で自分の実力が認められたことは読んでいて励みになりました。監督や部員が彼の聞こえについて理解し、配慮をしながら特別扱いはしないと言う環境の中で、彼の今後の活躍に応援しています!
能登半島地震による被災、聴覚障害者向けのB型就労支援施設「やなぎだハウス」が修復
今年の1月1日に発生した能登半島地震によって、倒壊のおそれで休止していた施設・聴覚障害者向けのB型就労支援施設「やなぎだハウス」がGWに合わせて修復が終わり、GW明けには運用開始することが決まったそうです。これまでは様子を見ながら、週に1回のペースで利用者と一緒に就労作業を行なっており、GW明けからは週に3回取り組み、利用者の様子を見ながら6月以降は通常通りの運用を目指したいと話しています。
能登半島地震発生から5ヶ月経ちました。被災されたB型就労支援施設「やなぎだハウス」が少しずつ修復し、これから運用開始されると知り嬉しく思っています。利用者さんや職員さんのこれまでの災害による不安などの心労もあり、不安が少しずつ解消され安定した生活が送れたらいいなと思います。YouTubeでも状況について発信していますので、皆さんも一緒に応援していきましょう!
手話通訳付き展示解説、徳島県立近代美術館『ユーモア-おかしみの表現に潜むもの-』
徳島県立近代美術館で特別展『ユーモア -おかしみの表現に潜むもの-』が4月27日(土)から6月30日(日)まで開催されます!
サイト内に絵や作品が一部載っており、これは何だろう…と思わせるような作品ばかりです。手話通訳付き展示解説は6月16日(日)10時-11時半まで行うそうです。申込は不要なので、気軽に観覧できます!
面白くて何を意図に作ったんだろうと思うような絵や作品だらけで、すごく興味深いです。私たちが潜む無意識の「当たり前」の概念が手話通訳付き解説を通して、覆るというワクワク感がありますね!16日の手話通訳付き展示解説が手話1時間半という限られていて非常に残念ですが、近くにお住まいの方、ご興味のある方、ぜひ行ってみてくださいね!
聞こえるブロガー・もえさんが手話学習者の立場から感想などを分かりやすく書いている
『LEE』という有名なファッション雑誌でもあるWebサイト、読者ブロガー100人隊の中のブロガー・もえさんが手話奉仕員養成講座を受講した時の感想、手話を学ぶきっかけや手話奉仕員養成講座について、そこで得た知識、自分なりの学び方や工夫について執筆されています。
聴者の手話学習の様子や気持ちが垣間見られ、こんなふうに思っているのだなと新しい気づきを得ました。今後も楽しく頑張ってほしいと素直に思えた記事でした。
聴導犬について知ってみよう!絵本『聴導犬ポッキー -いつもいっしょ-』が発売
聴導犬について知ってもらいたいと普及活動しているいがらしけいこさんの著者で絵本『聴導犬ポッキー -いつもいっしょ』が4月21日に発売されました!当事者でもあるいがらしけいこさんと一緒にいる聴導犬ポッキーをモデルに分かりやすく描かれており、子ども向けだけではなく、大人も幅広く読んでいただける内容になっています。以下の2つ目サイトからYouTubeもあり、いがらしけいこさんの聴導犬に対する想いをお話されています。
聴導犬はどんな役割があるのだろう、どんな風に支えているのだろうなどなどの疑問をこの絵本が教えてくれるのではないかと思います。聴導犬についてまだまだ知られてないので、この絵本から全国へ理解が広まることを願っています。
『5005(ごーまるまるごー)』はろう者たちが心地よく過ごせるスペース
一般社団法人日本ろう芸術協会の代表理事・牧原依里さんと一般社団法人 ooo (オオオ)の代表・和田夏実さんと一緒に立ち上げた『5005(ごーまるまるごー)』はろう者たちが心地よく過ごせられるよう、デフスペースというろう者の生活や行動様式に合わせた様々な工夫を取り入れており、視覚表現にまつわるイベントや会議などのスペースの貸し出し、コワーキングスペースも提供している施設です。設立に至ったきっかけや経緯、想いを話されており読み応えのある記事です!
手話によって新しい文化が生まれる場、そして「デフスペース」という聴覚以外のみる、触る、感じるなどのろう者が普段活用している身体感覚から心地よく過ごせるスペースを『5005(ごーまるまるごー)』に取り入れており、心から安心して過ごせられるのだろうと思います。私はまだ行ったことがなく、どのような空間なのか早く体感したいです。ワークショップなどのイベントも魅力あふれるものばかりなので、申込方法などWebサイトのご確認の上、ぜひ行ってみてくださいね!
今週も7件の記事を紹介しました!皆さんは気になった記事はありましたか?
私は『5005(ごーまるまるごー』についての記事が気になりました!特に「デフスペース」について、その言葉自体は知っておりましたが、深く考えたことはありませんでした。本記事から「デフスペースとは何か?」改めて調べ、分かりやすい記事が2つ出てきましたので、それも読んでいただけたら嬉しいです!
英語ではハードとソフトという二つの表現があるなど参考になることも多く、共感ばかりの記事ですが、その中で特に「聞こえないからかわいそうではなく、ろう者が持っている身体感覚を活かす」、「聴者に合わせることを基準に生きていくのではなく、お互いの視点を尊重」という言葉には大変共感を持ちました。
ろう者である私も無意識に見やすい環境になるよう工夫をしています。例えばランチや飲み会では、4人が座れる四角いテーブルでは、隣に座る人が見やすいように椅子をずらす、大勢がいる飲み会では皆が見えやすい空間であるか確かめるなど実践しています。前に幹事をしたときのお話なのですが、15人くらいの飲み会でテーブルとテーブルの真ん中に柱があると気づかず、実際行ってみたらみんなで交流ができず、それぞれグループ化してしまったという経験があります。
デフスペースという言葉は知らずとも、その概念をろう者は持っていることに気がつきました。
トイレについて記事にもありましたが、私は小さい時から母親(聴者)がスーパーなどの商業施設にあるトイレでいつも「コンコン」と動作をよく見ていたので、トイレに入っている聞こえない私はどうするのだろうと思いついたのがドアを触る(振動)ことでした。いるかいないかの判断もコンコンではなく、ドアの特性(離すと勝手に開く)、ロックの時の色、ドアを軽く押すなど判断をしていました。
「デフスペース」という概念がもっと広がれば、『5005』のような施設、ろう者もアクセスできる環境が増えると思うとワクワクしますね!