
こんばんは!海外旅行とグルメに目が無いあしゅらんです。
今年2025年開催の大阪・関西万博!!
皆さんはもう行きましたか…!?
特に落合陽一さんのnull2、行列必須なイタリアパビリオンなどはニュースでも話題になってますね!

ただ…良かったところはあったものの、残念ながら良くないところもたくさんありました!!!
さまざまな国や企業が参加し、最新技術や文化を体験できるイベント、「聞こえない人」「情報保障を必要とする人」はどんな点に注目するのか…。
アクセシビリティ情報はもちろん、事前予約、各パビリオンの情報保障など実際の体験をもとに紹介していきます!
※ちなみに筆者は何度か万博に赴き、国内・海外パビリオン共に既に80%ほど巡り終えている状態です!
ざっくり各パビリオンやイベントなどの字幕情報と優先列情報をまとめるとこんな感じでした~!!👇
万博施設 | 日本語字幕 | 障害者優先列 | 手話通訳 |
---|---|---|---|
海外 パビリオン | ※一部字幕対応あり | ※ほぼ優先列あり! 予約不要 | |
国内 パビリオン | ※一部字幕対応あり | ※パソナ,飯田以外優先列なし! 要事前予約 | |
シグネチャー パビリオン | ※一部字幕対応あり | ※優先列なし! 要事前予約 | |
万博主催 イベント | ※ほぼ付かない | ||
万博サウナ 太陽のつぼみ等 | |||
アクセシビリティ センター | ※筆談アプリ有 | ※遠隔手話通訳 サービス有 |
海外パビリオンが特におススメ!!優先列・予約不要で入れるのが圧倒的に多く、巡りやすかったです(要手帳)
逆に国内パビリオン、シグネチャーパビリオンはほぼ障害者優先列無し・要事前予約でした。日本のアクセシビリティや配慮に対する意識の差がかなり顕著に出てるな…と感じました!
優先列利用率としては車椅子ユーザー・健常者の組み合わせがかなり多く、車椅子ユーザーがいらっしゃるグループへの誘導はしっかりしてる印象を受けました。聴覚障害者の方は比較的置いてけぼりになりやすい状況も少なからずありました🙄
ここから細かく書いていきますね~!
聞こえない人にとっての万博情報とは?
通常の万博情報はネットで調べるとたくさん出て来るものの、障害者向けの情報や情報保障といった聴覚障害者にとって一番欲しいアクセシビリティ情報は非常に少なく、未だ調べにくい状態です。
そこでこちらの非公式障害者用マップが現地で役立ったのでぜひ印刷して持って行ってください!!
「障がいのあるユーザー用の優先入場可否マップ」 ※有志による非公式マップ

一見、うわ…情報めちゃくちゃ細かいな…って思っちゃうのですが…!!このマップにはなんと、各パビリオンの障害者優先列の有無、同行者の入場可否、トイレの場所など細かく載っていてとても有益な情報ばかりなのです…!

https://www.expo2025.or.jp/universalinfo/
ちなみに…公式サイトには上記のマップがあり、基本的な施設・設備やアクセシビリティセンターの位置は分かるものの…各パビリオンの優先入場列有無、同行者入場可否などは書かれてませんでした。このマップだけでは情報が足りない気もします。誰のためのバリアフリーマップなんでしょうかね?
公式提供のアクセシビリティ情報について
「アクセシビリティセンター」
https://www.expo2025.or.jp/expo-map-index/map/
アクセシビリティセンターの人に字幕の有無や情報保障の有無を念のため聞いてみました!
……全部自分で聞けって…コト!?自分から聞かないと知る事のできない情報ばかりというのはアクセシビリティの観点からは疑問を持ちますね…!
なお、手話通訳やボランティアで手話ができる人がいるといった情報もSNSで見かけたのですが、公式サイトには記載はなく、遠隔手話通訳機器があるという情報のみでした。自分が今まで行った中では手話案内してる人を見かけたことはなかったです。残念…。
「見えるアナウンス」
その他、会場内でのアナウンスについては、特定のページ「見えるアナウンス」へアクセスすることでアナウンス内容を見ることができると公式サイトに書いてありました。

細かい文字起こしあるの助かる!と思ったのですが…
万博会場内ではスマホを持ちながら当日予約画面やYY文字起こしをフル活用して見て回っていたため、見えるアナウンス画面を活用することは少なかったです…。
入場時案内でQRコードを見かけましたが、万博会場内では見えるアナウンスのQRコード自体あまり見かけませんでした。
そして、万博の情報保障の課題については以下の番組でも取り上げられていますね…。
👆万人に理解できる情報保障とは程遠く、まだまだ改善が必要そうだとは思っています。
万博の激ムズ予約について
主に予約面で意外とスマホでやらなければいけない手続きや申請が多いです…!!
ただ、申請自体ネットで完結できる形だったので、電話が必要ではないのは幸いでした。
公式入場チケット
特別割引券(障がい者手帳等をお持ちの方、同伴者1名が購入できるチケット)があります。
“障がい者手帳等をお持ちの方と同伴者(介助者)1名が購入できるチケット「特別割引券」でのご入場の場合、身体障がい者手帳をご提示頂くことがございますので、ご持参のうえご来場下さい”とありました。

入場ゲート予約
東、西のどちらかから選べるのですが、タクシー・バスで行くのであれば西。車、電車で行くのであれば東。と覚えておくと楽です。目当てのパビリオンによって東西ゲート入りどちらか決めておくとやりやすいです。なお現時点では東の9:00入場枠が一番人気となっています(※予約激戦)
障害者優先入場口
障がいのある方、車椅子の方が通行しやすいよう優先入場口が設けてられています。付き添いは同時入場の場合に限り利用可能。
東ゲート入場→万博会場に向かって右側
(東アクセシビリティセンターの近く)
西ゲート入場→万博会場に向かって左側
(西アクセシビリティセンターの近く)

パビリオン抽選予約
万博の事前予約抽選はなかなか当たりません!!!
※事前抽選申し込みができるのは「2か月前抽選」「7日前抽選」のみ。
その中で抽選申し込みができるのは5枠。加えて複数人数の場合は参加人数分申し込まないといけないなどハードルが高めです(障害者の同伴者であっても予約必要だったりします)
その他は「3日前先着順予約」「当日予約枠」などもあるのですが、数分であっという間に無くなる状態なので初心者には厳しいです。
予約画面ではそれぞれのパビリオンにどんな情報保障が付いているかどうか分かりにくいのですが、唯一、視覚・聴覚に障害がある方向けの予約枠があるのは「福岡伸一 (いのち動的平衡館)」のみでした。

当日予約枠では一般枠が埋まるとこの枠もすぐ埋まっていたため予約難度は高い。
パビリオン抽選予約時に「ちゃんと字幕付いてる…?楽しめるのかな…?」と不安になりがちなポイントだと思います。
→予約時に字幕有無情報、どういう体験型か(集団行動ツアー形式か、個人行動形式か)の説明があると嬉しいですね…!
ちなみに公式サイトの予約・抽選ガイドでは画像付きで記載されていますが聴覚障害者への配慮情報については見当たりにくいです。

パビリオン毎の感想レポと情報保障の有無
さて、万博の目玉とも言えるパビリオン!
実際に訪れた・調べた中での各パビリオンの印象をまとめておススメのものを紹介していきます。全部は載せ切れないのでご了承ください…!
中には音声主体の展示や音声演出多めの展示もあり、情報保障や字幕が無いと楽しめないこともありましたので注意です!
シグネチャーパビリオン・国内パビリオン
個人的オススメパビリオン
- No.1
大阪ヘルスケア モンスターハンターブリッジ - No.2
福岡伸一 (いのち動的平衡館) - No.3
石黒浩(いのちの未来)
大阪ヘルスケア モンスターハンターブリッジ 情報保障あり◎!
モンスターハンターというゲームの世界に没入するAR体験型アトラクション。
情報保障あり!かなり体験としての質も、字幕の質も高かったです!!!!
個人的にはオススメしたいパビリオンNo.1です!!!
VR機器ではなく、ARメガネ機器を掛けて体験するのですが、半透明なレンズのメガネで周りの様子がよく分かるため誰かとぶつかる心配も少ないのが良かったです。
そして一番驚いたのは、モンスターや猫の鳴き声の方向をマークで表していたこと。二足歩行で立つ案内猫“アイルー”の声もちゃんと字幕がありました!!!説明もワクワクしてくれるものばかりで楽しめました!!!ゲーム好きな方もそうでない方もぜひ一度は体験してほしい。欠点は抽選も当日予約もなかなか取れないこと。万博界隈でもトップクラスの予約難度です。
こういう情報保障やバリアフリー対応がしっかりしてるパビリオンにこそ障害者優先列があってほしかった…!
石黒浩(いのちの未来) 情報保障あり〇 ※ただしマツコロイドのエリアは対象外
命の在り方についてのストーリー展開でかなり考えさせられる展示。様々なアンドロイドロボットが登場して道案内をしてくれる。
スタッフツアー形式。情報保障あり!参加者全員に端末(骨伝導イヤホン付き)を渡され最初に設定選択。※自分は字幕を選択して端末を見つつ巡りました。
説明も分かりやすくて満足度も高め。全体のストーリーも良く、テーマがまとまっていて面白かったです!(もっと欲を言うなら誰がどの台詞を話してるか字幕に話者の名前が欲しかった)
マツコ・デラックスのアンドロイドロボット(マツコロイド)のトークショーシーンは何故か端末からの音声ではなく、部屋から外部音声が出ていたため字幕が出なくなりました。途中からYY文字起こしアプリを使いマツコロイドの声を確認しましたが…まさかここだけ字幕が出なくなるのは想定外…!最後の最後でちょっとガッカリ。
福岡伸一 (いのち動的平衡館) 情報保障あり〇
円形ホール中央にLED電飾配置、地球生命の歴史を辿る演出。その後、別のスクリーンに移動し福岡伸一氏による解説あり(字幕付)
集団行動形式。今回は「視覚や聴覚に障害のある方」枠の予約を取ってみました。
障害者用エリア席が5席あり、そこで字幕を見て振動デバイスを触る体験型鑑賞で面白い。
※障害者枠がすぐ埋まったのでもしかしたら他に障害者がいるのかもと思い席に行ってみたのですが自分1人しか居ませんでした。なお、スタッフに聞いたところ、もし一般枠での予約取ってしまって障害者用枠が取れなかった場合でも、その回で触覚体験エリア席に空きがあれば利用可能とのことでした!※当時の情報のため状況によって変わる場合があります
大阪ヘルスケアヘルスケアリボーン体験 情報保障あり〇
情報保障あり!健康診断体験のようなコースではほぼ字幕が付いていました。
その後の各企業ブースでは字幕がついていなかった展示もあるため都度YY文字起こしにて対応しました。MIRAI METRO QUESTのブースではスタッフへの申し出を行うと字幕端末貸出をしてくれました。
落合陽一(null2)ダイアログモード・インスタレーションモード 情報保障あり〇
人間の持つ記号(知性、個性、名前)を捨てる儀式のようなもの(?)
中央の鏡のようなものがゆっくり動くため、模様や光が反射して不思議な世界観に。
選ばれた観客が音声での質問に答える形なのでもし仮にここで聴覚障害の観客が選ばれたら情報保障どうなるかは不明…。
集団行動形式。スタッフに聞いたら字幕を表示するタブレットを貸出してくれました!
タブレットが無くても一応目の前のオブジェに文字が映し出されるのですが、動きまくるので文字が見えづらくなったりします。(内容が個性的なので文字が出てるからとはいっても完全に理解できるとは限らないです笑。わからん笑。)
河瀬直美 いのちのあかし 情報保障なし×
参加者との対話中心のシアターのため、人との対話を通して体験するパビリオンなので口頭でのコミュニケーションが前提となっているようでした。なお、河瀨直美さんの解説映像は英語字幕のみ…。
住友館 情報保障あり〇 ただし一部△
ランタンを持ち照らしながら各自で探索する形。
最初の説明映像には字幕あり。スタッフに“耳が聞こえない”と伝えておいた方が良いです。ファンタジーな感じでランタンを持って進むのですが、ランタンを置いた時にランタンから声が出て来るようなので、文字起こしアプリ必須。
また、途中でアナウンス※が流れるため、スタッフに聞かないと迷う可能性がありました。実際、どこに進めばいいか分からなくなりランタン回収されてしまった難聴者の方もいらっしゃったようです…汗。
※ランタンの色と同じ色のゲートに向かって、といったようなアナウンスでした。
最後の部屋の映像では字幕タブレット貸出あり。超人気パビリオンなのですが、全体の満足度としてはちょっと微妙かも…。

ランタンのところにも情報保障は欲しかったところ。
国際赤十字・赤新月運動館 情報保障あり〇
ちゃんと映像に字幕が付いていました!それもただの字幕ではなく、バリアフリー字幕のため分かりやすかったです。※こどもたちの楽しげな声の部分など何の音かの記載がある字幕のこと。
内容は戦争や地震に関するものでかなりメッセージ性が強いため苦手な人は注意。


小山薫堂 (EARTH MART) 情報保障あり〇
最初と最後の映像に字幕あり(※最初の映像は撮影不可)それぞれの展示にはQRコードがあってそこからHPに飛んで説明を見る方式でした。ちょっとシンプル。
宮田裕章 (Better Co-Being) 情報保障あり〇?
屋外パビリオン。スタッフツアーによる集団鑑賞形式。
耳が聞こえない、と伝えてみるとUDトークが入っているタブレットを案内スタッフが持ってきました。…が、こちらがYY文字起こしを使っているのを見た途端、UDトークを使うのをやめてしまっていたのがちょっと残念。(タブレットをどのように使うか見てみたかった)
ツアー形式なので、文字起こしのために解説しているスタッフの近くへ意識して移動する必要があり、少し忙しかったです。屋外での鑑賞のためか他の音や状況や場所によって文字起こしの認識率がかなり変動していました…。あと暑さに注意…(自分のスマホも暑さでオーバーヒートなりかけていました)
NTTパビリオン 情報保障あり△ 一部のみ字幕付き
通信技術の歴史と次世代通信技術について知ることができるパビリオン。
3つの部屋に分かれていて集団行動形式で進んでいきそれぞれのテーマを体験。
NTTパビリオンは個人的にはおススメしたいです。なぜならPerfumeを3Dメガネで見れる激アツなライブパフォーマンス映像なので…笑。
・1つ目の部屋は通信技術などの歴史についての映像に字幕なし。YY文字起こしアプリで対応。
・2つ目の部屋は次世代通信技術としてperfumeの3Dライブパフォーマンス映像!照明+振動でリズムも体感できる!※歌詞字幕は無しでしたが、パフォーマンス後の3人の挨拶コメントに字幕が付いていました!!!
・3つ目の部屋は自分たちの写真を使った表現映像と、アート映像のため字幕が無くても楽しめるコンテンツでした!
未来の都市 情報保障あり○ … 一部字幕あり。ただし参加型シアター映像には字幕なし
最初の方の映像には字幕あり!
企業の各体験ブースによって映像字幕が付いてたり付いていなかったりしていました。なお、それぞれのブースにはスタッフが常駐しているのでまずスタッフに確認する必要あり。
参加型シアター(要予約)はスマホから観客も投票できる形で、リアルタイムで展開が変わるので面白かったのですが、シアター映像とステージのスタッフの台詞部分は英語字幕のみで日本語字幕が無く残念でした。

ガンダムパビリオン 情報保障なし×
ガンダムのアニメ3D映像+ユニバのようなアトラクション体験型。
こちらは映像は英語字幕のみ…スタッフに聞いてみましたが日本語字幕は無いとのことでした。
日本語字幕が無くとても残念でしたが…映像についてはガンダム好きな人は多分好きだと思います!

パソナ館 情報保障あり○
鉄腕アトムの映像には下部分に日本語字幕と英語字幕あり。ただし画面下部分にあったのでやや見づらかったです。
優先列が設置されており、一般列が混雑していなければすぐ入れるのが〇。
公式サイトでのパビリオン紹介動画にはちゃんとCC機能で日本語字幕が付いていました!内容分かりやすくておススメ。
https://www.youtube.com/watch?v=_kr3atja_Mw
ただしコンセプトムービー第2弾については英語字幕のみ、CC機能無しだったので残念。

電力館 情報保障あり○
複数人で遊べるゲーム体験で電力について学べる。グループで行くとより楽しい。それぞれのコンテンツ説明に字幕あり。
関西パビリオン 情報保障あり〇
それぞれのブースに簡易的な映像字幕・一部情報保障対応あり
鳥取県:情報保障の掲示あり!
遠隔手話通訳のマークがあったので聞いてみましたが、あまり使わないせいかipadの充電が尽きており…、代替方法にてスタッフによる筆談対応。映像は字幕が無くても問題ない内容で虫眼鏡デバイスでの宝探しなど楽しめました!
福井県:恐竜シアターが人気!日本語字幕・英語字幕あり。
京都府:展示が頻繁に変わるため情報保障は不明。
徳島県:藍染体験ができる。情報保障は不明。
三重県:特別展示のためテキストの説明が多め。
和歌山県:食の体験(有料コンテンツ)あり。情報保障は不明。
滋賀県:琵琶湖のアート映像。簡易的な字幕あり。

日本館 情報保障あり〇
展示映像字幕あり。音声ガイドあり⇒日本館のサイトにテキストデータ表示ありました!
景観は良いと思います。どちらかというと現代アート感が強く出てる雰囲気です。
なお手話できるスタッフがいる場合があるようです…!常駐しているかは不明です。
飯田グループ×大阪公立大学共同出展館 情報保障あり〇
障害者用優先列がありました!!自由見学形式で自由に見て回れるパビリオンで巨大なジオラマがありました。
たまに手話ができるスタッフさんがいらっしゃるようです(いつもいるかは不明)
ウーマンズパビリオン 情報保障あり〇
映像字幕ガイドあり!“聴覚や視覚に障がいのある方も、音声ガイド、字幕ガイドをご利用いただけます。”との文あり。
三菱未来館 情報保障なし×
映像シアターあり。CG映像のクオリティは高かったのですが映像全て字幕なしでした。非常に残念ですね。
全パビリオン載せ切れず恐縮ですが…本当にたくさんありますよね…!
国内の展示内容面ではどのパビリオンも結構頑張ってる印象を受けました。情報保障があれば完璧です。
海外パビリオン ※一部ピックアップ
個人的オススメパビリオン
- No.1
中国パビリオン - No.2
マレーシアパビリオン - No.3
イタリアパビリオン
基本的に海外パビリオンはほぼ全てに障害者優先列があります!!
国内、シグネチャーパビリオンが予約できなかったとしても、海外パビリオンを巡るだけでもかなり満足度が高いです!
※各パビリオン優先列並ぶ際は手帳を掲示しておくとスムーズ。
そんな海外パビリオンも字幕が付いていたり付いてなかったりと対応はまちまち。
展示は日本語でのテキスト記載があるため映像字幕無しでもなんとか楽しめるパビリオンもありました。
さすがに全部は載せきれないので一部をピックアップして載せていきます~!!!
・中国 展示・映像字幕あり!個人的には好きなパビリオン。中国の展示の方法がとても視覚的に分かりやすくて良かったです!展示物の入っているショーケースの透過ディスプレイ画面に情報が映し出されてタッチパネルで操作可能。3Dモデルの展示物も角度を変えたり動かしたりできるので大変興味深かったです。
・マレーシア 展示・映像字幕あり。屋台で記念写真撮ったり、現地の郷土料理の展示、体験ゲームコーナーなどもあり楽しみながら巡れました。ただし最後のアニメーションは字幕なし(一応左壁に解説テキストはありました)


・イタリア 超人気パビリオン…!!優先列はあるものの、混雑していると入場規制がかかりやすいです。
映像字幕は付いたり付いてなかったりしていました。美術品にはそれぞれ説明テキストあり。

(そしてイタリア手話による解説映像が観れる時もあるようです…!すご~い!)
イタリアパビリオンを筆頭としたその他の人気パビリオンは、昼頃の時間帯になると一般列もかなり混雑してくるため、優先列も入場制限になることがあります。
朝もしくは夕方頃であれば列も落ち着いてきて入りやすくなってオススメです!
・イギリス プロジェクションマッピングのエンタメ系!とても面白い。ゲーム部分には日本語字幕が一部あったのですが、映像の方は英語字幕のみ……………
と思っていたら、スタッフに伝えれば英語字幕から日本語字幕に変えてくれるようでした。手話出来るスタッフも居るようです…!(というか英語字幕と日本語字幕を一緒に映し出したほうがよくない?と思いました)
・カナダ 体験映像字幕あり。機器を持ちながら探索し、データや説明が出て来るのが分かりやすいので見てて楽しめました!あとレストランエリアのポテトが超美味しいです。

・フランス 映像には字幕が付いたり付いてなかったり。展示にかなりボリュームがあり楽しめました。万博限定のパンがとても美味しいのでおススメ!


・ルクセンブルク 体験パートでは解説に字幕あり。最後の座って見れる映像には字幕なし。中のカフェのスイーツとソーセージがとても美味しかったです。


・ウズベキスタン スタッフツアー形式。展示物の説明にはテキストあり。並んでいる時にスタッフから声掛けがあり、予め打ち込んでいた概要メモを見せてくれました。

・北欧 展示テキストあり。たまにビッグイベント(サンタイベント、ミッドサマーイベント)があると、パビリオンの周りがかなり混雑するので注意。イベント用の列では障害者優先列は無し。
・スペイン ヒアリングループの案内マークは見かけました。映像には字幕があったり無かったり。漫画の展示部分はスペイン語のみで日本語テキストなし。

・ブラジル アート系の解説テキスト、映像に簡易的な字幕あり。運が良ければポンチョが貰えるのでおススメ。
・韓国 館内入場時にコメントを一言録音する必要があるようでした(音楽の演出に使う模様?)何も知らずに入るとちょっと慌てるかも…。光が点灯するのと同時に吹き込んだ声が流れるらしいんですが、聞こえないとさっぱり何の演出か分からない感じでした。そして最後の映像は字幕あり。演出はまあ面白かったですね。
・TECH WORLD(台湾) ※海外パビリオンとしてではなく民間企業としての参加
最初の映像に字幕あり。スタッフによる案内ツアー形式。映像には一部字幕はあるものの、口頭説明には情報保障なし。ウェアラブルデバイスで心拍数モニターされるので最後に自分に合った観光地が分かる。無料でお土産を貰えるのでおすすめ(時間帯によって種類が異なる)
・アメリカ 映像に日本語字幕あり。映像は宇宙に関するものでワクワクします。ただし混雑しやすいので優先列に入場制限がかかることもあるため注意。
・クウェート 展示字幕あり。プラネタリウム映像部分は字幕は無いのですが綺麗でとても楽しめました。
・セルビア 映像字幕あり。映像にはちゃんと日本語字幕が載ってました。比較的、子供と共に楽しめるパビリオン!
・サウジアラビア 映像字幕あり。奥の方の映像には字幕が入っていました。プロジェクションマッピングがお洒落。
※変わり種パビリオン
・トルクメニスタン 最初の映像に日本語字幕が付いていました!
ただし政治的意図が強い映像なのでちょっと好みが分かれます。
↑当初は映像に日本語字幕は付いてなかったそうですが、途中から字幕を付けたようです。
※好みが分かれるパビリオン
・ハンガリー 音楽系(歌唱イベント) 迫力が凄くて自分は好きですが、好みは分かれると思います。
・オーストリア 音楽系 スタッフによるツアー形式。情報保障無し。作曲ができるらしい。
・アイルランド 音楽系(生演奏) 要整理券。優先列は一応あるものの、その回での空き席が無ければ入場不可。
※ちょっと残念パビリオン
・バーレーン 最初のみツアー形式。
自分が行った時は「耳が聞こえない」と伝えたら日本人スタッフから「じゃあここスキップで先行っていいですよ」と説明を飛ばされました…でも展示動画にはちゃんと日本語字幕が付いてたのでそこは良かったです。
ちなみに…英語話しながら日本の手話で解説するツアースタッフもいたようで中途半端な手話案内をしてる様子がSNSにて動画が流れてきてました…ちょっと残念ですね。
※優先入場列が無い海外パビリオン
・オランダ 優先列無しのため完全予約制。ミッフィーが人気。
・ヨルダン 優先列無し。映像に字幕なし。以前は予約なしで先着順にて並ぶしかなかったのですが、7月から完全予約制になりました。裸足でひんやりと冷たい現地の砂を楽しめる!!デーツが美味しい。
・バングラデシュ、セネガル、カンボジア 優先列なし。これらは小さなパビリオンなので並び時間はそんなに長くなかったです。
※その他についてはスタッフによる判断や、混雑による入場制限などで優先列が無くなる場合もあります。
※これらの情報については状況によって変化していますので当時の状況と異なる場合がございます。あくまでも参考程度にして下さい。
おまけ(参考情報)

まとめ
結論からはっきり言うと…大阪・関西万博でのアクセシビリティはまだまだ中途半端です。
全体の割合を見てみても、きちんと字幕が付いているパビリオンはやはり少ない…!!
ユーザー側がまとめている非公式の情報、非公式のマップのが公式の情報より分かりやすいこと、
そして自分のスマホでの「文字起こしアプリ(YY文字起こし)」に頼らないといけない場面も多かったこと。
予約のしづらさ、簡単に行けないことも大きな課題。公式サイトが本当に使いにくくUIが優しくないので、デジタル障壁が高く、排除されやすいと感じています。
最近は少しずつ聴覚障害当事者の人が来ることが増えてきたので、要望や声が上がっているようですが状況はなかなか変わらない状態です。(万博終了まであと1ヵ月切っているのに…!)
聞こえない人にとっては「情報がちゃんと届くかどうか」が大事なポイント。
どこまで情報保障が整ってるか、アクセシビリティに関する情報がきちんと発信されてるのか事前に分かるだけでも安心感が全然違います。
せっかく最新の技術が集まるからこそ、技術面もアクセシビリティ面でもどんどんアップデートして欲しいですね…!
情報がわかることで楽しさも大きく変わるので、万博をより楽しむためには情報を得やすい状態にあることが大前提。
それを万博側が理解して、認識をアップデートしない限り、聴覚障害者の我々は永遠に透明な存在のままです。
聴覚障害者は必要な配慮が行き届きにくい、透明な障害と言われていることを万博でも改めて実感しましたね……。
はたして今年の万博は令和の“2025年”に相応しい万博だったのでしょうか?
2025年。
これからの時代は「情報が届きづらい人がいないかどうか」「どうやったらみんなに情報を届けられるか」をもっと多角的に考えられる人が増えていくことを願っています!!
今回の記事が少しでも万博に行こうと思っている方々の参考になれば幸いです…!
「ここ手話対応があったよ!」「○○館に字幕追加されてたよ!」「●●に字幕がなくて困った…」 など情報はX(旧Twitter)とかでも歓迎です!

行くときは熱中症に気を付けてくださいね~!
万博会場は海に近いのと日差しも強く、建物の日陰も少ないからか並んでる時に倒れた人を割と見かけました…念のため日傘を持って行った方が〇!
※エアコンが無い海外パビリオンもあるので注意(バーレーン、マルタなど)
ここまで読んで下さりありがとうございました!
それではまた!
追記:
「公式アプリでのみ、検索カテゴリーに『手話通訳』『リアルタイム字幕』の項目あったよ!」と情報提供があったので見てみました。

ほんとだ!ある!!ポチ(検索)

無いんかい。
☑リアルタイム字幕のチェック項目で検索するといくつかパビリオンがヒットしたのですが…日本語字幕が付いてないパビリオンもヒットしてました(ガンダムとか)
どこに字幕が付いているか、どういう意味でのリアルタイム字幕(英語なのか日本語なのか)を指すのか詳細が分かりにくい…もっと具体的に書いてほしいですね~!!!!
もっと頑張って万博!
ついでに
もっと頑張って日本企業!