キコニワライターのユキです。
いつも「世界デフニュース」の記事をご覧いただき、ありがとうございます。
これまでこのカテゴリでは、世界各地のろうコミュニティに関するニュースをお届けしてまいりました。今回は恐縮ではありますが、個人的なお願いがあり、筆を取らせていただきました。
最後までお読みいただけましたら幸いです。
日本デフスケートボード協会について
現在、私は日本デフスケートボード協会のスタッフを務めています。
この協会は、設立前から聞こえない子どもや大人を対象に、各地でスケートボード体験会を開催してきました。
しかし、当時は協会という形がなく、「聞こえない人たちの世界に、スケートボードの楽しさを広めたい」という想いから、2025年1月に協会を設立しました。
スケートボードは、誰もが自由に楽しめるスポーツです。
だからこそ、私たちは、子どもたちをはじめとするろう者・難聴者が、手話を通じてコミュニケーションをとりながらスケートボードを楽しみ、仲間とつながるきっかけを増やしていきたいと考えています。
現在、全国各地でスケートボードスクールが開催されていますが、「手話で教えてもらえる場所」は、まだほとんどありません。
「手話で教わりたい」という声に応えられる環境を整えるためにも、私たちは今後さらに活動の幅を広げていきます。
また、スケートボードの魅力や、ろう者・難聴者の可能性を広げるための啓発活動にも力を入れています。
デフリンピックに、スケートボード競技は含まれている?
スケートボードは、2020年東京オリンピックで正式種目として初めて採用され、日本人選手たちが目覚ましい活躍を遂げました。さらにその4年後、フランス・パリオリンピックでも日本人スケートボーダーが金メダルを獲り世界から注目を集め、国際大会でも素晴らしい成果を残しています。こうした日本人選手の活躍をきっかけに、国内では「オリンピックを目指したい」と夢見るキッズスケートボーダーが爆発的に増加しました。
最近では、聞こえない子どもたちの間でもスケートボードへの関心が高まりつつあります。
また、まだ少数ではありますが、各地の大会で入賞を果たすデフスケートボーダー※1も存在しています。
※1 デフスケートボーダー:聞こえないスケートボーダー
現在、日本では東京2025デフリンピックに向けて大きな盛り上がりを見せています。
しかし残念ながら、現時点ではデフリンピックの正式競技としてスケートボードは採用されていません。
聞こえない人たちも、オリンピックを目指すことはもちろん可能です。
ですが、聞こえない人の国際スポーツの祭典であるデフリンピックでも、スケートボードが正式競技として採用され、デフスケートボーダーたちが世界で活躍できる場があるべきだと、私たちは強く願っています。
デフリンピックへの新規種目追加への第一歩
デフスケートボードの未来を切り拓くために、私たちはスケートボードがデフリンピックの正式競技として採用されることを目指しています。その第一歩として、世界中の聞こえないスケートボーダーが集う世界規模のイベント『ワールドデフスケートボードチャンピオンシップ』 を開催し、デフスケートボードの可能性と価値を世界へ発信していきます。この大会は、競技としての魅力を示すだけでなく、聞こえないスケートボーダーたちの夢を世界に届け、スポーツの枠を超えた新たなコミュニティの形成にもつながると考えています。私たちは、未来のろう者・難聴者の子どもたちが、世界の舞台で手話を交えながら活躍できるような社会を目指しています。
競技環境の整備だけでなく、社会全体の理解や認知の拡大も、私たちの重要な目標の一つです。
クラウドファンディングへの挑戦!

この度、世界で初めての聞こえないスケートボーダーのための世界規模イベント『ワールドデフスケートボードチャンピオンシップ』を成功させるためにクラウドファンディングへの挑戦を決意いたしました。
このイベントは、聞こえないスケートボーダーたちが世界へ羽ばたくきっかけとなり、デフリンピック正式競技化への大きな一歩となるはずです。この夢を実現するためには、多くの方々のご支援が必要です。 デフスケートボードの可能性を信じ、未来のデフスケートボーダーたちが自信と誇りを持って活躍できる場を一緒に築いていきたいと考えています。また、今年だけではなく、来年以降の世界大会実施にもつなげていきます。 デフリンピック競技化への重要な第一歩として、世界初のデフスケートボード世界大会を実現するにあたり資金集めが必要になります。 成功させるためにも皆さんのご支援が必要になります。
クラファンページはこちら🔗:https://camp-fire.jp/projects/825297/view

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
皆さまの温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします!