こんにちは!
晴れたり降ったりと、天気も慌ただしい日々が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?街のあちこちで見かけるあじさいが、心を和ませてくれますね☺️
さて、今週は7つのデフニュースをお届けします✨
注目は、保育士として働く夢を実現された、聴覚障害のある方の記事です。保育という仕事に就いたことそのものが、聞こえない子どもたちにとっても将来の選択肢を広げる、心強い存在になると思います。
夢を叶え、子どもたちと笑顔で歩む保育の日々
生まれつき聴覚に障害のある森山菜々美さん(22)は、都城市のこども園で保育士として働き始めました。夢だった保育士の仕事に就き、子どもたちの笑顔に励まされながら、やりがいを感じて日々を過ごしています。


将来の夢ややりたい仕事を叶えるために、一生懸命頑張って今があることは素晴らしく、こちらも元気や勇気をもらえます。これからも応援しています!
「手話も音楽も、ボーダーなんていらない」——響き合うクラブ
「聴覚障害者に優しいクラブ」が上海で話題に。主催者の胡さんは、耳が聞こえず「2つの別の世界」に隔てられていると感じていましたが、海外での経験を通じて価値観が変わりました。帰国後は、“体で感じる”クラブイベントや手話講座を通して、ろう者と聴者の垣根をなくす活動を続けています。


聞こえる聞こえないに関わらず、誰もが1人の人間であることを大切にしたいですね。今もなお手話や聞こえないことに対する偏見が残る中で、“自分らしさ”を大切にする姿勢は、未来への希望にもつながると感じました。私自身も、日々その意識を持っていきたいです。
文字でつながる職場の会話 広がる合理的配慮のかたち
音声を文字化するアプリや機器の開発が進み、聴覚障害者の職場や日常での意思疎通がより円滑になっています。AIが発音を認識することで、発声によるコミュニケーションの壁も軽減。企業による合理的配慮の広がりとともに、聴覚障害者の社会参加や心理的な安心感の向上にもつながっています。


コミュニケーションの可視化によって業務の生産性が高まり、聴覚障害者の心理的な安心にもつながりますね。配慮のかたちは人それぞれ異なるからこそ、何が必要かを当事者と話し合い、より良い職場づくりを目指す姿勢が大切だと感じました。
手話がつなぐ場 大阪・関西万博で体験参加型のブースを3日間開催!
大阪・関西万博で、NPO法人Silent Voiceが「#手話の種まきプロジェクト」を実施。手話体験や通訳サービスを通じ、ろう・難聴者と聴者が共に過ごす場を提供します。子どもたちへの支援を続けてきた経験を活かし、手話を起点にした共通言語の広がりと、共生社会の実現を目指します。


手話体験だけでなく、サインネームチャレンジもあるのが魅力的ですね!本日6月27日(金)から29日(日)までの3日間、大阪・関西万博に出展中とのこと。お近くの方や来場予定の方は、ぜひ立ち寄ってみてください!
きょうだいだからこそ見えた世界——SODAが語る日常と気づき
聴覚障害のある兄弟姉妹とともに育った“きょうだい”=SODA(Sibling of Deaf Adults/Children)の当事者が、自身の経験や思いを語っています。聞こえることへの葛藤や周囲とのズレ、家族間の配慮など、日常にあるさまざまな気づきから、「1人の人として見てほしい」との願いを伝え、多様性を認め合う社会への一歩を模索している。


聞こえないきょうだいがいる聞こえる人の視点や思いに触れ、とても大切なことだと感じました。互いに違いがあっても、きょうだいであることに変わりはありません。周囲の理解が広がり、対等な関係が当たり前になる社会になるといいなと思います。
筆談や指さしで伝える工夫 宿泊施設スタッフが接遇研修
東京2025デフリンピックに向け、選手や関係者が宿泊する施設のスタッフを対象に接遇研修が実施されました。筆談や指さしボード、ジェスチャーなど、聴覚障害者との多様なコミュニケーション方法について学びました。全国の22施設が参加し、福島や静岡など遠隔地はオンラインで研修を受けました。

多様なコミュニケーション手段があることを知り、そのうえでどう接するかを考えるきっかけになる研修だと感じました。デフリンピックの後も、このような取り組みが継続されることを願っています。
SBI損保、デフリンピックを通じ聴覚障害への理解促進を強化
SBI損保は、東京2025デフリンピックにサッカーのゲームズサポートメンバーとして協賛。「情報保障」の重要性や聴覚障害への理解促進に取り組んでいます。これまで手話・筆談対応の導入に加え、特設サイトやイベントを通じて、デフスポーツの魅力や多様な価値観の発信にも力を入れています。


さまざまな企業がサポートメンバーとして理解促進や周知に取り組んでいることが心強いです。デフリンピックをきっかけに、「聞こえない人がいる」「手話という言語がある」といったことが自然に受け入れられる社会になっていくと嬉しいと思いました。
今回の記事から共通して伝わってきたのは、聞こえる人・聞こえない人という区別ではなく、「1人の人」として自分らしさを大切にしたいという思いです。
人と人とのつながりは、心を豊かにしてくれる大切なもの。
とはいえ、「1人の人として見てほしい」という願いがあっても、それを受け止めて実際に行動に移すことは、周囲にとって気づきにくく、難しいことかもしれません。
ひとりひとり異なる背景を持っているからこそ、家庭や教育環境の違いによって、知らず知らずのうちに決めつけや思い込みで人を見てしまうこともあるのではないでしょうか。
「耳が聞こえないきょうだいを支えないと」「聞こえるんだから我慢して」「声を出さないと」「聞こえない分、人一倍頑張らないと」
ろう者や難聴者同士でも、
「聞こえにくい程度なら、話せるよね」など、一方的なさまざまな言葉が向けられることもあります。
それでも、まずは立ち止まり、多様な背景や価値観を持つ人たちがいることに気づき、向き合う姿勢を持つことが、社会の理解につながっていくのではないでしょうか。
私自身も、小さい頃から人から色めがねで見られることもありましたし、自分もまた偏った見方をしてしまうことがありました。けれど、大人になるにつれて多くの人や言葉と出会い、少しずつその色めがねや自己否定の感情を手放せるようになってきたと感じています。今は意識して日々を過ごしています。
それでは、良い週末をお過ごしください☺︎