こんにちは!編集長のAkkoです。
先週の16日(土)にドラマ『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』の前編が放送されましたね。
皆さんは観ましたか?私はもちろん観ました!
私たちが日常生活の中で自然と使っている手話が、そのままドラマにも出ていて、どういう展開になるだろう…とドキドキワクワクで、明日の放送が楽しみです。
しかし、明日が終わりと思うと、寂しいというのが正直な気持ちです。主人公の荒井役を演じた草彅剛さんの手話も本当に上手だし、ろう俳優が演じるところをもっと観たいので、続編があると嬉しいなと思っています。
さて、今週はデフヴォイスに関するニュースを中心にお届けします!
ドラマ『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』当事者が演じること
『デフ・ヴォイス 法廷手話通訳士』に出演したろう俳優、南雲麻衣さんと主人公の兄役の田代英忠さん、そしてコーダでもある主人公の幼少時の役を演じた田代英忠さんの息子・康生さん(コーダ)へのインタビュー記事です。
「撮影現場では特別扱いもなく、一人の俳優として演じた」と話す南雲さんがこれまでのこと、今後のことも含めて感銘を受けました。他に実際にろうの両親を持つ康生さんの想いも話しています。NHKプラスで配信していますので、見逃した方もぜひご覧くださいね。
※配信期限が12月26日(火)朝7:45までです。
中央大学で、ドラマ「デフ・ヴォイス法廷の手話通訳士」で共生社会を考える
12月17日(日)に中央大学でNHKドラマを通じて共生社会を考えるイベントを開催されました。
NHKドラマとは、コーダであり、手話通訳士でもある主人公が過去の事件から自分の家族などを模索していく『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』から「共生社会とは何か」をテーマにろう俳優の那須英彰、南雲麻衣を招いて対談しています。1分半くらいの短い動画ですが、それも載っておりますので併せて読んでくださいね。
制作統括担当者の記事「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」というドラマができるまで
NHK広報局というブログから見つけましたが、ドラマ「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」製作統括をした伊藤学さんという方が、本の出会いからドラマに至るまでのお話を執筆しています。また、伊藤さん自身のこと、「障害」について美化することもなく、ありのままに、そして色んな人の思いからこのようにドラマにつながっていったのだなぁと思いました。ぜひ読んでくださると嬉しいです。
ろう・難聴者の視点や経験をメディアに取り入れることの意義
2024年1月上旬に発売する予定の本『季刊福祉労働第175号(現代書館刊行)』に伊藤 芳浩 ・高山 亨太・富田 望が「論考 メディアにおけるろう・難聴者の描かれ方に関する問題提起とガイドライン」を寄稿しました。
最近のメディアはろう・難聴者の視点や経験をありのままに取り入れていますが、これまでのメディア、ドラマなどはろう者役を聴者が演じておりました。それに取り巻く偏見、誤認識も多く見られました。メディアによる影響は私たちが思う以上に大きな力があり、私たちも考えさせられる本ではないかと私は思っています。
最後のほうに3名の執筆コメントがありますので、それも読んでいただけると嬉しいです。
職場で聴覚障害者に対するハラスメントの実態について
NPO法人インフォメーションギャップバスター(以下、NPO法人IGB)が「聴覚障害者の職場におけるハラスメントの実態」について調査するためにアンケートを実施し、結果公表しました。
詳細は以下のHPにありますが、ハラスメントを受けたことがある人が70%以上、その中で解決していないのが60%以上あるというショッキングな結果となっています。
NPO法人IGBはその結果を受け、ハラスメントを受けた時の対応対策など情報収集してパンフレットを作成すると公言しており、このような動きが広がることを願っています。
TOKYO MX放送予定『デフ陸上アスリート物語』
2023年12月30日(土)11:30からTOKYO MX(地上波9ch)で、年末特別番組として『デフ陸上アスリート物語 夢の2025東京デフリンピックへ!聴覚障害アスリートたちの挑戦』放送するそうです。
選手は山田真樹選手、岡田海緒選手がスタジオに登場するそうです。デフ陸上について、選手たちの素顔も見られる見応えのある番組となっているかと思います。デフリンピックに向けて頑張る選手にエールを送りましょう!
※地域によっては見られないところもあります。
以上、年末にかけてデフ関係のニュースが盛り上がっています〜!
もうすぐクリスマスですね
素敵な週末でありますように。2023年もあとわずかですね。26日(火)に2023年最後のニュースをお届けしますので、お楽しみに!
それでは、また来週〜!
キコニワ記事公開のお休みは12月27日(水)〜1月8日(月)です