最近、地震や台風などの災害が続いていて心配ですね。明日には関東地方に台風が接近するとのことです。氾濫や土砂崩れ、停電などの影響も考えられますので、どうかお気をつけてお過ごしください。また、台風が過ぎた後も暑さが続きますので、こまめに水分をとるように心がけてくださいね。
さて、今週もデフニュース3つピックアップしました!
東京都、台東区谷中にある「麺屋 義(よし)」について
台東区谷中にある『麺屋 義』は、ろう者の店主・毛塚和義さんが営むラーメン店です。店内では、木札を使ってお客様の好みを伝える工夫がされております。ラーメン学校での苦労を乗り越え、毛塚さんがこだわり抜いたラーメンは、数種類のしょうゆをブレンドした深みのある味わいと香りが広がります。毛塚さんは『ラーメンを通じて手話を広めたい』と語っており、スープを飲み干すと、丼の底に『ありがとうございます』の文字と手話のイラストが隠れています。
数種類のしょうゆをブレンドしたラーメン、想像するだけで深みのある味わいが感じられて、食欲をそそりますね!他にもさまざまな種類のラーメンがあり、詳細は以下の公式サイトでご覧いただけます。スープを飲み干すと底には『ありがとう』の文字と手話のイラストが現れ、店主の毛塚さんの配慮はもちろん、ワクワク感もあり、ますます訪れてみたくなりますね!
北海道、初めてろう者をバスの運転手として採用
8年前の道路交通法の改正により、聴覚に障害がある人も条件を満たせばバス運転が可能となりました。北海道苫小牧市のバス会社が、ろう者を初めてバスの運転手として採用しました。ろう者である大沢勇一さんは「長年の夢だった運転手として採用されて嬉しい。自信を持ってデビューしたい」と語り、研修では筆談やサインで教官からアドバイスを受け、運転技術を確認しました。大沢さんの活躍は多様な人材活用への一歩となります。
バスの運転手として働いているろう者は、どのくらいいるのでしょうか?私の知る限りでは2人かなと思います。今回の北海道での初採用により、1人増えたことを大変嬉しく思います!運転手として活躍する姿は、子どもたちにも夢を与えることでしょう。私もいつか、ろう者が運転するバスに乗ってみたいと思っています。動画もありますので、ぜひあわせてご覧くださいね!
英国、”Signapse AI”のアバターが駅や空港のアナウンスを手話通訳
世界には7000万人以上のろう者が存在し、300種類以上の手話が使われています。手話は音声言語とは異なる独立した言語であり、公用語に指定している国もあります。近年、AIアバターによる手話通訳のデジタル化が進んでおり、手話通訳変換ソフト『Signapse』を使用することで、入力された文章をAIアバターに反映させ、手話通訳を実施するシステムが開発されています。このシステムにより、音声アナウンスと同じ内容の情報を迅速に伝えることが可能です。現在、アメリカの一部の空港でこのシステムが導入されています。
第一言語による情報をいつでもどこでも得られる環境があると、安心しますよね。特に駅などの交通機関では、聴覚障害のある方も利用するため、アクシデントなどの情報が必要です。記事にもあるように、本物の手話通訳者が常にスタンバイしているのは難しいため、アバターが手話通訳を行うことは非常に意義のあることだと思いました。
AIアバターによる手話通訳の導入により、いつでもどこでも情報を得られる時代に少しずつ変わりつつありますね。
日本では、2025年に行われる東京デフリンピックの応援アンバサダーであるAIアバター『KIKI』もその一例です。
『KIKI』のように、駅や空港などの交通機関だけでなく、デパートなどの商業施設にも導入されると、さらに買い物が楽しくなると思いました。
また、2021年に実証実験が行われた『エキマトペ』もそうですね。これは川崎市立聾学校の生徒たちのアイデアから形にしたもので、駅のホームに設置された映像ディスプレイに電車やドアなどの音を視覚化し、音声に合わせて様々なフォントで表示するシステムです。さらに手話通訳者の表示もあり、大変分かりやすく、リアルタイムで迅速に情報を得ることができるため、安心感を提供するシステムだと思いました。
このような取り組みが全国各地で進むことを願っています。
それでは、水分補給をしっかり行い、体に気をつけて良い週末をお過ごしください。