こんにちは!編集長のAkkoです。
新年度が始まって、早1週間経ちましたね〜!
入社した皆さま、入学した、もしくはこれから入学する皆さま、誠におめでとうございます。
テレビニュースで、ユニークな入社式を行った会社をいくつか取り上げていました。例えば、入社式で手話を学んだり、畑で野菜を植えたり、ダンスをしたり、真っ暗な部屋に入って互いに声かけしたり、それぞれの会社らしい歓迎をしており、こっちまで楽しい気分になりました。
皆さまの新天地でのご活躍を心より応援しています!
さて、今週のデフニュースです!
長野県内のニュース、全国初の歯科医師へ
聞こえない方が歯科医師の国家資格に合格し、全国で初めて聞こえない歯科医師が誕生しました!名前は杉野凛太郎さんという方で、現在は松本歯科大学病院の研修医として活躍しています。
「さまざまな理由からコミュニケーションがうまくとれない患者さんに寄り添える医師を目指す」と手話で心強いコメントをしていました。数は少ないですが、聞こえない医師が全国でそれぞれ活躍しており、今後も彼らのような聞こえない医師が増えていくと思うと、大変喜ばしいですね!
NHKドラマ『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』がBlu-ray&DVDに!
話題になったドラマ『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』がBlu-ray &DVDになって、6月21日(金)に発売するニュースがありました〜!2月にNHKで放送された手話つきドラマも収録されているそうです。さらに、特典映像としてドラマ制作にあたっての舞台裏、出演者のインタビューなどなどがあるそうです。これはもう私は大ファンなので買いですね〜!いつも使っている大手ネットショッピングにもありましたので、予約可能になっています。届いたらいつでも観れるのですごく嬉しいですね。
聴覚障害者向けの「職場でのハラスメント対策パンフレット」とは
3月8日の週間デフニュースで紹介した、「職場で聴覚障害者に対するハラスメントや差別対策パンフレット」について、事例や対策の要点を述べています。内容も分かりやすいので、ぜひ読んでいただけたらと思います。また完成したパンフレットはいつ見れるのかなと心待ちしながら掘り下げて調べてみると、クラウドファンティングサイト「CAMPFIRE」の記事がありました。目標金額に達しておらず、引き続き支援が必要のようです。活動報告もあり、大変興味深いです。ぜひ読んでみてください。
一人暮らしの聞こえない高齢女性を狙ってお金を騙し取られる
この記事を読んだとき、悲しいという度を越えて、悔しい気持ちになりました。誰にも言えなくなる状況を作られ、長らく相当な怖い思いをしてきたのだろうと思うと、いたたまれません。
最後の「疑問あっても意思表示しづらく」のように、聞こえないということは視覚的情報が頼りなので、このような筆談ができる人が現れると、「助かる、優しい」と思い込み、違和感を感じた時は手遅れということもあるだろうと思います。仲間などが個人のプライバシーに深入りするのは難しいことなので、「自分から話す」まで、または「被害が発覚する」まで、なかなか実態の把握ができない現状があります。やはり井戸端会議のように、定期的に仲間などの人と会い、色々お話をする、身近な人にそのような方がいたら、声をかけるか、または聴覚障害に関わる団体や施設につなげていくという方法もありますね。
宮城県内のニュース、胃検診車に8つの言語、音声だけではなく手話も導入!
胃検診車は手話通訳者がいても透明の窓もなく、マイクを介しての音声による指示が多く、タイミングなど事前に説明を受けてから、検診を受ける方が多いのではないかと思います。今回の記事は新しい胃検診車には多言語対応しており、その中に手話もあります。字幕、そして見える位置にも工夫しています。誰でも受けやすいですね。このような検診車を全国にもぜひ普及してほしいです!また、検診車だけではなく、病院でも取り入れてほしいですね。
行政や銀行などに手話でお問い合わせができる
銀行や保険会社などに電話リレーサービスを導入し、困り事やお問い合わせを手話でやり取りができるようになり、聞こえない・聞こえづらい方々の利便性が少しずつ向上してきてますね。
家族や聞こえる友人、他者にお願いして代わりに電話したこと、クレジットカード会社では新しく発行をするには電話が必要だったことが、今では電話リレーサービスの普及と共に周囲の理解も広がって、嬉しいです!
コンビニ・ファミリーマートの店員の名札に「手話挨拶・筆談可」マーク
ファミリーマートはコミュニケーション指さしシートをレジカウンターにあることはご存知でしょうか?そして、4月3日に手話や筆談の講習を受講した店員の名札に「手話挨拶」や「筆談可」のマークを付けると発表したそうです。「手話挨拶」と「筆談可」は名前の通り、手話で日常会話などの挨拶ができる、筆談で対応できるという意味になっています。トライアルとして、東京都新宿区にあるファミリーマート新宿スポーツセンター店のみで行われています。利用しやすい店舗を目指し、運営方法を検証、今後の展開について検討したいとのことでした。
令和6年4月1日から施行された、障害者差別解消法の合理的配慮において、民間事業者の法的義務化に伴い、企業へのお問い合わせの際の電話リレーサービスの導入、コンビニの「手話挨拶」などのマークの導入など、聴覚障害者が利用しやすいように全国でそれぞれの取り組みが見られるようになりました。これまでは合理的配慮を求める際に民間事業は『努力義務』、できるだけ提供するということでしたが、民間事業も『法的義務』、必要かつ合理的な配慮を提供しなければならないと令和3年に改正しました。最も印象的だったのはコンビニの店員さんの名札に「手話挨拶・筆談可」のマークの導入です。コンビニエンスストアは地域に密着しており、時間を気にすることなく、何か足りないもの、急に必要なものがあったときに咄嗟に行ける、買えるというレスキューなお店なので、聞こえない方も利用しやすいコンビニを作っていくことはすごく嬉しい取り組みだと思います。また、手話や筆談だけではなく、聞こえない人の文化視点も取り入れたその空間作りもあったらいいなと私は思いました。
桜の花が全国であちこち咲いていますね!私の住んでいるところでは花見をしている方々が見られます。ただ花冷えが続いていますので、風邪などには気をつけて良い週末をお過ごしください!