3.11震災の記憶を未来につなげる 手話・甚句・紙芝居で発信|デフニュース2026/03/04号

3月第1週デフニュースの下に見出しが二つ並んでいます。一つ目「3.11から15年 震災伝承を次世代へ」二つ目「東南アジアで広がる教育 「手話で学ぶ」モデル」

こんにちは!

花粉症も始まり、少しずつ春の気配を感じる季節になりましたね。とはいえ、まだ寒い日もあります。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

さて、今回のデフニュースは5つの記事をご紹介します。

注目記事は、東日本大震災からまもなく15年を迎える今、手話や甚句、紙芝居などを通して記憶を伝える取り組みです。音声による語りが多い中、手話で伝えることは、防災を改めて考えるきっかけとなり、次の世代へと受け継ぐ土台にもなっています。

目次

東日本大震災から15年を前に、せんだいメディアテークで伝承シンポジウムが開かれました。甚句や紙芝居、手話など多様な方法で震災を語り、経験の有無を超えて未来へつなぐ姿勢を共有。学校教育や防災学習に伝承を位置づける重要性も示されました。

災害伝承の取り組みは、命を守る行動を考えるきっかけになります。手話で伝えることも、伝承の一つとして大切なことです。今後も手話による伝承が続いていくことを願います。

東南アジアで広がる 「バイリンガルろう教育」

東南アジアで、現地の手話と音声言語の読み書きを併用する「バイリンガルろう教育」が広がっています。学校設立や教員育成を支援し、ろう・難聴の子どもたちが自国の言語で学べる環境を整備。支援を受けた卒業生が教員となる循環も生まれ、地域全体で支え合える体制づくりを目指しています。

川俣さんの「一方的に支える・支えられる関係ではなく、対等に支え合う関係を目指したい」という言葉が印象に残りました。その思いをかたちにしようとしている姿に感銘を受けました。

「記者サロン」に手話通訳導入 字幕と異なる伝え方

朝日新聞のトークイベント「記者サロン」で、字幕に加え手話通訳の導入されました。東京手話通訳等派遣センターによると、手話と字幕は別の言語で、それぞれに必要とする人がいるといいます。内容を丁寧に確認しながら、伝わりやすい発信の工夫と周知の重要性が示されました。

字幕だけでは伝わりにくい部分もあり、手話通訳が加わることで理解がより深まると感じました。視聴の選択肢が広がり、より多くの情報にアクセスしやすくなることは意義深いことだと思います。

CarlsbergとリバプールFCは、アンフィールドでの試合体験を広げるため、英国手話(BSL)による「You’ll Never Walk Alone」を導入しました。試合前の解説などで通訳を配置し、バースタッフ研修も実施。すべてのファンが参加しやすい環境づくりを進めています。

情報アクセシビリティが整っていないと、体験に差が生じます。特別な配慮というより、誰もが自然に参加できる環境を整える取り組みだと感じました。

第55回ベルリン国際映画祭で観客賞など2冠に輝いた映画『幸せの、忘れもの。』(原題『Deaf』)が、5月1日より新宿武蔵野館ほかで公開されます。ろう者の女性と家族の日常を通して、ある出来事を境に揺らぎ始めながら、幸せのあり方を見つめる物語です。

公式サイトにある「聴者による、聴者のための世界」という言葉や監督が語る姉妹の対話に、私自身の経験とも重なる部分を感じました。作品を通してどのように描かれているのか、公開が楽しみです!


編集後記

いかがでしたか?

私は、映画『幸せの、忘れもの。』の公式サイトにある監督のメッセージが心に残っています。

聴者による、聴者のための世界の中で私が私らしくいることが少し難しいと感じることがあります。

例えば、子どもたちのイベントや学校などで、保護者や関係者など多くの方と接する中、言葉がすぐに届かないと感じることもあります。

それでも、求めているのは特別な配慮ではなく、対等に関係を築くことです。筆談や身振りで伝え、わからなければ「もう一回」とお願いする。そんな小さなやりとりを重ねながら、私らしくありたいと改めて思いました。

それでは、次回は3月25日(水)にお会いしましょう!

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3月第1週デフニュースの下に見出しが二つ並んでいます。一つ目「3.11から15年 震災伝承を次世代へ」二つ目「東南アジアで広がる教育 「手話で学ぶ」モデル」

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この記事を書いた人

CODAの2人を育てる母として日々奮闘中。
読書とキャンプが大好きで、心地よいロケーションで本を読む時間が私の最高の癒しです。
週間デフニュースを中心に、さまざまな情報を発信しています。
よろしくお願いいたします。

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