デフリンピックのメダルケースはどう作られた?|週間デフニュース2025/12/26号

12月4週目の聴覚障害にまつわる週間デフニュース

こんにちは!
2025年も残りわずかになりましたね!とても寒い日は、鍋がよりおいしく、心も体もポカポカします🍲

さて、今週のデフニュースは4つの記事をご紹介します。

注目記事は、デフリンピックのメダルケースについてです。大会で授与されたメダルを入れるケースには、多摩産の木が使われています。制作にあたって、どんな工夫があったのか──。ぜひ最後までご覧ください✨

目次

東京デフリンピックで選手に贈られた木製メダルケースを、一般社団法人kitokito(キトキト)が多摩産ヒノキで製作した。野口省子さんは、検疫基準を満たすため薄い木材を重ねる工夫をし、1677個を完成しました。木製品の相談対応や就労支援にも取り組み、将来は地域の山林を生かした木育活動に広げたいと語っています。

検疫に配慮しながら、メダルの厚みや耐久性も考えて制作するのは簡単ではなかったと思います。その中で工夫を重ね、多くのケースを仕上げたとのこと。そして、やさしいデザインと東京の木を生かしたケースから、ものづくりへの丁寧さが伝わってきます。

マイノリティの中のマイノリティ ろう者のLGBTQが直面すること

ろう者でパンセクシュアルの山本芙由美さんは、手話での会話をきっかけに自身の性のあり方に気づきました。ろう者でありLGBTQでもあるなど、複数の属性が重なる「交差性(インターセクショナリティ)」は、孤独や情報不足につながりやすいといいます。山本さんは支援団体の活動を通じ、安心してつながれる環境づくりに取り組んでいます。

手話には男女をはっきり区別する「〇〇さん」を、私も無意識に使っていますが、それが「アウティング」につながる場合があると知りました。サポートブックを通して、改めて考えるきっかけになりました。「Deaf LGBTQ Center」のサイトも、あわせて見てほしいです。

聞こえない娘と育った日々 母の視点で描いた漫画

聴覚障害の漫画家・あかねさんが、母の実体験をもとに描いた作品を紹介。幼少期に聴覚障害と診断された娘が、口話中心の環境から転校をきっかけに手話と出会い、変化していく様子が描かれています。母子の選択や当時の社会背景を通して、聴覚障害のリアルを伝えています。

当時の社会背景は、私自身の経験とも重なる部分がありました。親はどんな思いで日々を過ごしていたのだろうともっと聞きたくなりました。SNSで作品を見ましたが、ラストの言葉が心に残りました。

大分市萩原に、手話での診察に対応する「みかん皮ふ科」が、2026年3月ごろに開院予定。国道197号線沿いのビル1階に入り、保険診療を中心とした皮ふ科です。手話でのコミュニケーションが可能なため、安心して受診しやすい環境が整えられています。

HPも見ましたが、手話で受診だけでなく、受診前の流れについても丁寧に書かれていて安心感があります。急な皮ふトラブルがあったときにも、相談しやすそうですね!こうした病院が増えていくといいなと感じました。


編集後記

もういくつ寝るとお正月🎍

今年もあっという間に、終わりを迎えようとしています。

皆さんにとって、どんな1年でしたか?

今年は、ろう・難聴者を取り巻く大きな出来事がいくつもありましたね。

手話のまちや、デフリンピック──

なかでもデフリンピックでは、世界から集まった選手たちや日本の選手たちが大きな舞台で競技に向き合う姿を間近に感じることができ、とても心に残る日々でした✨

また、きこえない・きこえにくい人や盲ろう者などの存在が、社会の中で広く知れ渡った1年だったようにも感じます。

2026年も引き続き、さらに広がりのある1年になるよう、私自身も発信を続けていきたいと思います。

キコニワは、明日から冬休みに入ります✨

引き続き、感想や意見も募集していますので、お問い合わせからお寄せください。

それでは、どうぞ良いお年をお過ごしください🍵

新年にまたお会いしましょう🙌

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12月4週目の聴覚障害にまつわる週間デフニュース

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この記事を書いた人

CODAの2人を育てる母として日々奮闘中。
読書とキャンプが大好きで、心地よいロケーションで本を読む時間が私の最高の癒しです。
週間デフニュースを中心に、さまざまな情報を発信しています。
よろしくお願いいたします。

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