こんにちは!
皆さんはキャリアアップや自分のスキル、知識などをもっと深めたいと思ったことはありますか?
今やAIやデジタル技術の進化が加速し、仕事も生活も大きく変化しています。特にコロナ禍をきっかけに、リモートワークやオンライン研修など、柔軟な働き方が急速に広がりました。
そんな中で、社会人の「学び直し」は、個人のキャリアやスキルの可能性を広げるために欠かせない選択の一つになっています。
本記事では、社会人の学び直しの考え方や、学ぶ際の課題、そして講座情報について紹介します。
社会人の学び直しとは
社会人の「学び直し」は、今の仕事のスキルを深める場合もあれば、新しい分野や技術を学ぶ場合もあります。具体的には、資格取得や研修に参加、通信講座、セミナーなどさまざまな方法があります。
ここでよく目にする言葉が リカレント教育 と リスキリング です。
資格の取得、仕事の専門性を深めたり、キャリアアップを目指したりする目的で、学校や通信講座で学ぶことを含みます。以下のサイトではわかりやすく説明していますので、あわせてご覧ください。
必要とされるスキルを新たに習得することです。個人が学ぶこともありますが、特に企業が社員に対して、必要になったデジタルスキルや専門知識を習得させる場合にも用いられます。
どちらも、個人の知識やスキルを学びながら深めていきます。
また、学ぶときに、受けられる給付金があります。
社会人のスキルやキャリア形成を支援し、雇用の安定と就職の促進を図ることを目的とした“教育訓練給付金”があります。以下のサイトで詳しく説明されていますので、あわせてご覧ください。
受けてみたいと思ったら、住んでいる地域のハローワークに行き、相談してみてください。
学び方が広がってきたが…不便を感じることがある
『誰でも受けられます』
と書かれた講座でも、実際には…
- 字幕なし
- 手話通訳や要約筆記の記載なし
- 質問は音声のみ
というケースがよくあります。
私自身も、デモ動画に字幕があったので提供している会社に問い合わせたところ、「字幕があるのはデモだけで、実際にはありませんが受講はできます」と返ってきました。文字起こしアプリを活用すれば参加することは可能ですが、リアルタイムでの質疑応答では誤字があったり、タイミングがずれていたりして、理解しづらい場面もあります。個人の工夫がより求められ、学びの差に影響が出てしまいます。
講座を提供する側が“字幕”や“手話通訳(ワイプ表示など)”を標準化していってほしいと感じています。また、国が推進するような制度も必要ではないかと思います。
きこえない、きこえにくいの前に、一人ひとりが社会の構成員として活動しており、
SDGsの、
- 4「質の高い教育をみんなに」
- 8「働きがいも経済成長も」
- 9「産業と技術革新の基盤をつくろう」
- 10「人や国の不平等をなくそう」
にもつながっています。
それぞれに必要な手段で学び、自分らしいキャリアを築いていけることが重要だと感じています。
学びたいと思ったら
自分で学ぶときの情報保障は、本来であれば最初から「字幕あり」などと明示されていると安心できますが、そのように明示されているのは、現状ではまだ少ないです。
そのため、自分が工夫しながら学ぶ場合もあれば、提供会社にお願いして学びやすい環境を整えてもらう場合もあります。近年では、動画に字幕(CC)が付いているケースも増えてきました。
ここでは、比較的アクセスしやすい講座や学習支援サイトを紹介します。(一部、情報保障については個別で確認が必要です)
聴覚障害者のためのキャリアサポートセンター
東京都教育委員会/視覚・聴覚障害者のための講座等案内
障害当事者による当事者のためのビジネススクール
マナパス
(文部科学省が委託、学び直しに役立つ講座が多く載っています。情報保障に関しては直接お問い合わせが必要になります)
マナビDX
(経済産業省が委託、誰もが受けられる講座となっているそうですが、情報保障に関しては直接お問い合わせが必要になるかと思います)
Globis-学び放題✖️知見録
(字幕付きのコンテンツがたびたび見られるので、7日間のお試しで体験すると良いかもしれません)
ぜひ、学びをスキルやキャリア形成に活かし、自分自身を高めてください✨
まとめ
私が高校のときは地域の学校に通っていたので、友達や先生に聞いたり、先生の口を読み取ったりと、話の文脈から想定して理解していたため、学ぶことが好きになれませんでした。しかし今では、手話通訳や字幕があれば理解でき、学ぶ時間が自然と楽しいものになりました。
ただ、魅力的な講座であっても、情報保障がないことで参加を諦めざるを得ない場面があるのも現実です。合理的配慮が義務化されたとはいえ、「字幕はないが受講はできます」という形だけの対応が続かないよう、講座を提供する側の取り組みが求められます。
情報保障が明確に示されることは、きこえない・きこえにくい人が安心して選択肢を広げる一歩にもなります。 これから、より多くの学びの場が、誰にとってもアクセスしやすいものになっていくことを願っています。

