みなさん、こんばんは!あしゅらんです。
前回のクラビノミタイ記事は読んでくれましたでしょうか?読んでくれた方はありがとうございます!!
前回記事を読んでない方はこちら▼
今回の記事は「クラビノミタイ」コミュニティの主催、タキオさんへのインタビュー回です!
そう、前回の記事でクラビイベントの手話通訳をやっていたタキオさんです!
インタビュー…の前に、「クラビノミタイ」について軽く復習!
今年話題の「クラビノミタイ」とは?
ビアバー、ブルワリー各地などで、定期的にイベントを開催しているビール好きによるコミュニティの名称。
保育士兼手話通訳士として活躍しているタキオさん(@takioyouta)を中心に活動しており、イベントには手話ユーザー(ろう者、難聴者、聴者)が多く集まっている。もちろん誰でも参加OK!
最近はオリジナルビールなどをブルワリーとコラボ醸造したり、あらゆるジャンルでビール好きを集める企画を開催して 「#クラビノミタイ」を広めている。今年は特にコラボ醸造が盛ん!
※イベントの際はInstagramのストーリーや投稿に「#クラビノミタイ」ハッシュタグが付いている。
そういえば…タキオさんって元々ビール大好きだったんですか?
いや〜〜〜実はそんなことなくって、むしろ酒全般が嫌いだったんです。
親から貰ったビールを飲んでみても全然美味しく感じなくて…
え!嫌いだったんですか!?
しかもそのビールは2年前に賞味期限が切れてたビールだったんです。
超マズかったのもあってより一層トラウマになり…笑
あらら…自分もカビの生えたお餅を食べた時しばらく食べれなかったので分かる気がします。トラウマ克服のきっかけは何でしたか?
それは…宇都宮で食べた餃子と瓶ビール!!
昔からビール大好きな妻に「餃子とビールは最高だよ~」と言われて、試しに一緒に食べてみたらめちゃくちゃ美味しいことに気づいて涙出ました!
賞味期限の切れてないビールってこんなに美味しいのか…!って感激したんです笑
賞味期限の大切さがよく分かりますね…笑。
すぐにクラビノミタイコミュニティを作り始めたんですか?
いや~まず仲間内でクラフトビールのシェア会を始めたんですよね。そこから2年くらいかな?少しずつ口コミで広まってコミュニティが出来ていった感じですね!
自分も去年で初めて知りましたね~!いつもイベント企画してますよね。
ほぼ毎月何かしらやってます!Instagramで告知してますね
毎月…!情熱が凄いですね。それではインタビュー始めますか!よろしくお願いします
まだインタビュー始まってなかった!よろしくお願いします!!!
インタビュー:タキオさんとビール
※クラビイベントで行った手話対談インタビューをあしゅらんが翻訳して文字化させています。
クラビイベントにはビール苦手な方や初心者の方もいらっしゃるとのことですが、どんな風に声掛けするか、気を付けてることはありますか?
僕も元々ビールが苦手だったので、なんとなく分かるんですよね…。
なのでビール苦手な人にはまず「ビールに対して持ってるイメージって何?」と聞くことが多いですね
ビールに対するイメージ…?
そうそう。ビールが苦手な人はまず「苦い」「飲みにくい」という先入観や思い込みを持ってる方も多いので、そういったイメージをその人から少しずつ聞き出してみたりして…
そこから、実はこんなフルーツジュースみたいなスムージーのビールもあるんだよ~って紹介したりしていますね!
甘いのが好きとか、酸っぱいのが好きとか、その人の味の好みを聞いてから「それならこういうビールはどう?」と提案しています!
なるほど、少しずつヒアリングしていくんですね!
そう。ちなみに聞かれて困る質問は「おすすめのビールください!」です。笑。
えっ!結構言っちゃうかも…!
お店にあるもの全部おすすめ!と言いたくなるんですよね…笑。
なのでこちらからも少し聞き出したりはするのですが、お客さんから「〇〇な味が好きなんですが、おすすめあります?」と、ある程度の情報出してもらえると僕としてもすごく説明しやすいです!
なんだかビールのソムリエみたいですね…!笑
そうなんですよね~あ、あと!「フルーティなビール」ってのも難しくって!「フルーティ」のイメージって人によって差があるんですよね。
え、そうなんですか?
フルーツスムージーみたいな濃厚な味か、それとも柑橘系などの香りが強いものか、といったように「フルーティ」のイメージは人それぞれなんです。そんな言葉の意味を深堀りしていくのが大事だと思ってます。言葉ってけっこう幅広いんですよね笑
確かに言われてみれば…!自分も「フルーティ」と言えば「ジューシー」なイメージ持っていました。意外とたくさんありますね。
インタビュー:タキオさんと手話
タキオさんが手話通訳を始めたきっかけは何ですか?
実は最初から手話通訳になろうとは思っていませんでした!
たまたま、ろうの子どもと出会って、保育士なのにみんなと遊べなかったのが悔しくて、そこから手話覚えたりしました。大学卒業後に勤めたろうの子どもの学習塾では、毎日手話でおしゃべりしたり、遊んだり、勉強を教えたり。手話力も磨かれましたし、もっと手話を知らない聴者と、ろうの子どもたちを繋げたい!と強く思うようにもなり、手話通訳士を取りました。
そうだったんですか…!最初から手話通訳になろうとしたわけではなかったんですね。手話通訳士の資格持ってるとやはり依頼は増えますか?
かなり仕事の幅が広がりました。主に個人依頼での手話通訳中心にやってたんですが、最近はビールに関する依頼が増えましたね。やはりビールの知識や用語が必要になってくるので、クラビイベントでの手話通訳の機会は増えました!
お酒に関するイベントを行うことで手話通訳を行う機会も更に増えたわけなんですね。そこから人と人が繋がってきていますね。
そうです!「ビール好きだから繋がっていく」の他にも「手話ができない人と手話ができる人」が繋がったりしますしね。なので「手話通訳」をやっているという意識はあまりなく、むしろ繋ぎたくて間に入ったら結果として通訳しているイメージです!
保育士の仕事も子ども同士を繋げることもあるので、そういう風に人と人が繋がっていく仕事には共通点がたくさんあると気づきました。
人と人を繋げていく中で一番嬉しかったことは何ですか?
保育士やってると、子ども同士が仲良く遊ぶことができるようになっていくのを見るの楽しいんです。それと同じように、大人たちもビール飲みながら、酔いながらもまるで子どもみたいに楽しそうに話してるのを見るのが楽しいですね笑。手話が分からなくてもなんとかコミュニケーション取ろうとしたりして。
そこは子どもも大人も変わらないですね笑。
保育士の仕事も、ビールの仕事も、共通点がたくさんあって。人と人を繋げていけたのも自分ならではの仕事だな、と思えたのが一番嬉しいことかな。
確かにそれはタキオさんにしかできない仕事ですよね…!
最後に、これから手話を覚えようとしている方へ一言お願いします!
手話は一概に「学ぶ」だけではないものだと知ってほしいです。
手話を学ぶ場や団体はたくさんあるけれど、このクラビノミタイの場では…手話の前にまず「カンパイ!」で繋がってほしい。そしてその後に「話してみたい!」「知りたい!」「聞いてみたい!」という気持ちを相手に持ってほしいとは思います。「話したい!」の先に、「手話で話してみたいなー」と思えてきたら最高です!
意欲が大切なんですね。
それさえあれば全然大丈夫!手話ができるできないとか、聞こえる聞こえないとかに関係なくどんどん交流できるようになっていけると思います。
確かに自分もそう思います…!コミュニケーションって学ぶことよりも話してみよう、と思うことから始まりますよね…!
はい、これでインタビューは終わりです~!
ありがとうございました~!
下のInstagram見て気になったらぜひ来てくれると嬉しいです~!
ありがとうございました!
皆さん、タキオさんの人柄がなんとなく分かりましたでしょうか?
帽子の似合うすごく気さくなお兄さんって感じです!笑
クラビノミタイのイベントや限定クラフトビール情報はタキオさんのInstagramをフォローして情報をチェック!👇
クラビノミタイとタキオさんの素敵ポイント
主催のタキオさんは「手話通訳士」なので、ブルワリー(ビール醸造所)での個人ツアーを始め、手話ユーザーやろう者へ情報を通訳・伝達することでどんどん人が繋がっていく。ろう者や難聴者、手話ユーザーの農家から様々な職業に就いている人、クリエイター発掘やコネクション作り、他コミュニティなどへのイベント企画にもどんどん結び付いていってる!
過去のコラボクラフトビールはコチラ▼
手話ユーザーだけでなく、手話を知らない聴者もコミュニケーションに巻き込み、更に繋がれるよう「手話」に関するキーワードを使った企画、アイスブレーキングなどできっかけや気づきも作り出している。
「とにかく話してみたい!」という意欲についても、クラビノミタイのイベント参加者たちはスマホを使った筆談や、ジェスチャーを行ってコミュニケーションを取ろうとしたりする。少しだけしか手話を知らなくても、コミュニケーションを積極的に行おうとする人たちのムーブメントは凄まじい力を秘めている!
産地直送で仕入れたり、直接産地とクラビノミタイが繋がってるからこそ、ここでしか聞けない話もたくさん!
普段なかなか聞けないお店の裏側や醸造のウラ話を、手話ユーザーも気軽に聞ける!
ちなみに2024年11月にリリースしたクラフトビールの「マンパク」の材料であるパクチーについては、パクチー銀行さんにてタキオさん手話通訳付きでのパクチーツアーを実施してメンバーと共にパクチーを仕入れたそう!
手話で自然と会話ができて、いろんな話が気軽に聞けるのはとても素敵なコミュニティだと思いました!
おまけ
クラビノミタイイベントに参加したり、タキオさんと会うとオリジナルステッカーを貰えます!
このオリジナルステッカーはなんとイベント毎に限定デザインを作っているそう。こだわりを感じますね~!
まとめ
インタビューではタキオさんの「手話は学ぶだけのものではないこと」の言葉が印象に残りました。
誰でもフラットにコミュニケーションを取って楽しんでいこうとするタキオさんの考え方はとても興味深いです。
自分も、まずは「カンパイ!」そして「どんどん話してみたい!」という意欲はこれからも大切にしていきたいですね~!
色んな人と繋がっていく「クラビノミタイ」のイベントにこれからも期待していきたいところです!
また面白そうなコミュニティや手話イベントがあれば今後もご紹介できればと思います~~!!