6月26日木曜日に、名古屋栄のオアシス21でココトモフェスティバル2025が開催されました。
こちらのイベントはココトモファームが主催し、ろう者・難聴者のスタッフが対応する手話が共通言語のサイニング店も多く見られ、ろう者や難聴者など手話を普段から使用する人たちはもちろん、手話学習者や手話を知らない人まで楽しめるイベントとなっていました。
ココトモファームって?
ココトモファームとは、農業・福祉・商業を連携させたものづくりを行う愛知県にある会社で、自家栽培のお米を使った米粉100%のバウムクーヘンの販売するお店が愛知県を中心にいくつもあります。
たくさんのお店の中には、ココトモファームエアポートウォーク名古屋店などのろう者がスタッフとして働いているお店もあります。これらは「サイニングストア」と呼ばれ、手話を共通言語としています!
こちらは以前キコニワのお店紹介のリールでも取り上げられました。
サイニングストアでは、ろう者のスタッフが手話、指差し、筆談や音声変換のアプリを用いてお客さんとコミュニケーションを取ります。バウムクーヘンの販売を通して、ろう者や難聴者、手話への理解を広めることに貢献しています。
ココトモフェスティバル2025
今回のココトモフェスティバルでは
販売:ココトモバウムなどの商品を販売するココトモファームやさまざまなサイニング店
ステージ:演奏・車椅子ダンス・手話ボーカルなど
ワークショップ:書道やアートなど
といった内容が同時に開催され、盛りだくさんのイベントとなりました。
キコニワということで、手話が共通言語のお店を中心にご紹介します!
今回はどんなサイニング店があった?
ココトモフェスティバル2025では7つのサイニング店が出店していました。
ココトモファーム
どら焼き 豆香
己書福聾道場&己書こあら道場
もみじレディース🍁ハンドメイド
pa-i ka lani
テツフードカー
ウクライナろう者交流プロジェクト2025 愛知
イベントに訪れた方はろう者や難聴者はもちろん、手話がわかる聴者も多く、手話で買い物を楽しむ人がたくさん見られました。
会場の真ん中にある大きな飲食スペースでは、多くの人が手話べりを楽しんでいて、のびのびとした手話の空間が広がっていました。
手話がわからない時はどうするの?
手話が共通言語というと、「手話ができないとお店に行ってはいけないの?」と思う方もいるかもしれません。しかし、指差しや筆談、音声変換のアプリを使えば、コミュニケーションをとって買い物をすることができます。
今回は、オアシス21という人通りの多い場所で行われたため、ココトモフェスティバル2025がどのようなイベントかを知らずに訪れる人も少なくありませんでした。
そのため、実際にお店に訪れてみて、ろう者が接客していることや手話でコミュニケーションをとる姿に気付き、指差しなど工夫をしながら買い物をしている人も見られました。また、今回は赤いビブスを着た「手話でコミュニケーションが取れるスタッフ」も、お店とお客さんのやりとりを手助けしており、円滑なコミュニケーションにつながっていました。
街中で手話を第一言語とする人に出会った時、自分が「手話がわからないから」と会話を諦めてしまう人もいるかもしれませんが、さまざまな工夫でコミュニケーションをとることの経験ができます。
サイニング店は、普段ろう者や難聴者に関わる機会のない人、手話についてあまり知らない人が少し理解を深めるとても良い機会になっていました。
ココトモフェスティバル2025、どう楽しんだ?
午前11時から始まったフェスティバル。名古屋では昼間に激しい雷雨があり、開催が心配でしたが、無事開催されて良かったです。
手話学習者のわたしにとって、学んだ手話を実際にお店で使って伝わった!と感じられる体験、お店でのろう者や難聴者との交流は学習を続けていくやる気に繋がるので、とても大切にしています。
もちろん、手話講師の方や手話サークルの方々と手話でお話しするのも大切ですが、たくさんの人の手話に慣れることや初めて会う人とうまくコミュニケーションをとることは、手話の上達にも役立つと考えています。
まず「どら焼き 豆香」でどら焼きを購入しました!18時前に訪れた時には、残っているどら焼きが数種類しかなく、また今度お店に行って他のどら焼きも試してみたいなと思います。
「ウクライナろう者交流プロジェクト2025 愛知」では、7月20日(日)に行われるウクライナろう者劇団についての情報をお聞きし、ウクライナの国名の手話も教えていただきました。
ココトモワークスでは、暑い天気にぴったりな縁アイスをいただきました!

手話ボーカル「観える音楽」無限ホープの公演も観ることが出来ました!
バンドのメンバーであるあきさんは、インスタにも動画を投稿しているろう者の手話パフォーマーの方で、実際にお会いできて嬉しかったです。
そしてココトモファームでは、今までもたくさん購入している「ハードバウム玄米」を購入しました!
今回のココトモフェスティバルでは、サイニングストアでろう者の店員さんと交流をしたことで、手話の勉強をもっと頑張ろうと思える良いきっかけになりました。
今回の「ココトモフェスティバル2025」は、ろう者や難聴者が自分の言語である手話で接客をすることを通して、さまざまな人がろう者や難聴者に対する理解を深められる素晴らしいイベントでした。ろう者や難聴者、ろう児、難聴児が手話で楽しめる場所であるのと同時に、手話学習者が体験と交流を通じて手話の学びを深められる場、そして手話に馴染みがない人がろう者や難聴者とのコミュニケーションに出会う場としてのイベントがもっと増えると嬉しいなと思います。
今後もろう者や難聴者と手話での交流を通して理解を深めるために、イベントに参加したり店舗に足を運んだり積極的に参加していこうと思います。