週間デフニュース2025/06/20号

6月3週目の聴覚障害にまつわる週間デフニュース

こんにちは!

まるで梅雨が明けたかのような猛暑が続いていますね。学校から帰る小学生の多くが日傘を差している姿が見られます。室内ではのどの渇きを感じにくいこともありますが、こまめな水分補給を心がけたいものです🥤

さて、今週も8つのデフニュースをお届けします✨

注目は、ろう者の戦争経験を写真で記録した記事です。平和記念館など公的な場所では、聴者による語り継ぎが多く、ろう者の戦争経験を語られる機会は多くありません。また、語りたくないと感じる方もいらっしゃるでしょう。今を生きる私たちは、「戦争」と「今の暮らし」とを照らし合わせながら、「戦争」とは何か、そして何をもたらすのかを考えて続けていくことが大切なのかもしれません。

目次

被爆の記憶を語る機会のなかった長崎のろう者たちの体験を、写真家・豆塚猛さんが記録。戦後40年を経て手話通訳を通じて証言を聞き取り、写真に収めたものです。記憶の奥に沈んでいた「沈黙の淵」は、語られることで力強くよみがえりました。写真展「ピカドンのドンが聞こえなかった人々」が現在、東京で開催されています。

ろう者の戦争体験は、今を生きる私たちにとっても大切な記憶です。全国各地で開催されており、ご興味のある方はぜひ会場へ足を運んでみてください。
現在は、東京・丸の内フォトギャラリーで30日(月)まで開催中。

今後の予定は、以下のとおりです。

※最新情報は公式サイトなどでご確認ください。

ろう者や難聴者、そして手話の普及を目的とする「手話施策推進法」が18日、衆院本会議で全会一致により可決・成立しました。手話に関する法制定は初めてで、国や自治体に対し、環境整備や教育体制の構築、手話文化の保存・発展、そして国民理解の促進などを進める責務が課されます。

手話に関する法律が制定されたことは、手話を使う一人として、とても嬉しく思います。「手話」が言語であること、そして「豊かな文化」として継承・発展させることが基本理念とされている点に、大きな意義を感じます。この法律をきっかけに、教育・職場・地域など、さまざまな場面で手話環境の整備が進み、手話通訳者の確保や質の向上といった課題についても、私たちが引き続き声をあげていくことが大切だと感じました。

盲ろう者が自分らしく──広島盲ろう者友の会、設立30年の軌跡

広島のNPO法人「広島盲ろう者友の会」が2025年に設立30周年を迎えました。代表の盲ろう者・大杉勝則さん(62)は、自らが経験した孤立感をきっかけに1995年に会を立ち上げました。以来、月1回のイベントや講座を通じて、支援者とのつながりを広げ、仲間と交流・情報共有ができる場を築いてきました。

さまざまなイベントを通して、当事者や支援者との積極的な交流を続けている姿に感銘を受けました。動画からは大杉さんの温かい人柄も伝わってきます。ぜひ記事とあわせて動画もご覧ください。

補聴器が”魅せる”アイテムに カバー体験会を長崎で開催へ

補聴器カバー「COCO H.A」の体験会が、2025年6月24日に長崎市で開催されます。ネイリスト監修によるおしゃれなデザインで、補聴器の見た目に関する悩みを軽減し、紛失防止の工夫も施されています。補聴器利用者やそのご家族、医療・販売関係者も見学可能。事前予約制です。

おしゃれにデコレーションされていることで、紛失防止にもつながりますし、何より、落下や汗による故障など、日常で起こりがちな不安を軽減できるのが嬉しいですね。ファッション感覚で楽しめる補聴器、気になる方は詳細のご確認のうえ、ぜひ足を運んでみてください!

聴覚障害者も“ご主人様”に 会話を可視化したメイドカフェイベントに参加して

聴覚障害者向けのメイドカフェ体験イベントが都内で開催されました。会話を可視化する透明ディスプレイや手話を交えた交流が実現。きっかけは、聴覚障害のある来店者との過去のやりとりに対し、「本当に楽しめていたのか」と感じていたメイドさんの思いから。「また来たい」と思える場づくりが進められています。

コミュニケーションを可視化することで、エンターティメントの場でも、お互いに心地よく楽しむことができますね。特別なイベントにとどまらず、「いつでも」「どこでも」楽しめるような、持続可能な社会でありたいと感じました。

デフスポーツを体験して、デフリンピックをもっと身近に!

2025年6月29日(日)、新潟県で開催されるFC町田ゼルビア戦の会場にて、デフスポーツ体験イベントが行われます。デフサッカーや陸上競技、手話カルタ、PR展示などを通じて、11月に開催される東京2025デフリンピックへの理解と関心を深めることが目的です。どなたでも参加可能で、選手との交流も楽しめます。

ゲストには、新潟県出身のデフサッカー選手とデフ陸上選手が登場予定です!デフスポーツをより身近に感じられるイベントですね。ぜひ、楽しみながら手話やデフスポーツにふれてみてください!

デフリンピックを盛り上げていこう!全国キャラバンカーが岩手県からスタート

第73回全国ろうあ者大会の閉幕式で、2025年東京デフリンピックをPRする全国キャラバンカーの出発式が行われました。会場には約3,000人が集まり、共生社会の実現や手話言語条例の推進に向けた思いが共有されました。桜色のキャラバンカーの出発を皮切りに、全国各地を巡回していきます。

東日本は岩手県から、西日本は大分県からと、二手に分かれてキャラバンが巡回するそうです。大分県でも昨日、出発式が行われたとのこと。自分の地元に来るのが楽しみになりますね!

東京2025デフリンピック、観戦無料に配信も!詳細は8月発表予定

デフリンピックは、全19競技213種目を無料で観戦できることが発表されました。開会式・閉会式も無料で、観覧募集は8月ごろに案内する予定です。また、全競技のYouTube配信も計画されています。

無料で観戦できるとは驚きです。全国や世界から集まる選手や関係者、観覧者が東京や福島など各会場に集い、あちこちで手話が交わされる光景を想像すると、楽しみが広がりますね!

編集後記

デフリンピックPRキャラバンカーが、岩手県を皮切りに、続いて大分県からも出発しましたね!

皆さんの地域に来るのはいつでしょうか?イベントの開催情報も、以下のサイトから発信されています。

お近くで開催される際は、ぜひチェックして、楽しんでくださいね!(すでに終了しているイベントもあるため、ご確認をお忘れなくお願いします🙇)

私もとても楽しみにしています〜!

今週はデフリンピックに関するニュースが多く、スケジュールも以下の読売新聞のサイトで紹介されていました。とても分かりやすく掲載されていますので、どの競技を観に行くか、ぜひ計画を立ててみてくださいね。

内定選手への取材記事も続々と掲載されており、ますます応援したくなりますね。実際に観戦に行きたい気持ちも高まります。ぜひこちらもあわせてご覧ください!

<バドミントン>

<卓球>

<陸上>

それでは、連日の猛暑が続いています。水分補給を忘れずに、涼しく快適な週末をお過ごしください☺︎

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6月3週目の聴覚障害にまつわる週間デフニュース

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この記事を書いた人

CODAの2人を育てる母として日々奮闘中。
読書とキャンプが大好きで、心地よいロケーションで本を読む時間が私の最高の癒しです。
週間デフニュースを中心に、さまざまな情報を発信しています。
よろしくお願いいたします。

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