デフバスケキッズが活躍できる未来の為に

デフバスケキッズクラファン

はじめまして。
東京都デフバスケットボール協会(略:TDBA)代表の川口彩雄(かわぐち あやお)と申します。私が当協会を設立した理由やこれからのビジョンについて書いたものになりますので、合わせて、協会の活動に関するクラウドファンディングを始動します、お読みいただければと思います!!

目次

TDBAを設立したきっかけ

デフバスケットボール(愛称: デフバスケ)においては、日本のデフバスケットボールをとりまとめる日本デフバスケットボール協会によって育成や強化のための合宿や大会等がこれまで20年間にわたり計画・開催されてきています。

しかし、デフかどうかは関係なく、どのスポーツにおいても、選手の高齢化や世代交代は避けられないものです。本来であればデフバスケも次世代を担うデフキッズ世代の育成にも注力すべきでありましたが、それが今までになされておらず、現在はチーム数の減少という形で現れてしまっており、大会へのエントリー等が難しくなっています。そのため、デフキッズ世代の育成と強化の場を微力ながら私たちでサポートしようと、東京都に縁のある有志で集まりTDBAを設立しました。

クラファンをはじめたきっかけ

デフバスケのみならず聴者バスケットボールの世界でも真剣に取り組んでいるデフキッズたちからは…

「私、デフバスケの日本代表になれるかな?」
「耳聞こえへんのになんであんなにバスケできるんやろ」
「耳が聞こえないデフ選手と一緒にバスケしたい!」
「世界のデフバスケ選手と交流して友達作りたい!」

という声が前々からずっとあがっていました。

しかし、前述のように次世代を見据えてデフキッズ世代の育成に注力する環境が整っていない現状のままではデフキッズたちの夢を実現・応援することができない…と考えた私たちは、デフキッズ世代の育成を事業とする組織を立ち上げ、まずはクラファンを始めることにいたしました。

クラファンに込めた思い

まず最初に、デフバスケとはどんな競技かを説明させてください。

聴者バスケの場合、試合中は一部身振りがあるものの、ほとんどは音声でやりとりをします。しかし、ろう者は音が聞こえません。音声を使うとなれば、ろう者は目の前にいる人は何を言っているのか、周りはどういうことをしているのか、プレーに直接関係のないところで判断・予測することにリソースを割いてしまい、バスケそのものに集中することが難しくなってきます。

デフバスケではコミュニケーションってどうやってとるの?

デフリンピック競技会場では補聴器を外すことがルールとして定められています。そのような環境下では、聞こえない人にとって音声は何の役にも立たなくなることが容易に想像がつくと思います。

そのため、必然的に視覚的にわかるようなコミュニケーションを用いることになります。シーコミュニケーション※(略:シーコミュ)といわれるもので、手話だけではなくボードを用いたりと様々なツールを用います。特定のプレイから今すべきことの細かい指示や要求まで、音声に頼ることなくコミュニケーションをとることが可能になるため、聴力に差があっても公平なコミュニケーションが存在することになり、お互い、そしてチー厶での意思疎通が確実・可能となる環境がうまれます。これがデフバスケの魅力ともいえるでしょう。

実際に、他国のデフチームはろう者と手話をあまり解さない難聴者が半分ずついたりしますが、先ほど述べたようなコミュニケーション方法で、お互いのシーコミュをチームごとに作り上げながらプレーしています。これは聴者側も適用できる方法で、声だけではなく、手や身体表現を使ったジェスチャーを意識することでお互いの認識のズレを最小限に抑えながらコミュニケーションをとることができるようになります。

また、バスケットボールが強いチームとは、単に体が強かったり、とてつもないスキルを持った選手の集団だと思われがちですが、バスケットボールは組織的な連動や共通理解を共有して初めてチームがかみ合うものです。上記でも述べたようにチーム内でのシーコミュがチームをつなげる大事な手段になります。
※シー・コミュニケーション : see communication / see = 目で捉える

デフバスケ選手を増やすために…

以前のようにデフバスケ選手の数を増やすには、どんなきっかけでも良いのでバスケットボールそのものに触れることが必要となります。幸い、ここ数年はオリンピックやワールドカップでの活躍もあり、知名度は向上しています。同時にデフキッズも例外ではなく、自分のあの舞台で活躍をしたいという思いを持つようになるのは自然なことでしょう。

しかしながら、各地で活動しているデフバスケキッズが一堂に会する機会はこれまでにありませんでした。前述の通り、青年選手への育成や強化がメインだったこともありますが、デフリンピックの知名度からも推察されるように、成人してからデフバスケというものを知った選手も少なくありません。

私たちは、将来的に日本を代表し躍動するデフバスケ選手を育成・応援したく、また、それを行うにはやはり資金が必要であり、将来への種まきの1つとしてクラファンを行うことを決心いたしました。

デフバスケキッズのみんなに伝えたいこと

周りが聴者ばかりのチームで、ただ一人デフとしてバスケットボールをがんばるデフキッズのみんなへ。

自分で気がついているかどうかはわからないけれど、君は他の人より頑張っているのを私たちは知っている。毎日慣れないコミュニケーションで、相手が何を言っているのかを必死に読み取ったり、何をすればいいのか周りをよく見たりするよね。本当はそういうことをしないで、バスケだけに集中したいと思う。周りが手話が使えればいいのになと思う。人一倍の苦労を味わっているからこそ、コミュニケーションのズレで疲れてくるし、大好きなバスケが嫌いになることもある。でも、そういうのはすごく悲しいことだし、私たちもそうなってほしくない。

一年に何回かはデフバスケキッズだけが集まるイベントを立てて、思いっきりバスケができる環境を作りたい。全国にいるデフバスケキッズとたくさん交流してほしい。その思いから、この協会を設立したんだ。そこで本当の自分を見つけて、元のいるチームに帰ってほしいと思う。君がバスケをしているということだけで、誰かの勇気になっていることを忘れないでほしい。それでも苦しかったり、辛いときは私たちに話してね!

将来のデフバスケ構想

– デフバスケキッズチームで一般大会参加。
– 年に1度はデフバスケキッズ合宿を設立。
– 日本と海外のデフバスケキッズとの交流。
– デフバスケキッズの悩み相談室を設置。

上記4点を実現できることを目標として、準備を進めていきたい。

最後にみんなへのメッセージ

これまでにない試みであり、すぐに芽が出るような事業ではありません。数年に及ぶ辛抱が必要ですが、将来的に国内外で活躍できるデフアスリートがデフバスケットボール界から出ることを願って、TDBA一同活動に邁進する所存です。現役のデフキッズへの惜しみない応援をよろしくお願いいたします。

東京都デフバスケットボール協会 一同

東京都デフバスケットボール協会について

代表者:川口 彩雄
事業内容:デフバスケ啓発 / デフバスケ体験や企画など
クラファン内容:デフバスケキッズの将来構想支援
目標金額:200万 – 現在100万突破
リターン品:全部で10種類以上
クラファン期限:8月26日 23:00まで

楽天市場およびAmazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。

デフバスケキッズクラファン

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この記事を書いた人

こんにちは!デフのChichunと申します!
29歳までデフスポーツやろう文化、ろう学校など全く知らず聴者環境で育ちました。今の私は難聴ではなく、デフとして見せていきます!
現在はWEBデザイン関連を勉強して色々と吸収中です。みんなで一緒に手話deボードゲームや写真散歩、バスケするのが大好きです。
よろしくお願いいたします。

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